海軍略帽(4)-新型・士官用第一種 | 太平洋戦争史と心霊世界

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■略帽 士官用(昭和17年以降)

士官用の略帽と帽章

士官用の略帽(左)と帽章(右)。



 日米開戦以降の昭和17年頃から、士官用略帽にはストライプ2条が入り、帽章のデザインも改変が行われました。(上の画像)新帽章は錨 と桜 *さくら* を桜葉 葉。 で包んだ、いわゆる「抱茗荷」(だきみょうが)と称されるデザインです。

 

しかし帽章は上記のデザインだけでなく、従来の「錨と桜」 *さくら* の表章の方が多く見られました。褐青色 緑 の第三種は昭和18年に採用されました。



(1)士官用第一種略帽

士官用の第一種略帽 

士官用の第一種略帽(実物)。



汚れていますが白色のストライプが2条入っています。アゴ紐は布製もありますが、これは皮革っぽいですね。アゴ紐には長さを調節するのに四角い金属がはめられています。

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アゴ紐と帽子の装着部分に金ボタン 

またその左横の、アゴ紐と帽子の装着部分に金ボタンがつけられていますが、経年変化で黒ずんでよく見えません。(上の画像)

 

帽章は従来の「錨に桜」 *さくら* となっています。実際「抱茗荷」(だきみょうが)の帽章は第三種 緑 のみで、第一種 青 と第二種 白 では見たことがありません。

第一種・第二種の帽章 

第一種(濃紺)青 ・第二種(白)白 の帽章


第一種略帽・側面 
士官用の第一種略帽(濃紺)は、帽子とアゴ紐を固定する留め金として、ゴールドのボタンが使われています。下士官兵にはありません。

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金ボタンのデザイン 
 

金ボタンのデザインの詳細は不明ですが、錨 に桜 *さくら* のようです。アゴ紐は布製。映画「連合艦隊」で、日米戦争後半の場面。これ以降の画像も同様。

 

また残されている実物の略帽を見ると、平らな金ボタンのみでデザインが一切施されてない物もあります。


第一種略帽・正面 

正面から見た第一種略帽。戦争後半になるとアゴ紐は布製が多いようです。


第一種略帽・後ろ 

後方から見た第一種。


紐部分 

後頭部で紐を締めて大きさを調節するようになっています。紐は黒。



「ジパング」での士官用第一種略帽。


「ジパング」・士官用第一種略帽 

ほぼ実物どおりですが、アゴ紐接着部分に金ボタンがありません。面倒なので省略したのかも・・・。