実家で見つけた古本などをご紹介する第三弾です。これらの本を眺めると、蔵の中のホコリの匂いが蘇ってきます。埃っぽい本でも長く寝かせると家のお宝(誇り?)になるのかも・・・。
■明治中期の旅行ガイド
『改正増補 東海東山畿内山陰 漫遊案内』という題名。いわゆる旅行ガイドです。
今は観光旅行を漫遊とは言いませんね。タイトル下のイラストはバッグです。
序章末に明治31年(1897年)と書いてあります。日清戦争終了の4年後、日露戦争はまだという、110年以上前のガイドブックです。
右に茶色く貼り付いているものは押し花です。左上にヘタクソな字で「おしろいの花」と書いてあるので、オシロイバナかも。家では代々夏になると、オシロイバナが咲いていました。
目次での行楽地は海水浴というのが多いですね。明治期の旅行は海での遊びが多かったのでしょうか。
表紙をめくるとモノクロ写真。「東京浜離宮」と記されています。
現在の浜離宮庭園(東京)
こちらは明治の低い家並みが続く「横浜市中」。今じゃ考えられない風景です。ローマ字の落書きがされています。
現在の横浜
なぜか「明治」の連発と、明治時代の女の子のイラストが描いてある落書きの紙片も、本の間に入っていました。
中身じっくり読む暇がなくて、表面だけのご紹介になってしまいました。