以下、ネタバレありますので、ご注意ください。


「私たちでも手を出せないお宝」
そういうルカのセリフだったと覚えていますが、
その言葉がこの最終回、一番頭に残ったセリフでした。

そう、それは言わずもがなの、歴代スーパー戦隊のことです。

そして自分たちゴーカイジャーは、35番目のスーパー戦隊であるということ。
それもまた1年間で築き上げてきたものでした。

その後の素面名乗りもカッコううことこの上なかったですが、
アクドス・ギルとの最後の一騎打ち。
これがまた素晴らしかった!
まさに、スーパー戦隊の力を出し尽くしての総力戦でした。
おそらく、というかほぼ間違いなく、
34戦隊それぞれ、いずれか1人(以上)の戦士が網羅されていたと思いますが、
そのコンビネーションがまたものの見事でした!

ギンガマンの炎の兄弟による「ダブル炎のたてがみ」とか、
モチーフ同士のコンビネーションとか。
プテラレンジャーとアバレイエローの「プテラノドン」同士、
レッドホークとガオイエローの鳥同士、
ゴーグルピンクとファイブイエローのリボン競演。

まだまだあげれば枚挙にいとまがないはずですが、
何よりも興奮したのは、強化変身「スーパーレンジャー」の競演!
個人的にはデカグリーン・スワットモードとかもうたまりませんでした(^^;)
まさかスワットモードにこの2012年に出逢えるとはね…
「デカレン」からもう8年ですもんね。早いものです。

とにかくまさしく総力戦、
そして最後は死力を尽くした技の連発。
でもそれでも倒れないアクドス・ギルも相当なラスボスでしたが、
ラスト、鎧を先頭の、ゴーカイガレオンバスターゼロ距離発射!
これはね…もう、燃えました。
僕ら地球人代表の鎧が先頭切って、
それをゴーカイジャー5人が後ろから支える。
それはまさに、
「ザンギャックを倒すことが夢」の鎧の夢を支える、そんな姿だったですよね。
だからもう、爽快でした。

闘いが終わり、地球の大地の上に大の字で寝転ぶマーベラス。
なんかこう、じんわりする、素敵な光景でした…

そういえば前半部分のことを書き忘れていましたが、
これもまた味のある展開でした。
ザンギャックの大艦隊をどうするのか?という疑問がありましたが、
まさかまさかのあの展開!
説得力ありすぎの、あのマーベラスの乗っ取り。
それ以前に、残っていたバスコの船の有効活用もありました。
こういうところにも構成の妙があるし、スタッフの作品への愛を感じるんですよね。
また本艦に乗り込む前の、マーベラスとジョーの視線の会話。
あれもまた大きな絆を感じたシーンでした。
対して、ズバーンに変身したハカセの「アイタタタ!」も笑いましたね(^^)
ハカセ、本当に最後まで、やってくれました(^^)

そしてラスト。
「数ヶ月後」ってのがまずほっとしたんですよね(^^)
ガレオンの修理にそんなに時間がかかってたんだ、ということもあるし、
宇宙海賊みんなが地球を堪能してたということも感じられるし(^^)
なんかこの「数ヶ月」の話、いろいろいじれそうですよね。
「スナック"ニュー"サファリ」で、やっとカレーを食べられたマーベラスとかもよかった(^^;)
※あのマスターの方はどなた?と、記憶をめぐらしています。
 第1話からあの方でしたっけね、たぶんそうだと思うけど…

そして宇宙海賊の次なる目的地。
それぞれの道に向けて、解散しなくてよかった、
というのが一番最初に頭によぎりましたが(^^;)
その目的地が「ザンギャックの本星」…
これもまた、粋だよなあ、と…(^^)
そしてこれがもしかすると、「スーパーヒーロー大戦」へとつながってくるのかな?
なんてことも考えたり。
いずれにしても、彼らのこれからの、さらに激しくなりそうな冒険…
いろいろ、想像をめぐらしたいですね!

さらにはあの第1話の保母さんも再登場!
絶対に2chの人たちが盛り上がったんだろうと思いますが、
自分もテンションあがりました(^^)
でもあそこでさらっと去っていったゴーカイジャー。
それもまた、やっぱり、彼ららしい。
彼ららしくやってきたことが、今につながっている。
だけど、第1話の時と比べると、
ずっとずっと、その表情は優しさにあふれていましたよね。
「お人よしの宇宙海賊」の姿だったなあ、と(^^)

その6人のお人よしの宇宙海賊。
地球での最後の姿は、
レンジャーキーを元の持ち主に返していくことでした。
1人1人映し出されていくレジェンドたち…
順番は違ってるかもしれませんが、
飛羽、将児、知、レミ、ショウ、芳香、ゴウシ、美羽、ボス、シグナルマン(!)、
そして…

飛び立つガレオンを最後に見送る、
アカレンジャー・海城剛。
「今度は君たちの夢をかなえてくれ!」
その言葉の説得力、歴史を作ってきたレジェンドの重み…
海城がアカレンジャーに姿を変えたあのシーン。
ゴレンジャー現役世代には、たまらないものがありました。

誠直也さん、出演してくださって、本当にありがとうございました!
僕ら世代のヒーローであるあなたが最後を締めてくださったことが、
本当に嬉しいです。
※あのシーン、東映本社の屋上で撮影したという話を2chで見かけましたが、
それはまたすごい隠し味というか(^^)

それと「俺のところにもレンジャーキーが戻ってきた!」というツイートをしてくださった、
ガオブラック・牛込草太郎役の酒井一圭さん、笑わせていただきました(^^)

それともう1つラストの、恒例・レッドの引き継ぎ式。
あれもまた、本当の引き継ぎなんですよね…
ゴーカイレッドのスーツアクター・福沢博文さんが、
「ゴーバスターズ」ではアクション監督に就任。
レッドバスターを演じるのが、
ゴーカイブルーのスーツアクターであった押川善文さんなんですね。
だからあのラストの引き継ぎは、福沢さんから押川さんへの引き継ぎ、
という意味合いもあったんですね。
「ガオレンジャー」のガオレッドから11年。
マジレンジャー(グリーン)とゴセイジャー(ブルー)を除いて、
レッドを演じ続けてきてくださったずっと福沢さんの、さらなる活躍も、期待しています!

と、そんなわけで…
ゴーカイジャー、本当に終わってしまいました。
まだ映画で逢えるということもありますけれど、
毎週ゴーカイジャーを観られたこの喜び。
これが、今週で終わり、来週からはまた新たな物語がスタートします。
アイムの姿を毎週見られなくなるなんて(泣)

でも、なんというんですかね…
祭りの後の寂しさ、ってのがあると思うんですけど、
リアルタイムで今、感じることは、
この上ない充足感。
この1年楽しませてくださったスタッフ・キャストの皆さんに、
本当に、本当に、大感謝です。

鎧、アイム、ハカセ、ルカ、ジョー、ナビィ、
そして我らが船長、キャプテン・マーベラス。
スーパー戦隊35代目、「お人よしの宇宙海賊たち」の物語。
この物語こそが、僕たちスーパー戦隊ファンにとっての、
宇宙最大のお宝です。

また彼らに逢えるその時を夢見て。
「海賊戦隊ゴーカイジャー」
本当に、ありがとうございました!