日米海軍の所作の違い | 太平洋戦争史と心霊世界

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 以前、海自関係者の方に敬礼などの所作をコメントでご教示いただいたことがあるのですが、戦争映画を見ていると日米でそのマナーに違いがあるのかなと思えてきました。

 

 例えば帝国海軍では、

帽子はアミダに被らない。

脱帽時の敬礼は挙手ではなく、相手の目を見てビシッと10度の敬礼(おじぎ)をする。

ポケットに手を突っ込んで話をしない(ジパング・7巻)

 

 などのマナーがあります。映画『連合艦隊』、『トラ・トラ・トラ』では所作の指導がいきわたっていたそうですので例をあげてみます。 


ニセ中尉右のポケットに手を突っ込む男はニセ海軍中尉。角松を騙そうとしてボロがでた。(ジパング・7巻)


連合艦隊7 着帽時の敬礼(右)と脱帽時の敬礼(左)の例。映画『連合艦隊』より。

 

上の画像、右は少尉(上官)で挙手のポーズ、左は兵曹長で脱帽状態なので、挙手でなく相手の目を見て10度の敬礼(お辞儀)をしています。

 

静止画像では分かりませんが、脱帽時のお辞儀もゆっくり倒すのではなく、10度の状態まで一気に倒し、しばらく3~4秒位でしょうか、10度角で静止しながら相手の目を直視した後に上体を起こしていました。印象としては「ビシッ」としてメリハリがある感じです。

 

一方アメリカ海軍ですが、映画『トラ・トラ・トラ』を見ると所作が日本と違うようです。

帽子をアミダにかぶる

 

例1)まず上の米軍パイロットですが、右の人は軍帽をアミダ(斜め)に被っています。

ポケットに手を突っ込む 

例2)左側の白服士官は左手をポケットに入れて会話しています。この後両手をポケットに突っ込んで話していました。

 

 これには二通りの解釈があるかもしれません。

 

1.        アメリカ海軍では帽子がアミダでも、ポケットに手を突っ込んで話をしてもマナー違反にはならない。

 

2.        これらはマナー違反なのだが、映画の撮影時に海軍式の演技指導がいきわたっていなかった。

 

 これはどっちなのでしょうか。またこれとは別の解釈もあるのかもしれませんが、『トラ・トラ・トラ』では帝国海軍の所作はちゃんとできているそうなので、もしかして1.で米海軍ではマナー違反にはならないのでしょうか。

 アメリカ人は形式にこだわらない人が多いですから。