
チューリッヒ
ジパングの中で、草加少佐と外国人の接触場面が時々出てきますが、その場合一体何語で話していたのか、気になります。
草加少佐は11巻(外伝「フレンドシップ」)で、イギリスに駐在補佐官として滞在しているので、英語は話せます。7巻では中国語で「アジアの風だ」、「故郷の空が見える」と喋っています。
ただ私が中国語を知らないので、書いてある中国語がわからない・・。つまり上達度がどれほどのものなのか、確認できません。ではドイツ語はどうなのでしょうか。
11巻(航跡112・決別)で、クリスマス間近に渡欧した草加はスイスのチューリッヒに入り、その近郊でスイス人一家と交流を持ちます。スイスは多言語国家で下の地図のようにドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語が使用されています。
作中のこのスイス人家族はドイツ系のようです。なぜなら、子供の名前が「ヨハン」(Johan)だから。もしフランス系だったら「ジャン」(Jean)、イタリア系だったら「ジョバンニ」(Giovanni)と普通は呼ばれるでしょう。
またスイスの地図上でも、チューリッヒとその近郊はドイツ語圏に入っています。
一家がドイツ系だとしたら、ドイツ語を話すだろうと考えますが、スイスジャーマンはドイツでのドイツ語と比較してかなり違っており、ドイツ人でもあまり理解できないと聞いています。
すると草加とこのスイス人一家は、何語で話していたのか?私は英語メインでドイツ語を混じえて、お互いコミュニケーションをとったのではないかと考えました。
ヨーロッパなので、例えば話手の中心となったおばあさんは、家族や親族に英語圏出身者がおり、その人から英語を習得したと考えても、無理な設定ではないと思います。