夫婦でクラリネットを演奏するというTさん。
数年前にマンションを購入し、音楽があふれる暮らしを楽しんでいました。
しかし、隣の部屋に生まれたばかりの赤ちゃんを連れた若い夫婦が引っ越してくることになり・・・。
今回はTさんご夫婦が行った防音工事についてご紹介しましょう。
 

■お隣に若いご夫婦が引っ越してきて、何か変わりましたか?

以前は時間を気にすることもなく、思い立った時にちょっと吹いてみようかという感じでした。
両隣が空室だったのもあって、今まで苦情もなかったし・・・。
でも、若いご夫婦が引越しの挨拶に来られて「先月生まれたばかりなんです」と赤ちゃんを見せてくださった時、心配になってしまったんです。
私たちも子育ての経験がありますから、赤ちゃんの夜泣きが不快になるとは考えていないのですが・・・。
反対に、私たちの演奏が赤ちゃんやご両親に迷惑にならないかと不安になってしまいました。


クラリネット

■防音工事を決めたのはどうしてですか?

隣にご家族が引っ越してきてから、私たちはクラリネットの演奏をやめていました。
でも、趣味というかライフワークとして楽しんでいた音楽を我慢するのも辛くて。
隣へお伺いして演奏を許してもらえるよう頼んでみようかとも考えましたが、それよりもこちらで防音工事をする方が良いかなと。
また別の方に苦情を言われるとも限りませんからね。
そこで環境スペースさんなど、防音工事をやっている事業者に相談することにしました。
すぐに部屋を見に来てもらって、見積書も作ってもらったんですよ。
主人の書斎はほとんど使っていなかったので、防音室にリフォームすると決めました。
 

■防音工事してみていかがでしたか?

私は圧迫感のある防音室は嫌だなと思っていました。
でも今は割とおしゃれな扉や窓にもできるようで、壁も防音材でできているとは思えないほど素敵なんですね。
クロスの色柄も選べるので、楽しみながら防音工事ができましたよ。
業者さんにも「騒音の苦情が来ることはないと思うので安心してください」とお墨付きをもらいました。
お隣さんにエレベーターで会った時、恐る恐るうるさくないか聞いてみると・・・。
「え!全然気づきませんでした!クラリネットなんて素敵なご趣味ですね」と言っていただいて。
今度私たちの部屋に招いて、演奏会をプレゼントする約束をしました。
これも防音工事をしたおかげかなと思っています。
はじめに苦情をいただいていたら、お隣さんとはこんなに仲良くなれなかったでしょうね。


楽器を演奏する音は、聞く人によっては大きく不快に感じる場合があります。
演奏する時間帯には配慮が必要ですが、生活リズムは家庭によってばらつきがあるため、全ての人に迷惑がかからないようにするのは難しいかもしれません。
防音工事をすれば、安心して趣味が楽しめますね。