【映画 / DVD】 「日本海大海戦」 | 太平洋戦争史と心霊世界

太平洋戦争史と心霊世界

海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


言語:日本語、公開:1969(昭和44)年、製作国:日本、
時間:
128分、監督:丸山誠治、出演者:三船敏郎、加山雄三、仲代達矢、笠智衆



日本海大海戦1 

「日本海大海戦」は日露戦争を題材とした映画です。特撮監督、円谷英二の遺作となりました。

 

 旅順攻撃など陸軍の戦いも見せていますが、旅順港閉塞作戦での広瀬少佐の戦死、黄海開戦、日本海海戦などタイトル通り話は海軍中心となっています。


日本海大海戦2 

歴史映画は人物がたくさん登場するので、最初誰が誰だか認識できないことも多いです。このように最初に字幕を付けてくれると親切です。


日本海大海戦3 

 この映画は俳優陣が良かったですね。乃木大将役の笠智衆はハマリ役でした。「日本のいちばん長い日」では鈴木貫太郎役でしたが、度量の大きい人物を演じると光ります。


日本海大海戦4  東郷平八郎(三船敏郎・左)と乃木大将(笠智衆・右)の共演。


日本海大海戦5 

 三船さんは紛れもない名優だと思うのですが、演技という点はどうなのか・・・?

  今まで山本五十六役、源田実役、今回の東郷平八郎役などを見ましたが、人物像がどれも同じに見えてしまう気がするのですが・・・。

 

 「演技が上手い」というのは、一体どういうことなんでしょうね?でも他の追随を許さない圧倒的存在感がある、という点も確かにスターの要素だと思います。

  私は三船さんが最高に似合うのは侍役なのではと思うのですけど。


日本海大海戦6 

胡散臭そうな妖気を放つ、明石元二郎大佐役の仲代達矢。(^_^;) 存在感が際立っていますね。明石は日露戦争で裏工作を行っていた人物です。


日本海大海戦7  旅順閉塞作戦前の広瀬武夫少佐(加山雄三・中央)。

 

まあ広瀬少佐役なので、すぐ戦死しちゃいますが、加山さんはいつも颯爽とした雰囲気で士官・将校役がお似合いです。


日本海大海戦8 

横須賀の戦艦三笠記念館を何度か見ているので、映画で三笠のセットを見ても、「あそこだ!」と、すぐわかります。これは上甲板の前方寄りの場所ですね。


日本海大海戦9 

  上半身が二種(夏服)、下半身が一種(冬服)という変わった組み合わせの軍装。きっとこういう時期が明治にあったのでしょうが、調べても分かりませんでした。


日本海大海戦10 

 蛇足ですが、広瀬少佐が戦死した第二次旅順港閉塞作戦で、米山丸という老朽船が沈められています。

 

その米山丸の船体の一部が陸上自衛隊・練馬駐屯地(東京)の史料館に収められています。


日本海大海戦11 

 ロシアに対し辛勝・・・良かったのか、悪かったのか。日露戦争は「禍福はあざなえる縄のごとし」という格言がピッタリな気がします。