趣味にはたくさんのジャンルがあります。
スポーツやアウトドア、アクティビティといった体を動かすものもあれば読書や楽器、映画鑑賞など部屋の中でできるものもあります。
今回ご紹介するのは、家族全員が部屋の中で楽しむ趣味をお持ちの飯田さんご家族です。


■家族で過ごせる部屋がない

飯田さんご夫婦は息子さん一家と暮らしています。
家族全員が音楽や映画、読書といった芸術を好む性格だそうで、休日は各々部屋にこもり、趣味に没頭しているのだそうです。
ご自身も音楽鑑賞が趣味で、長年に渡りコレクションしてきたレコードをメンテナンスがてら聴くのが休日の楽しみ方でした。
これまではそういった過ごし方について気になることもなかったそうですが、家で過ごす時間が多くなったことから少し考えるようになったそうです。
「家の中に家族が揃っているのに一緒に過ごせる部屋がない」
個人主義が当たり前になっていたため、リビングに家族が集まって過ごす、といった習慣がなく、少し寂しく感じるようになりました。


■防音の多目的ルームを作ろう

飯田さんは、家族が揃う休日はなるべくリビングで過ごすことにしないかと家族に提案します。
みなさん概ね同意してくれたものの、映画や音楽、楽器を楽しみたい人は他の人の邪魔になってしまうのでは?といった意見が出ます。
また、それぞれが音量を配慮しても、今度はご近所の迷惑になるのでは?といった不安の声もありました。
家族でじっくり話し合った結果、リビングを防音の多目的ルームにすることが決まったのです。


■自然と家族が集まるように

そうと決まってから飯田さんと息子さんは施工業者を探すことになりました。
もともと楽器を習っていた息子さんは、知り合いが環境スペースにピアノ用の練習室を依頼していたことを思い出し、紹介を頼んだそうです。
飯田さんご家族の場合は家族が集まれるリラックス空間を希望していたため、明るく開放的でありながら音漏れを防ぐ施工をリクエストされました。
工事が終わり、その後の変化について尋ねたところ、個人主義だった家族が自然とリビングに集まるようになり、互いの趣味について考察し合うなど、家族が一緒に趣味を楽しむようになったそうです。
心配していた音漏れについても、ご近所からは「まったく気にならない」と言ってもらえ、工事を頼んでよかったと満足そうでした。


お互いの趣味を尊重し合える家族の姿は大変素敵ですが、時にはみんなが集まれる環境が整っていればより充実した時間を過ごせます。
しかし、時には近所迷惑になってしまうことも。
飯田さんご家族は防音工事を行うことでご近所への配慮をしつつも、家族の時間を得ることに成功したようです。