朝9時、エントランスに10人近く住人が集まった。

母と同い年の理事長さんが「◯号室に入った◯さんです。こちら娘さん」と紹介してくれた。

「では、何人かは三階から掃き掃除、あと手すりと、出入り口の窓拭きね。男性陣は公園の枝切りをしましょう」

慣れた手つきで、バケツに水をくみ雑巾を絞り5本くらい作るおばさま。

私は、、「3階から履いてきます!」とホウキとちりとりを持ち3階へ。

サッサッサッ。全くゴミがない。。 

手ぶらでは帰れない。

収穫がないと!

あの隅っこにある小石!落ち葉一枚見つけた!

アイスホッケー選手のように見つけた小石と落ち葉を逃さずに進んでいく。

途中にまた落ち葉のカケラ発見!

!!カナブンの死骸!

この四つを大事に階段まで持って行く。

ちりとりに捕獲。ふぅ〜やりましたぜ。

髪の毛一本落ちてないもんねー

次2階!

あれ?誰かが先に掃いて、もう向こうの階段まで行ってる。

なら一階へ。

あぁ、ここも終わりそう。

四つの収穫品を大袈裟に大きなゴミ袋に入れる。

次は…「手すり拭いてくれる?」

「あーはい!」雑巾で手すりを拭く。

全く汚れてない。

スイーっと4メートルくらい拭くが汚れてない。

何でこんなキレイなの?

「終わりましたー」

「じゃ奥の草むしりお願いします」

「はい。」

1センチにも満たない生え始めの雑草達。

みんな軍手してるわ。。

素手で雑草を摘む。

「……ダル。。」

『9:45』45分か。。公園では男性達が「この辺からいっちゃうか!」と、脚立を持ち出してギコギコ枝を切ってる。

その枝を下で更に大まかに切る男性。

その横で更に女性達が折ったり、切ったりしてビニール袋へ入れるサイズにカット。

なんかさ、ウチの戸建ての庭の方がよっぽど雑草だらけだよ。

玄関拭いた事ないよ。

10:00 「この枝も切っちゃうか!」「そうですねー!」

いま、ビニール袋に入れたのに、また上から落ちてくる枝。

はいカットカット。

つ、疲れる。。

「みなさーん、コーヒー入りましたよー」

誰かが入れてくる。

紙コップに注いでもらい、飲む。

入れたてのブラックコーヒーか。。

砂糖やミルクは…無い。

喉乾いた。冷たいお茶飲みたい。

そう言えば、お隣の人出てきてないような。。

公園のベンチに皆んな集まり談笑。

枝はまだ散乱してる。

「あの枝も切りたいなー」

「◯さんは前どこに住んでたの?」自己紹介が始まる。

誰かがクッキーを持ってきた。

もう帰りたい。。

終わったのは10:40頃。

次からは母に任せて出るのよそう。