鬼頭莫宏氏原作、当麻氏作画の最新作、『能力 主人公補正』の連載が始まって二か月余りが経った。

 

鬼頭先生はこの『能力 主人公補正』の連載開始に際して、自身のブログで意味深長な言及をしている。

 

本日売りの「good!アフタヌーン」で
「能力 主人公補正」
が連載開始。
原作を担当させてもらいます。
作画は 当麻さん。
なにとぞ
よろしくお願いいたします。

他にももう一つ、お仕事が進行中です。
ソッチはまだナイショ。


それとはまた別に
リハビリ用として自分で短編を描いているんですが
ここのところちょっとフヌケ気味。
停滞してます。
モチベあげるために言っておきます。(参考)

ここで鬼頭先生は、もう一つお仕事が進行中だと言及している。

 

僕は何の仕事が進行しているのかさっぱり分からなかったから、過去の作品のアニメ化やドラマ化、新装版の発売とかそういう仕事が進んでいるのかとか考えていた。

 

けれども、実際何の仕事なのかは皆目見当がつかなかった。

 

なのだけれど、ひょんなことからどんな仕事が進行しているのかが明らかになった。

 

雑誌、モーニングの公式Twiterアカウントで、鬼頭先生が原作でカエデミノル先生が作画担当の漫画作品のアシスタント募集のツイートが発表されていて(参考)、ここから鬼頭先生が言っていた仕事が、もう一つ原作担当をやる話ということが明るみに出た。
 

鬼頭先生は内密に進めたかったのかもしれないけれども、それを裏切る形でモーニングから傲然と告知があって、それを読んだ僕は何とも言えない気持ちになった。

 

それはさておき、僕はカエデミノル先生について初めてその名前を聞いたから、とりあえず、その名前でグーグル検索をしてみた

 

結果として分かったことがあって、カエデミノル先生はロリ系の青年漫画を描いていて、『コットンひゃくぱーせんと』というロリエロ系の漫画家を描いているらしいということを知ることが出来た。

 

リンク用意するのが面倒だったから、アメブロのアフィリエイト機能で「カエデミノル」と入れてリンクの代わりにしようかと思ったら、全商品が「不正な商品のため表示できません。」となってアフィリエイト貼れないんだよなぁ…。

 

不適切、なら分かるけれど不正というのは酷いと思う。

 

なんか、『comic夢幻転生』って成人雑誌に漫画を寄稿していたみたいっすよ?

 

まぁどうしようもないから、グーグル画像検索のリンクを用意するので、そっちを見て大体どういう方向性の漫画家さんなのかを理解してください。(参考)

 

それともカエデミノル先生のアカウントの告知ツイートの方が良いだろうか。(参考)

 

まぁとにかく、そういう系統の漫画家さんが作画担当につくような漫画を鬼頭先生は次の仕事として今作業をしているということは確かだと思う。

 

なんというか、この記事ではそのカエデミノル先生作画の漫画の現時点での観測についてを書きたくて色々書いている。

 

まず、結局漫画家というかクリエイターは自分の出来ることしか出来ないし、仕事を振る方としてもやれない仕事はあまり積極的に任せたりはしない。

 

一応、僕はカエデミノル先生の作品を軽く読んでみたのだけれど、作中に鬼頭先生が描くようなメカニックや奇妙な造形を持つ無生物、兵器や飛行機と言ったようなものは登場していなくて、建物や女児の作画に秀でた人であるという印象を僕は持っている。

 

だから、鬼頭先生の魅力の一つであろう、SFチックなファンタジーという路線はあまり想定していないのではないかと思う。

 

更に『能力 主人公補正』がファンタジー路線であるから、同じような方向性の仕事を講談社から二つ連続で鬼頭先生に振らないのではないかという推論もある。

 

そして何よりも、カエデミノル先生はロリエロ漫画家なのだから、やはり、仕事を振る方にしてもその能力をより生かすような仕事を振る方が、そうでないような場合より多いのではないかと思う。

 

カエデミノル先生の描く女児を僕は一応確認しているけれど、所感としては「単純所持してそう(偏見)」というようなそれになる。

 

まぁなぁ、友人のエロロリ漫画家も「警察が本気出したら茜書房(LO出してるとこ)は終わる」って言ってたもんなぁ…。

 

持ってなかったとしても女児の服装に常人が持ちえぬような執着が見て取れて、おそらく、女児向けのファッション雑誌を参考資料にしているのだろうなと判断できるようなそれになっている。

 

異世界に行く前のプリヤとか、みなすきぽぷり先生の漫画のような尋常ならざる"こだわり"が存在するようなそれになっている。

 

僕はもうちょっと年齢が高くないと…。

 

一方で鬼頭先生についてなのだけれど、詳しくは以前書いたから言及しないにせよ、その道の人というかなんというか、以前は全裸の少女が野球するだけの漫画を描いていた人だし、『殻都市の夢』の一話で、一歳毎の女児の体の成長の違いを描いていて、ガチ勢であるということが理解できる。

 

…どうでも良いのだけれど、バイクの上でセックスする漫画を描いていた時は、どうしてその道で勝負しなかったんですかね?

 

当時は世間様がそのような漫画を許してくれる土壌になかったとか、まだ鬼頭先生がその道に目覚めていなかったとかそういうことがあるのかもしれない。

 

僕はあのバイク漫画はそれはそれで抒情的で好きだけれども。

 

ともかく、鬼頭先生はロリコンで、ロリコンは障害だから守備範囲が広まっても治ることはないので、エロロリ漫画で単行本を出している漫画家さんが作画をするということは、そういう方向性であるという可能性もないではないとは思う。

 

そうであったとしたならば、むしろ方向性としては今までで一番合致しているまであると思う。

 

一方で『能力 主人公補正』の作画担当である当麻先生は、twitterの応答を読む限り、どうやら女性であるようなので、鬼頭先生の趣味を全力で出し切るということについてはブレーキがかかるのではないかと思う。

 

鬼頭先生は50過ぎで、一方で当麻先生はデビューして間もないということを考えると20代の女性で、50過ぎのおっさんが20代の女性に性的趣味全開の描写を要求することは実際問題として厳しすぎるので、"そういう方向性"は『能力 主人公補正』では期待できないと思う。

 

けれども、カエデミノル先生は作風的に男性だろうし、エロロリ漫画を描いてきたような人なのだから、例え男性でなくても憚るところもないし、趣味全開の要求も可能なのではないかと思う。

 

とはいえ、発表の媒体はコミックDAYSというウェブ漫画で、僕はこのサイトに一度も訪れたことがないから"色"を知らないし、カエデミノル先生についても、今回のことで初めて存在を知ったから、カエデミノル先生がどういう漫画家で、どういうことまでできるのかの一切を知らないから、もしかしたら鬼頭先生が描くようなメカニックを再現できるような技術を持っているかもしれないし、鬼頭先生が描くような憂鬱な表情を描く能力を持っているのかもしれない。

 

実際、カエデミノル先生の作品は何処か寂しさがあるような作風の漫画もあっで、その寂しげなところが鬼頭先生の漫画の作画担当として選ばれた理由なのかもしれない。

 

結局のところはどんな漫画になるのかは公開されるまで分からなくて、この記事は現状どのような漫画になるのかは一切分からないけれど、ともかく作画担当の人がエロロリ漫画の人だということだけについての記事になる。

 

そうそう、『能力 主人公補正』なのだけれど、僕は1話と2話を読んでいる。

 

今の時点での所感なのだけれど、やはり、今後鬱展開はなさそうというのが実際になる。

 

『なるたる』とかは一話の時点ですでに不穏だったし、『ぼくらの』にしても二話の時点でもうすでに不穏だった。

 

(鬼頭莫宏『なるたる』1巻 p.37)

 

『なるたる』の場合、一話のここで既に実生の死についての言及がある。

 

『ぼくらの』の場合は二話の時点で悪意に満ちた仄めかしが存在している。

 

(鬼頭莫宏『ぼくらの』2巻pp.45-46)

 

コエムシの地球はロボットによる戦闘で死者だけで1億人を超えていて、危ないことがないどころの騒ぎではないし、パイロットは契約したらほぼ死ぬわけであって、その設定があるからこのような描写が存在している。

 

このように『なるたる』にしても『ぼくらの』にしても今後の展開を予見させるような不穏さはかなり初期の段階から存在しているのだけれど、『能力 主人公補正』にはそのような不穏さは二話現在存在していない。

 

だから今後、鬱展開は存在しないだろうし、今の鬼頭先生にそのような鬱展開を描くことは出来ないだろうという昔の僕がした推論は未だに僕の中で揺らいでいない。

 

出来もしないのに下手に鬱展開を描こうとして、『なにかもちがってますか』のように打ち切りを食らっても悲しいので、無理にやることもないと思う。

 

『能力 主人公補正』についてなのだけれど、作画担当の当麻先生はおそらく、鬼頭先生の漫画よりもはるかに、中村光先生の漫画の方が好きなんだろうなと思う。

 

鬼頭先生に由来するであろう作画表現は見いだせなかったけれど、中村光先生に由来する表現なら見て取ることは出来たので、当麻先生は中村光先生の漫画が好きなのだろうと思う。

 

具体的には主人公が家に帰ってきたときの母親の挙動が中村光先生の描くキャラクターのそれでしかなかった。

 

僕は『聖☆おにいさん』と『荒川アンダーザブリッジ』をそれぞれ途中までと、ヤンジャンに載っているサンタのやつと短編しか読んでないから、それ以上のことは分からないけれども。

 

Twitterあたりでは『能力 主人公補正』について何かつぶやいている人はほぼほぼ存在していなくて、そのことについては『能力 主人公補正』がつまらないとかそういう話ではなくて、純粋にgood!アフタヌーンを読んでいる人の絶対数が少なくて、そもそも『能力 主人公補正』が掲載されている雑誌自体を読んでいる人がそんなにいないのだと思う。

 

半年くらいして単行本が出たときに読むような人が大半で、みんなわざわざ雑誌買ってまで読んでないんだろうな、って。

 

それとも5chの鬼頭スレなら語られていたりするのだろうか。

 

年単位で見てないから良く分からない。

 

一方でカエデミノル先生が作画を担当する方はウェブ公開なので、それなりに多くの人が読むのではないかと思う。

 

実際、どのような漫画になるのかは公開されるまで分からないのだけれど、作画担当の人も原作の人もロリコンの人なのであって、そういう方向性を掘り下げていった方が良いのではないかなと思う。

 

普通の人は単純所持をかつてであってもしたことはないからね、しょうがないね。

 

・2020年1月7日追記

もはや鬼頭先生には一切関係ないのだけれど、カエデミノル先生は『コットンひゃくぱーせんと』という漫画を描いているとこの記事で言及した。

 

この『コットンひゃくぱーせんと』なのだけれど、そのタイトルの由来が分かった…というより思い出した。

 

『コットンひゃくぱーせんと』というのは『コットン100%』という名前のシューティングゲームのもじりですね。

 

この『コットン100%』はシューティングゲームなのだけれど、操る自機が可愛らしい女の子になっている。

 

(Amazonより)

 

カエデミノル先生、このゲームが好きなんでしょうね。

 

僕はプレイしたことがないし、世代的にも全く分からない。

 

僕はRTA動画(ゲームのクリア時間を競う競技)の中で、この『コットン100%』の話を何処かで聞いたことがあったのだけれど、今日、RTA動画を見ようと検索したら、このゲームの動画が上がっていて、その存在を思い出した。

 

パッケージのイラストを見れば分かるように、"そのような年齢の女の子"が主人公のゲームであるらしい。

 

このようなゲームのタイトルを自身の本の表題に据えるということは、カエデミノル先生は30代~40代なのではないかと思う。

 

それともプレステとかネオジオに移植されたバージョンが元なのかね。

 

そうであったとしても、少なくとも20代前半ということはなさそうで、そうとすると鬼頭先生が"何か"を憚るということはないのではないかと思う。

 

実際のところは漫画が発表されるまで分からないのだけれど。

 

・追記2

この記事を読んだある人が少し調べたところ、どうやらカエデミノル先生は『コットン100%』というゲームを知らなくて、偶然、自身の著作のタイトルとこのゲームのタイトルが被ったらしい。

 

 

ググって知ったと書いているのだから、意識して据えたタイトルではないらしい。

 

とはいえ、本人も心のどこかにあったかもと言っているので、実際『コットン100%』が由来なのかもしれない。

 

良く分かんないけどね。

 

…というより、この記事を読んでいる9割9分の人にとってはどうでも良い話なんだよなぁ。