
『聯合艦隊司令長官 山本五十六』
映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』が今週公開されますので、これから映画に合わせて山本五十六について取り上げていきたいと思います。
以前ニューヨークタイムズの山本五十六の記事を載せたところ、反響が大きかったので正直言って驚きました。
私個人としては山本長官とは「戦争反対していたのに、一転して太平洋戦争を始めた人」として、特に思い入れがないのですが、彼は巷では相当に人気があるのですね。
これだけ人気があると、自分も彼を持ちあげた方が良いのでは、という気分にもなってきますが、こうして軍人が美化されていくのが怖いという気持ちがあります。
ナチや戦前の日本を見ても、体制に迎合して自分を見失ってしまった人が大勢いましたので、マジョリティから一線を画して冷静な視点から見つめたいという自分がおります。
歴史研究家で元防衛大学校教授であった田中宏巳氏は次のように語っています。
「軍人の伝記には、どうしても顕彰の作用が働いている。軍人の命を賭けた行為は、顕彰して報われた気持ちにさせなければ、兵隊たちの士気が上がらない事情もあったのであろう。
しかし、平和時のちょっとした行為までもが顕彰の対象になるのは行き過ぎである。顕彰を与え過ぎたことが軍人を増長させ、やがて軍が暴走をはじめたことと無関係ではあるまい。」
最初に山本五十六の伝記をサマライズしようとしたのですが、まだ終わっていないのでこんな文章になってしまいました。(汗)