戦時下のジョーク集(10)-「反 対」 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


樹氷 



昭和の戦時中に出版されたジョーク集です。

 

 

●「反 対」

 

A「どうして、こう米国は認識不足だろうなあ」

 

B「そりゃ、あいつ等、俺達の寝ている時、起きていて、起きている時、寝ているからなあ」

 

 

(『日の出』新潮社、昭和17年6月号)

 

【解説】アメリカと日本の時差は、東部が日本の-14時間、西海岸が-17時間で、日本と時間が昼夜逆転します。

 

 

●「もう安心」

 

甲「俺はこれで最後の催促をするんだぜ。一体君はいつあの金を返してくれるんだい?」

 

乙「これが最後かい・・・どうも有難う」

 

 

(『日の出』新潮社、昭和17年6月号)

 

 

●「道理で」

 

病弱な疎開者「この土地は健康にいいようですね」

 

農村の人「いいの何のって、お前さん、わしがこの村に来た時にゃ、声もろくに出ねえし、頭の毛もなかったし、それに歩くことも出来ねえ始末で、寝起きまで一々人手を借りていたもんだ」

 

疎開者「へーえ、随分お丈夫になったもんですね。してこの土地に来て何年になります?」

 

農村の人「ああ、わしゃ、はあ、この村の生まれでがすよ」

 

 

(『明朗』春陽堂文庫出版、昭和19年5月号)