Wii U が売れない理由を書く前に過去のデータを Wii と Wii Uで比べて見ましょう。
ハードとソフト歴代10位までを比較してみます。
ハード売上台数・・・Wii - 1274万5226台
Wii U -193万2346台(2014年10月現在)
Wiiが異常に売れすぎたとしても発売2年でこの台数は厳しいでしょう。
~ソフト売上比較~
※累計販売台数比較です。 上段がWii で下段がWii Uです。
1位・・・New スーパーマリオブラザーズ Wii - 456万7937台
New スーパーマリオブラザーズ U - 120万3291台
・安定のマリオ・・・やはり任天堂の顔と言えばマリオでしょう。任天堂機を所有していてマリオを買わないユーザーはほとんどいないと思われます。
2位・・・Wii スポーツ - 372万4264台
Wii Party U - 78万1872台
・2位の段階でWii Uはミリオンソフトが終了です。ちなみにWii Sports ClubというWii U専用のゲームも発売されていたんですが、2566台しか売れていません。
3位・・・マリオカートWii - 370万1492台
マリオカート8 - 68万4544台(2014年10月現在)
・これも安定のマリオレースゲー・・・補足事項として、マリオカートWiiの初週売上は60万8147台なのでマリオカート8は発売5ヶ月でやっとWiiマリカの初週を抜きました。ただし、2014年の目玉ソフトにしては厳しい売上です。ミリオン達成はできるでしょうか・・・。
4位・・・Wii Fit - 356万1787台
スーパーマリオ3Dワールド - 57万3542台
・ここでジャンルが割れました。現社長が健康事業にも力を入れていくみたいなことを言っていましたが、Wii Fit の売上を見れば勘違いしても仕方がないでしょう。
5位・・・Wii Sports Resort - 314万3214台
Nintendou Land - 38万2954台
・5位までの累計を見ると、RPG・シミュレーション・格闘・シューティング等のゲームはほとんどありません。後、メーカーはすべて任天堂です。任天堂のゲームはサードが売れません。ぶっちゃけ任天堂専用機ということになります。 昔から任天堂のゲームはアクション、レース、リズムゲー、スポーツが多い傾向にあると思います。
後、家族や友人等でわいわい楽しむゲームが売れています。ぼっちは基本的にやるゲームがありません。当時のコマーシャルもそんなイメージだったような気がします。
6位・・・はじめてのWii - 280万4201台
ピクミン3 - 23万2313台
・ピクミンも弾としては騒がれていましたが、それほどでもなかったように思います。はじめてのWiiはどんなソフトなのかよくわかりません。
7位・・・Wii Fit Plus - 240万9957台
モンスターハンター3G HD Ver. - 21万8331台
・ここで初めて任天堂以外のメーカー(カプコン)が登場しました。補足事項としてWiiは20位までの累計で18本が任天堂のソフトです。サードは12位(モンスターハンター3 トライ)と20位(太鼓の達人Wii)の2本だけです。
8位・・・Wii Party - 238万2177台
Wii Fit U - 17万6265台
・Wiiは8位でWii Uでは2位だったWii Partyの登場です。補足事項としてWii Uは本体同梱版も後発で発売(2014年2月1日)しています。
9位・・・大乱闘スマッシュブラザーズX - 230万3103台
太鼓の達人Wii Uば~じょん! - 16万2440台
・スマブラ登場・・・Wiiの初週売上は81万6198台です。やはりジワ売れするソフトみたいです。12月にいよいよWii Uのスマブラが発売になりますが、何台売れるか興味があります。偶然にしてどちらもバンナム製です。太鼓の達人も新作が発売になります。バンナムとしては何としても売りたいところでしょう。
10位・・・マリオパーティー8 - 147万332台
ゼルダ無双 - 11万4252台
・無双OROCHI 2 Hyper 真・北斗無双に続くコエテクの3本目の無双が10位にぎりぎりランクインしました。10万台も突破しています。前2作に比べれば大成功だと思います。
補足事項として、無双OROCHI 2 Hyperは6184台で真・北斗無双は1万1301台です。北斗無双の10倍売れています。ただし、ゼルダシリーズのキャラでこの台数はいただけないでしょう。
なぜ、任天堂は無双ゲームを作るのに自社のキャラであるFE(ファイアーエムブレム)の無双を作らなかったのかが疑問です。歴代の主人公や人気キャラを出せば本体を牽引できるだけの弾になったかもしれないのに残念です。今後作る予定もなさそうです。
まとめ・・・こうしてみるとやはり任天堂機はパーティーゲームみたいなみんなでわいわい楽しむ系と既存のキャラゲーしか売れないということがわかります。
この状況で、サードはWii Uに出して本当に売れるのかという心配があるはずなので積極的にソフトを出せないような気がします。
得にRPGを売りにしているメーカーには厳しい市場だと思われます。
Wii Uの今後のソフトラインナップについて書いていこうと思います。