
上の映画で下士官兵が手帳を持ち、歌いながら円形を作ってグルグル歩き回っている場面がありました。
これが一体何をしているのか分からなかったのですが、軍歌演習というイベントであったことを最近知りました。

左手に軍歌集を掲げ、リズムをとって行進しながら軍歌を大声で歌います。上の写真は予科練生の軍歌演習の様子。外出から帰った日曜夕方に行われました。
軍歌演習の目的は、軍歌を歌うことで部隊の士気高揚や団結心を高めるためであり、訓練や野営演習、各種行事の際に行われました。
自衛隊(陸海空)にもこのイベントは引き継がれ、現在は軍歌演習ではなく、隊歌演習と呼ぶそうです。
元航空自衛官の方が隊歌演習について記述している部分がありましたので、転載させていただきます。
http://securitycollege.blog22.fc2.com/blog-entry-53.html
■蒼空遠く(航空自衛隊歌)
私が自衛隊に入隊して間もなく、「隊歌演習」というものを経験しました。
これは、入隊したばかりの若い隊員が、先輩隊員の指導を受けながら自衛隊の歌や軍歌を歌うというものです。
アイロンがけをしっかりした作業服を着て、広場(私たちは隊舎の屋上でした)に集合、教えられた歌を大声で歌い、この期間中に何回か喉を潰します。
そして喉が直ることには非常に大きな声が出るようになっています。
アイロンがけが充分でなかったり、声が小さかったり、歌詞を間違えたりすると、先輩から容赦ない「指導」を受け、連帯責任で腕立て伏せ、ということもよくありました。
当時は実に苦痛でしたが、今では良い思い出となり、共に苦しんだ同期生との連帯感も強くなったと感じています。
■日本海軍・海兵団「軍歌演習」(49秒)
http://www.youtube.com/watch?v=CI-yZ7dwO8w
映画「海軍特別年少兵」での軍歌演習。歌っているのは「艦隊勤務」。