水中処分母船3号 見学 【海上自衛隊】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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 館山航空基地のヘリコプターフェスティバルにて、海上自衛隊の支援船の見学もできました。



水中処分母船3号  横須賀警備隊・横須賀水中処分隊所属の水中処分母船3号(YDT03です。この種の艦は見学するのは初めてです。


水中処分母船3号・近影  最初にパッと見た印象は「ちっちゃい」でした。

 

 

●水中処分母船3号(YDT03

 

YDTYacht Diving Tender

 

・就役:2001(平成13)年3

・排水量:300トン

・乗員:15

・船質:鋼

 

 

 小さい護衛艦の排水量が3,000トンクラスなので、その10分の一以下のサイズです。でも小さいとダメ、というわけではもちろんないですから、該当業務を果たすのにこれ位のサイズが適当なのでしょうね。


乗船  乗船した時、「船はプラスチックでできているのですか?」とお訊きしたら「違います、鉄ですよ」と言われてしまいました。(;^_^A

 

 初めプラスチックや木でできている掃海艇と勘違いしていたのでした。 そもそも水中処分母船というものが何をするのか分からなかったのです。

  乗組員さんは、「機雷などを処理する人を乗せたり、機雷処理を支援する船」と話されていました。


作業着 

 以下はリーフレットより転載しました。

 

 

【水中処分母船の任務】

 

●水中処分隊(機雷や不発弾、水中の爆発物処理など、危険な潜水作業を行う水中処分員の部隊)の支援を行う母船です。

 

●第2種支援船に分類される船で、従来は掃海艇から種別変更された特務船に代わって専用の母船として設計建造された船で支援機能や居住設備などが向上しています。

 

●水中処分員(通称:EOD=Explosive Ordnance Disposal)の潜水用器材、処分艇、揚収用クレーンなどを装備しています。また船尾にはダイバー用の昇降機が付いており、海中への進出、帰還がスムーズに行えるようになっています。

 



揚収用クレーンとボート 

揚収用クレーンとボート。船首・船尾の両方にありました。


ダイバー用の昇降機  四角の赤枠内が船尾にあるダイバー用の昇降機です。


食堂  乗船して入口近くにこの食堂があります。椅子の数は定員ちょうどの15個ありました。


艦橋  ラッタルを上って艦橋へ。


よだれ掛け 

双眼鏡の下に垂れ下がっている布は、双眼鏡を拭いたり、衣服との摩擦を防ぐ「よだれ掛け」。普通は白なのですが、ここでは汚れやすいのでダークカラーにしているそうです。

 

この「よだれ掛け」はなんと、艦橋をガイドされていた自衛官さん(男性)がご自分で縫われた手作りです。(ノ゚ο゚)ノ 


艦長席 

こちらは艦長席です。


艦長用の双眼鏡 

艦長用の双眼鏡のよだれ掛けです。


館山港の眺め  艦橋から、関東南端の館山港の眺め。



作業中の海自官 

これは以前横須賀港で撮った写真です。

 

 横須賀港でゴムボートに乗っている海上自衛官さんを見かけますが、こういう方たちはこちらの船から出向しているのでしょうね。



リーフレット 

 来週は館山基地の史料館をご紹介して終わりにしたいと思います。