書いていくことにする。

 

なんつーかこう、『終わりと始まりのマイルス』の愛蔵版が発売されるらしい。

 

 

(同上)

 

…この投稿を引用した時点で、僕が把握しているマイルスについて新たに明らかになった情報は全てになる。

 

ただまぁそれだけでは寂しいので、少し細かい話を書き足すことで記事の中の文字数を増やすことによって、お茶を濁していきたいと思う。

 

まず、先々月書いた『完全版 殻都市の夢』の発売についての記事(参考)で、鬼頭先生が何等か描き下ろし漫画を描いているという話をした。

 

 

この話について、僕の方で色々、マイルスが一番可能性が高そうだけれど他の可能性についても言及していて、ただ結局の所はやはりマイルスの話であったらしい。

 

そもそも、先に『殻都市の夢』の完全版の発売があってそれに関連して鬼頭先生は先の投稿をしているわけで、そうとするとこれらの話は一つのまとまった案件であった様子がある。

 

どういうことかと言うと、『殻都市の夢』にしても『終わりと始まりのマイルス』にしても、『マンガエロティクスF』という雑誌に掲載されたもので、この雑誌は太田出版の出していた出版物になって、けれども、『完全版 殻都市の夢』は小学館から発売されている。

 

考えるに、太田出版から『殻都市の夢』の権利を買い取ったり譲渡という形で受け取ったりで小学館が獲得していて、その獲得した権利を元に、『完全版 殻都市の夢』が発売されるという流れであって、その時に『終わりと始まりのマイルス』の権利も同時に獲得していて、それが故に今度また、小学館から愛蔵版の『終わりと始まりのマイルス』が出るという話なのだろうと僕は思う。

 

結局、鬼頭先生はマイルスの描き下ろし漫画について「別作品だけど関係してるようなしてなさそうな」と形容していて、これは同じ雑誌で同じように連載していて、それが故に関係はあるけれど、そうと言えども別作品でしかないからこのような言い方になったのだと思う。

 

そういう風に諸々の権利が小学館にあるから、今月開催される『完全版 殻都市の夢』の関連イベントでも、同じく小学館から出た『ぼくらの』のグッズが発売される様子がある。

 

 

(同上)

 

当然、小学館が主導の話であって、小学館が権利を持っているような作品しかグッズを作れる筈もなくて、ここに講談社の『なるたる』のグッズはない。

 

その話は鬼頭先生自身がしている。

 

 

これについては…X上で『なるたる』グッズを出せよ分かってないなと投稿した人が居て、鬼頭先生がそれを読んだ結果としての投稿らしい。

 

 

鬼頭先生のアカウントや『ぼくらの』とかの担当編集者さんの告知用のアカウントには特にリプライや引用ツイートで『なるたる』の話をしている人は居なくて、X上で今回の件に関連して『なるたる』の話をしているのは先の人だけだったので、鬼頭先生が読んだのはその投稿らしい。

 

結局の所、『殻都市の夢』の関連イベントなのに『ぼくらの』グッズがあるのは、小学館が権利を持っている作品群だからという理由らしい。

 

だから、こういうイベントで今後『なるたる』グッズが発売されるというような場合は、講談社主催で何らかイベントを企画して、例えば『のりりん』や『なにかもちがってますか』という講談社から出ている作品のリバイバルがあってその関連イベントが開催されたというのなら、その時は『なるたる』のグッズが出来る可能性があるという話にはなる。

 

ただ結局、『ぼくらの』関係でグッズが先のような形で出ているのは、小学館の鬼頭先生の担当の編集者の人が、そういう企画を主導的に進めているからなのであって、講談社にそういう意思を持った人が居なければ『なるたる』グッズが発売されるということはないわけで、その辺りはまぁ、期待しても無駄だろうと僕は思う。

 

新装版の『なるたる』を作った時の講談社の編集者の人がそういう企画をするような人だったら話は違うのだけれど…。

 

そもそも『ぼくらの』の完全版ではイベントがあって、『なるたる』の新装版ではなかったのであって、そういう"気風"自体が講談社の鬼頭先生作品からは汲み取れない。

 

もしくは『なるたる』の権利が小学館に移ったならば、今回のような形で『なるたる』グッズが発売されるという可能性はある。

 

ただけれども、講談社が現状、『なるたる』の権利を手放すということはないと思う。

 

太田出版で出ていた『殻都市の夢』などについては、軽く調べたところ過去に印刷した単行本があるだけで、現在この漫画を刷っているという様子はないし、他の形でも販売しているという様子はない。

 

だから、太田出版が権利を持ち続けても持ち腐れで、けれども小学館に権利が移った時に、小学館にその気があれば新たに売れるわけで、実際、『完全版 殻都市の夢』の発売という形になっている。

 

一方で、『なるたる』に関しては今現在でもマガジンポケットなどで商品として扱われていて、様子を見ると普通に売れているらしいということが分かる。

 

 

太田出版にとって『殻都市の夢』やマイルスなどは持っていても価値がない権利だったかもしれないけれども、講談社とっては『なるたる』は価値がある商品なのであって、講談社が『なるたる』の権利を手放す理由が存在していない。

 

結構Xを見ていると未だに『なるたる』を新たに買っている人がチラホラと見れて、そうだというのに講談社が権利を手放したらもう売れないわけで、そのようなことをする動機が講談社の側にない。

 

だから、マイルス発売の時に公式がどんなムーブをするかは分からないけれど、その時に『なるたる』グッズが出ることはないというのは確かだろうと思う。

 

最後に、『終わりと始まりのマイルス』に関しては現在単行本が一冊だけ出ていて、その分以外にも原稿があるのだけれども、連載の途中で『マンガエロティクスF』が休刊になってしまったという事情があって、単行本未収録の話が結構あったりする。

 

その辺りについては鬼頭先生がX上でかつて公開していたりする。

 

 

 

 

 

 

 

こういう風にX上で公開されていて、鬼頭先生もこの原稿を単行本にしたいとは思っていて、今回、なんやかんやあってこの単行本未収録分の『終わりと始まりのマイルス』が愛蔵版に収録されるらしい。

 

…いや別に、収録されるという情報が公表されているとかはないのだけれど、この流れで収録されないという事態は考えられないので、普通に収録されると予想して良い案件だと僕は思う。

 

おそらく、愛蔵版が発売されたら先の鬼頭先生のマイルスの投稿は削除されるのだろうとは個人的に思っていて、ただけれども、マイルスを買うくらいの鬼頭先生のファンならば、こういう風にX上で数話公開されている程度の理由で買い控えなんてしないはずで、描き下ろしの一話が愛蔵版には付随するということも分かっているのだから、投稿を消す必要などないのではないかと思う所がある。

 

マイルスの愛蔵版を買うだなんて場合は"かなりの人"で、その"かなりの人"は描き下ろしの一話のために買うだろうという推論がある。

 

実際、短編集が出たら消す言うてた『彼の殺人計画』もそのままになっていて、そういう形でも良いのではないかと個人的に思う。

 

 

そうと言えどもどのような形になるかは鬼頭先生の匙加減で、ただ個人的に消しても消さなくても売り上げに関係なさそうと思ったという小学生並みの感想を書いているという以上の事はない。

 

そんな感じの『終わりと始まりのマイルス』の愛蔵版について。

 

いつ出るかとかは知らないけれど、今年中に出るだろうし、そうでなくてもどんなに遅くても来年には出るだろうとは思う。

 

知らんけど。(関西人的表現)

 

では。

 

・追記

僕は描き下ろしが1話あるのだろうと予想して、この記事でそういう説明をしたけれど、公式曰く大大大ボリュームの描き下ろしがあるらしい。

 

 

そんないっぱい描き下ろすの?って思うけれども、もしかしたら物語が途中で止まっているマイルスを鬼頭先生が完結させるためにそういう描き下ろしをするのかもしれない。

 

そうとなると今までの描写の総括をしなければならないわけで、そうなってくると鬼頭先生がネームに難航していたという話もなんとなしに文脈が現れてくる。

 

僕の中では一話程度、今までノリでマイルスに一話が追加されると想定していて、それなのにネームに苦しんでいるという状況が良く分からなくて、もしかしたらマイルスじゃないのかも…?と思っていたけれど、マイルスを完結させるために、公式が大ボリュームと形容する描き下ろしが必要になったというのなら、そりゃネームは難航するなと今になって思う部分はある。

 

まぁ実際にどんな感じになるかについては、持っている情報量はこの文章を読んでいる人と僕とで全く同じで、これを読んでいる人物がおそらく、どんな感じになるかふわふわとしたイメージしか持ち得ていないのと同様に、僕の方もそのようなイメージが漠然とある程度なので、実際の所は出版されるまで全く分からない。