大したものではないのですが、実家の蔵で雑誌を何冊か見つけました。今回は2冊載せます。
(右)『日曜報知』:昭和11年5月発行、第243号
これどうやら新聞に付録で付いてくる小冊子みたいです。今でも新聞を購読すると、1か月に1冊小冊子が来ますよね?あれみたいに薄っぺらな雑誌です。
戦前には「報知新聞」という新聞がありましたが、『日曜報知』は毎週日曜ごとに、報知新聞と一緒に来たみたいです。今の新聞の日曜版みたいなものだと思います。
ウチでは80年も放っておいたので、すっかり「放置新聞」と化してしまいましたが、報知新聞は昭和17年に、戦時下の新聞統合により讀賣新聞と合併しています。
報知新聞は戦後にはご存じの「スポーツ報知」となりました。でも太平洋戦争前はスポーツ紙でなく、普通の日刊新聞だったのです。
ページを開くと表紙の裏表に広告が満載です。(右側)これらの広告が何ともいかがわしい。
「人生は戦いだ。力は勝利だ。学問は力の源泉だ。何をやるにも中学程度の学力はいる。学べ、学べ。成功は力ある者に来る。
学校へ行かずとも悲観するな。仕事の余暇に独学で立派に中学を卒業できる学習法・・・」云々。
これは中学の通信教育のようですが、本当に中卒の資格が取得できるか、何か怪しそうです。戦前の旧制中学は5年制だったけれど、通教で果たして5年分も学べるのでしょうか。
統計によると、昭和11年には尋常小学校の卒業者(12歳)の66%が進学しています。この頃は学歴が小学校卒でも普通でした。現代とは隔世の感がありますね。
これも広告。(下ネタですいません)文字が自主規制(?)されていますね。(^_^;)
これほど多岐にわたる身体的問題が治るとは・・・う~ん、怪しいです。本当に効果があるのなら現代人も買いに殺到しそうです。
広告の考察、後半に続きます。