防衛省見学ツアー、最終回です。
前回は防衛省にある、市ヶ谷記念館の中の展示品のご紹介で終わりましたが、その続きです。
「明治37年日露戦争中竹田宮王殿下が御使用になられた支那茶碗」
「竹田宮王殿下」とありますが、竹田宮恒久王でしょうね。北白川宮能久親王の第1王子で竹田宮家を創設。近衛騎兵連隊に所属、日露戦争に従軍。
竹田宮恒久王(1882-1919、36歳没)。皇族の方に失礼かもしれませんが、眉目秀麗な印象の方ですね。
戦時中、大本営陸軍部だった時代の表札。2階の旧陸軍大臣室に置いてありました。
市ヶ谷記念館2階の旧陸軍大臣室は、部屋の中が上手く撮れなかったので、この写真で勘弁してください。(汗)
戦前の士官学校時代は校長室、昭和16年以降は陸軍大臣室、戦後は陸上自衛隊東方方面総監の執務室でした。 三島由紀夫が自殺した場所としても知られています。
2階にもう1室、「旧便殿(きゅうびんでん)の間」という、士官学校時代の天皇陛下のための休憩所が残されています。
2階には「旧陸軍大臣室」、「旧便殿(きゅうびんでん)の間」の2室があります。
でも実際には当時の広い建物の中に、このような部屋が点在していたわけで、市ヶ谷記念館の移築にあたり、特筆すべき部屋を狭い記念館の中に集約して史跡として残したわけです。
市ヶ谷記念館の見学が終了し外へ。自衛隊の通信鉄塔が建っているところが防衛省らしいです。
「隗より始めよ」、敬礼はまずおひざ元の防衛省から?
山手線のど真ん中、地価高めの市ヶ谷の隊舎に入れた人はラッキー!?
午後のツアーだったのでこちらを見学しましたが、午前中のツアーだと広報展示室は見ずに、ヘリ展示場などを回るようです。
市ヶ谷記念館では戦前の展示物、こちらの広報展示室は自衛隊の展示になっています。
広報展示室は少しの時間をいただき自由見学。平日のツアーなので年輩の方も多かったようです。あと見学者の会話などを聞いて、防衛省に何らかの係わりがある方も参加しているようですね。
ところが防衛省の中が禁煙だったため、我慢できないのか路上で堂々と喫煙を始める人が。あの~新宿区のこの辺一帯は禁煙地帯です。路面にもしっかり「喫煙は罰金1,000円」と書いてあるんですが・・・。
マナー違反は喫煙者自身の首を絞めるだけなのでは・・かくして禁煙地帯はますます広がっていくのであります。
防衛省ツアー、東京観光にもお勧めです。