「河岸の岩が崩れ、川辺で遊んでいた子供が大ケガ - 近頃の大雨で地盤が緩んでいた影響」という報道を時々、見かけます。
河岸の岩を地面、子供を高気圧とみたてると、これと同じ、または似たような理由で地震が発生することがあるのではないでしょうか。2002年7月11日頃の台風6号に続き、2002年7月16日頃の台風7号が連続して上陸、日本列島に多量の雨をもたらしました。時系列に並べてみますと、
台風6号により、
2002/07/10 大雨が降った
台風7号により、
2002/07/16 大雨が降った
高気圧が西日本にあったところに、
2002/07/21 07:08 奈良県地方 最大震度2
(震度2を記録した下北山村に近い、日出岳での7/10の降水量は195mm)
高気圧が北海道の北と東北地方の東にあったところに、
2002/07/24 05:05 福島県沖 最大震度4
(震源は海底ですが、福島県白川での7/10の降水量は176.0mm、翌7/11は75.5mm)
さらに、北海道の北の高気圧が南下して、
2002/07/25 21:31 北海道東方沖 最大震度3
(こちらも震源は海底ですが、根室での7/11の降水量は27.0mm)
といった具合です。例では台風をとりあげましたが、長雨でも同じだと思います。
(データ:気象庁|過去の気象データ検索 )
地震の前兆と地震予知との関係を分類してみました。最初の頃はよくわからなかったのですが、地震には”予知できる地震”と”予知できない地震”というものがあるようです。これは、予知技術がないということではなくて、自然現象なので、元々予知できないタイプの地震があるという意味です。火山予知にも予知できるタイプの山とできない山がある、というようなことを聞いたことがあります。なにかしらの前兆(あるいは規則性)がある地震であれば予知できるでしょうし、そもそもなにも前兆がなく突然の地震というのもあると思います。
前兆があるものは必ず予知できるかというと、そうでもないようです。せっかく前兆があったとしても、知ることができなければ予知情報としては生かせません。それが前兆であるということを認識していないこともあるでしょうし、現在の機器では測定できないものだったり、あまりにも日々多くおきる事象なため、地震の前兆なのかそれとも地震とは関係ないその他の要因なのか、なかなか区別がつきにくい場合などです。
では、必ず予知できるのでしょうか。例えば地震雲だと夜の雲には気づかないかもしれません。地震耳も寝ている時は気づきません。いくら前兆があったとしても、そのことに気づかない場合があります。
下の表にまとめてみました。
しかし、実はこの表の外側があります。地震が発生する場合に対して、未遂とでも言えば良いでしょうか、例えば台風を例にすると、確実に”ある地点に何時ころこれくらいの規模の台風が来る”と予測できた場合でも、途中で消えてなくなる場合があります。前兆があっても実際には地震が発生しない場合です。ただし、地震は台風と違って、未遂に終わってしまうと次の地震はそれ以上の規模になる可能性が高いので、できれば小さな地震を数多く、あるいは揺れない地震(?)の方が良いです。
「前兆があっても地震があるとは限らず必ず前兆があるわけでもない」
といったところでしょうか。
さてさて、どうでしょう。感想ご意見はグルっぽへ。
備えあっての地震予知 http://amba.to/MITaVq
2013年の地震耳での地震予知回数を個人別に集計しました(期間:2012/12/21-2013/12/20)。
地震耳記録に登録されていて、対応する地震も書かれている人で、
予知回数が3回以上の方です。
なまえ | 地域 | 予知回数 |
mokomoko | 神奈川 | 101 |
ねこのみや | 4 | |
福島 | 31 | |
いわし@千葉 | 千葉 | 30 |
にゃほ | 神奈川 | 29 |
ふくちゃん | 神奈川 | 29 |
ぷぷり | 大分 | 22 |
竜 | 東京 | 21 |
ナナ@杉並区 | 東京 | 20 |
かんぼくん | 山梨 | 9 |
東京 | 8 | |
皆で研究しよう@渋谷。備え有れば憂い無し。 | 東京 | 15 |
YASU | 神奈川 | 10 |
gomaprin@長野市 | 長野 | 10 |
kous | 宮城 | 9 |
ゆんゆん | 高知 | 9 |
あん | 5 | |
北海道 | 4 | |
トト | 大阪 | 8 |
AXLE | 群馬 | 8 |
いるか | 千葉 | 6 |
アイ | 栃木 | 6 |
すみみ | 山形 | 6 |
haruka@名古屋 | 愛知 | 6 |
ペリ | 神奈川 | 6 |
えりんぎ | 神奈川 | 6 |
都 | 大阪 | 5 |
あいみゅう | 山形 | 5 |
yo | 東京 | 5 |
うさまる | 長野 | 5 |
さくさく | 福島 | 4 |
さいたマン | 埼玉 | 4 |
こあず | 北海道 | 3 |
usa | 東京 | 3 |
獄卒 | 大阪 | 3 |
あみ | 埼玉 | 3 |
いっくん@大阪 | 大阪 | 3 |
ちょこ | 3 | |
ZAQ | 岐阜 | 3 |
あいみゅう@山形 | 山形 | 3 |
2013/12/21現在
2013年地震耳登録件数:609件
地震耳記録始めてからの累計:5653件
データ元:地震耳記録
韓国と中国の研究者により新たなプレートが発見されたようです。
今まで「ユーラシアプレート」と呼んでいたプレートが4つに分かれます。
韓国でのニュースを見ていただくのが早いと思います(動画約2分) 2013年4月
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=214&aid=0000236242
・アムールプレート( 아무르판 ) : 中国大陸の北の方
・韓国プレート( 남한판 ) : 韓国と日本の西日本
・北中国プレート( 북중국판 ) 韓国プレートの東
・南中国プレート( 남중국판 ) 北中国プレートと韓国プレートの南
特に韓国プレートは日本海側の若狭湾から愛知県にかけてプレート境界があり、
4つのプレートがひしめき合う場所ということになります。
今後の研究に注目です。
ところで日本の研究者は誰も関わってないのかなぁ?
日本付近をクローズアップするとこんな感じだと思います。
確かにプレート境界らしき地震が過去におきてます。
2007年7月16日 23:17 M6.8
1993年1月19日 23:39 M6.6
1975年6月29日 19:37 M6.2
1980年1月8日 8:44 M5.0
1975年2月4日 20:36 M7.4
太陽活動と地震。まぁ、普通に考えて、関係ないと考える方が難しいでしょう。月も。
太陽系の惑星、地球は太陽を中心に回ってますから。
2011年3月11日の東日本大震災では、想定外だとか、想定を超える、といったキーワードをよく耳にしました。なんとなくわかったような、わからないような話ですが、数式にするとわかる人もいると思うので、たぶん、こういうことなんじゃないかなというのを方程式にしてみました。
xが想定レベルです。数値が大きいほど、より多くのことを想定しているというものです。
yは被災の度合いです。多くの人が被災したとか、多くの町が被災したとか言われるやつです。
単純です。想定の逆数が被災という方程式です(y=1/x)。より多くの想定をしていればしているほど、被災の度合いが減っていきます。よく「あらゆる対策を施していますから」というと、ベン図のように、ある範囲内の想定をカバーしていれば100%みたいな発想になると思いますが、たぶん、そうではないような気がしています。完璧を求めやすい日本人が陥りやすいポイントです。
この被災想定方程式によると、極限まで想定すれば、被災は限りなく0(ゼロ)に近づいていきます。しかしながら、決して0(ゼロ)になることはない、ということを表しています。y=1-xではない、ということです。
グラフで書くとこんな感じ。
横軸が想定レベルで、縦軸が被災の度合いです。
全く想定していないと、限りなく大きな被災になります。
人を例にすると想定によっては命に関わるかもしれません。町を例にとると町の命、すなわち町の存続に関わる被災となるかもしれません。
一方、ほんの少しでも想定があると、グラフで言う左側部分では、最初の方は一気に被災の度合いが小さくなります。
想定が、0(ゼロ)なのかほんの少しでも想定しているかは、大きく違うということを意味しています。
なら、限りなく大きな想定をすれば良いかという話になりますが、それもひとつの手です。
加えてさらに、その他にもあると思うので、続きはそのうち応用編にて。
(ま、だいたい想像つくとは思いますが...)