もう何年も前の話ですが・・・。
都内の某駅ホームで電車待ちをしていた時の出来事です。
その駅は大きな駅でホームの数もたくさんあるのですが、何個か先のホームに
制服姿の女の子が立っていました。
そして、その子のいるホームに電車が入ってきたその時、その子はホームから
飛び込んでしまったのです。
「キャー!!」 「おい!!飛び込みだぞ!!」 「うわー!!」
辺りは騒然としました。
僕自身、そんな瞬間を見てしまい呆然としていたのですが、
よく見ると停止した電車とホームの隙間から女の子が這い上がってきたのです。
「良かった、無事だったのか。」
と一瞬そう思ったのですが、その子はこちらを見て、離れたところから僕の耳元に
こう囁き掛けてきたのです。
「痛い。死にたくない。」と・・・。
慌てて振り返りましたが、そこには誰もいません。
這い上がってきてた筈のその子の姿もありません。
僕は怖くなり電車を待つのをやめ駅から離れ、タクシーで帰りました。
結局その子は亡くなったそうです。
死にたくなかったのに飛び込まなきゃいけない理由があったのでしょうか。
今でもあの時の声を鮮明に思い出します・・・。