これなんだ・・・

この痛さ!


「バンビ~ノ!」原作の初期が持っていた、この救いのない痛さ。

読んでいて身につまされる、

直視できなくなるほどのこの痛さが・・・


最近は原作ではドルチェ編となり、

痛さよりも一途な熱さがカッチリ描かれるようになってますが、

久々に思い出しましたよ・・・

「バンビ~ノ!」が持つ「痛み」「怖さ」というものを。


とりあえず原作のイメージをほとんど壊していない、

イメージ通りのキャスティング。

これは少なからず「のだめ」の影響がここにも来ているんだろうなぁ。

まんががドラマ化するにあたっては、

どうしても作家のフィルターを通すと、妙なところに「翔んで」しまいがちなものですが、

原作に忠実な展開・イメージ通りのキャスティング、なんですね。


伴役の松本潤はまさに「道明寺」が削ぎ落とされて行ってる雰囲気。

「鼻っ柱がへし折られていく」過程がなんとも痛いよね・・・

また与那嶺(北村一輝)&桑原(佐々木蔵之介)なんかは大絶賛。

まさにこの2人は実写化、ですよ。

※北村さんが香取を演るんだと思ってた。早く歌ってほしいな。

また香取役の佐藤隆太の「嫌な人」というのは実に新鮮。

嫌になるほどハマってるんですよね。

それとシェフの市村正親さん。

原作とかなり違うルックスなのはシェフだけっぽいのですが、

その威厳・迫力は十分です。

まあ、香里奈とかの話はまた後々・・・


これから伴の試練が、続々と描かれていくのかと思うと

本当に背筋がゾクゾクと寒くなる。

伴の鼻っ柱が削り取られ、一途な想いが育ち、

その想いがバッカナーレの皆々に浸っていくまでは・・・


なんか本当に今は「道明寺が本当の社会に出た」というイメージだなぁ。

マジで怖いよ。

だけど来週も観る。

積み重ねがあってこそのドラマですからね。


原作ファンとしては、

羽山やあの常連偏屈ババがいつ出てきて、誰が演じられるのか。

(なんとなく野上さんは夏木マリさんが良いと思うのだけど・・・)

与那嶺と美幸のそれぞれの「博多に行ったことがある」とか、桑原の「彼女」とか、

それから織田(ほっしゃん。)だけが別室だったりとか。

そういった「伏線」も、描かれるのかどうか。

いろいろと楽しみがありますのです。


今日のこの内容で「救いがない主人公」と思った方!

大丈夫です、伴はこれからやりますよ。

つまずきながらも、悩みながらも、壁にぶつかりながらも、前に進んでいきます。


伴が自らの手で「居場所」を勝ち取っていく姿を、

観てやってください。

原作を知らない人がどう観られたか、というのも聞いてみたい感じ。

自分は次回以降も、期待してます。


P.S.

最後の「お前は今日から"バンビーノ"だ!」には

どことなく「太陽にほえろ!」みたいな雰囲気が・・・


それと結構びっくりしたこと。

公式サイト で松本潤の写真をちゃんと使っている。

ジャニーズなのに。

なんか、変な加工はされているものの・・・すごいな。