ちょっと熱いタイトルですが
中山美穂主演の映画「サヨナライツカ」の中で
死ぬ直前 愛された事を思い出すか
愛した事を思い出すか
って質問が何度か繰り返されます
映画で感動したと言うよりもその言葉に食いついたのですが
私は生まれてから２５年間愛される事しか考えて来ませんでした
生まれた時から本能的に親の愛情を欲しがり 愛されようとする子供
初めは誰でもそう思うもので その後成長していく中で変化する
大人になるに連れて親以外の人を好きになり
恋愛をしたり異性を知ったり… 人といろんな関係を築くようになる
初めは「愛してる」ってのがどんな感情かもよく解らず
家庭環境や友人関係によっても… 気付くタイミングは人それぞれに違っていて
以前ブログに書いたように
巡り合いによってもどんな愛情に出会えるかが変わる
死ぬまで何人の人と恋愛をし
どんな付き合いをし
人からの愛情をどれほど受けられるかも人それぞれ違って来る
私が熱の上がらない恋愛をし
愛情を与えず ただ愛してもらおうと思った結果は散々なもので
当時は「愛してる」「好き」という言葉はほとんど使わなかった
言い慣れてないのもあるけど 思っても居ない事は口に出来ない
さらに 恋愛の中で勝ち負けを考えて居た私には
その言葉を言う事が負けだった
常に自分が上から目線で話をしたいとか
付き合うきっかけは相手に作らせて
自分がお願いして付き合った訳じゃないと… 傲慢に振舞った
別れの時… 別れようと切り出すのは私の方
関係が危うくなったり 相手の愛情が薄れてると感じた時には逃げの一手
振られる事は最大の負けと考えて居た私は
自分を守るために 言われる前に切り出して逃げた
こんな事をして何になるのかと思うだろうけど
ビビリ過ぎてこんな事しか出来なかった
25歳の時にようやく気付いた事だけど… 恋愛はゲームでは無かった
勝ち負けや義務感や犠牲など 間違った認識を取っ払ったのは
私が初めて自分から愛せる人と出会えた事がきっかけだった
それまでは愛してもらうために
策を練ったり探ったり試したりしてたけど
自分が好きになった人にはただ愛して欲しかった
自分の思う気持ちに答えてくれるだけで
それ以上のものは望まなかった
「好きだよ」と言えば 「好きだよ」と返して欲しいだけ
私にしたらあり得ないほど純粋な気持ちだったけど
恋愛を間違ったまま続けて来た私がそうなれた事は 自分でも驚いた
そして自分が愛した相手から与えられるものは
今まで体験した事のない幸せだった
嬉しさも楽しさも… 何もかもグレードアップした感じで
こんなものあったんだって有頂天になるくらい
スピリチュアルな彼氏とは付き合って５年めになるけど
振って後悔するくらいなら振られたいと思う
前と逆の事を言ってるようだけど
別れて後悔するような相手に…
会って来なかったから思わなかったのかも
そもそも自分の事が嫌いで自信も無かったから人も愛せなかった
ナルシストまで行かなくても
自分を愛してあげられた事で破壊的な考えを捨てられたし
自信は無いけどプライドは高く 気まぐれで気難しい私が
人を素直に愛せた事は 私にとっては凄い事
好きでも無い人に愛されても嬉しく無いし
愛して欲しいのは自分の好きな人だけで良い
私が死ぬ前に思い出すのは
愛された事よりも 人を愛せた事と自分を愛せた事だと思います