防音室のある物件というのはそう多くありません。
しかしなかには特定の用途に特化した防音室もあるようです。
防音室付きの中古物件を購入したという山口さんの事例をみてみましょう。

 

■防音工事のきっかけを教えてください

防音室をリフォームしたくて、防音工事をしました。
私たちは夫婦揃ってピアノを弾くので、防音室付きの中古物件を購入したんです。
前の持ち主が個人レッスンのためにつくった防音室があるというのが決め手でした。
内見の時に防音室も見せてもらったのですが、なかなかの広さがあり、ピアノを2台入れても大丈夫そうだなと思ったんです。
でも、いざ引越してみるとあまり使い勝手がよくなくて・・・。
なんだか音の反響がしっくりこないんです。
おそらく前の持ち主が防音室を設計した時は別の楽器かなにかを想定していたんでしょうね。
オーダータイプの防音室を中古で使うという経験がなかったので、まったくもって想定外でした。
とはいえピアノは弾きたいですし、時間が経てば慣れるかもしれないという希望的観測からしばらくは使い続けたんです。
でも妻が「やっぱりムリ」って(笑)
せっかくの防音室ですけど、リフォームすることにしたんです。
日本防音とか環境スペース、スガナミ楽器など手当たり次第に見積依頼をしました。

 

 

■防音工事は順調でしたか?

概ね順調だったと思います。
普通の部屋を防音室につくり替えるわけではないのでそこまで大工事にはならなかったんですよ。
ただ、音の反響についてだけは少しこだわって打ち合わせさせてもらいました。
ピアノの音色がよく伸びて、耳にうるさくなくて、そして音漏れしない(笑)
工事前の防音室の状況なんかも詳しく見てもらって、何度か打ち合わせをさせてもらいましたね。
工事がスムーズに進んだのは、念入りな打ち合わせのおかげかもしれません。
ああでも、内装に関してはちょっと難航しました。
最初は音の反響を改善するためのリフォームだったはずなのに、いつの間にか妻が内装についての要望を言い出すようになりまして・・・。
壁紙の色や質感のサンプルとかカタログとかいろいろ取り寄せてましたね。
照明もコレがいいとかやっぱりアレにするとか、かなり担当さんを振り回してました。

 

■防音工事の感想を聞かせてください

当然ですけど、自分たちでつくった防音室はやっぱり心地いいものですね(笑)
妻がアレコレと言っていた時は正直「なんでそんなに?」と思わなくもなかったんですけど、完成した防音室を前にしたらそんな気持ちも吹っ飛びました。
なかなかにセンスのいいピアノ室になりましたよ。
以前の殺風景な防音室と同じ部屋とは思えないくらい見違えりました。
もちろん私が要望した音色の伸びや反響、音漏れについてもしっかり応えてくれて。
今では楽しくピアノが弾けています。


防音工事では、特定の楽器に合わせたオーダータイプの防音室をつくることが可能です。
防音室の用途が変わった際や反響や吸音を調整したい場合は、防音工事専門の業者に依頼すると安心でしょう。