九段周辺は靖国神社から千鳥ヶ淵にかけて、緩い坂(九段坂)が続きます。
でも昔の九段坂は、現在より遥かに勾配がきつかったそうです。中央遠方に靖国の塀が見えます。
靖国の向かい側に北の丸公園(皇居外苑)があります。かつて江戸城の北の丸があった場所で、今は公園になっています。これが最初の入口。
門をくぐるとまた門があって、ここは旧江戸城田安門、重要文化財に指定されています。
門の建設年代ははっきりしませんが、1636(寛永13)年と推定されています。東京大空襲でも爆撃を免れました。
一部修理されたりしているものの、昭和18年製作の国策映画、「決戦の大空へ」でもこの田安門がしっかり映っていますね。
田安門のそばに、「皇紀二千六百年 植樹記念碑」という石碑があります。
昭和15(1935)年に、神武天皇即位から2600年を記念して、行事が大々的に行われましたが、その当時のものでしょう。
田安門をくぐると日本武道館の建物が。この日は剣道の試合と書いてありました。
北の丸公園を出て、再び大通りである「靖国通り」の坂を上ります。
途中の九段坂公園という猫の額ほどの土地に、「元帥陸軍大将 大山巌公」の銅像が立っています。
大山巌(いわお):1842(天保13)年-1916(大正5)年、享年74歳
薩摩藩士。陸軍大臣を歴任。ジュネーヴへ留学、「西洋かぶれ」とも。日清・日露戦争では勝利に大きく貢献。後妻は米国留学した山川捨松。
「八重の桜」にも登場したようですね。私はテレビないので見なかったですが・・・。(^o^;)
千鳥ヶ淵緑道。右の柵越しに下を覗くと千鳥ヶ淵。ここはまさに都心の中心部にもかかわらず、週末は人もまばらで静かな空間を保っています。
千鳥ヶ淵。ボートに乗っている人もほとんどおらず、閑散としていました。桜の時期とは大違いですね。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑に到着。身元不明の戦死者の遺骨が安置されています。詳細はまた後で書こうと思います。
最後に靖国神社へ戻ってきました。陽が陰って日没も近づいてきます。私もここで帰路につきました。