【代表ブログ】僕がトップチーム(社会人)を始めた理由 | ZION FOOTBALL CLUB 公式ブログ

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こんにちわ!
ZION FOOTBALL CLUB 林です。

今週末はいよいよ
東京都サッカー社会人リーグ2部3ブロック最終節
ZION FOOTBALL CLUB vs 法政クラブ
優勝決定戦が行われます。


クラブを2010年12月に創設してから8年。
ようやく東京都1部まであと一歩のところまできました。

選手とスタッフ達は今年2月から、仕事とサッカーを両立し、毎週火曜日と木曜日の夜21:00-23:00にトレーニング、週末はリーグ戦やトレーニングマッチを行い、チーム強化を進めてきました。

そしてようやく掴みとったチャンス。
この機会を逃さぬよう、前節からの1ヶ月間は選手個々のコンディションの向上、チームとしてのレベルアップを合言葉にやってきました。

さて、そんなビッグマッチを控えるZION FOOTBALL CLUBトップチームですが、そもそも何故トップチーム(社会人チーム)を始めたのかを知らない方も多くいると思いますので、今回はその部分を知っていただきたく、ブログを書きます。


思い返すこと8年前、2010年12月、僕が当時23歳の時に都立久留米高校の同級生や日本工学院八王子専門学校の仲間達を誘い、社会人チームを作ろう!と始まったのがキッカケでした。

その時から、僕は自分のクラブを持ちたい。
という夢があったので、当時から右も左もわからないまま、東京都社会人サッカー連盟に連絡をして、チーム登録の手続き、支払い、会議の出席、練習会場の交渉、エンブレムの作成、ユニホームの作成、スポンサーの交渉などなど、全て1人で動き回って、なんとか2011年5月に開幕戦を迎えられた事を鮮明に覚えています。

開幕戦は11人集まらず、10人での試合。
相手チームは都4部の中でも強豪チームでしたが、1-1で迎えた後半ロスタイム、僕が右サイドをドリブルでえぐって、中に待ち構えていた、小中高の1個下の後輩、千葉敏信に折り返して、見事にゴールを決めて、奇跡的に勝利しました。

ZION トップチーム初めての練習試合vs日本工学院FC(2011年3月)
右上が千葉敏信選手で私は25番ww

その後は、練習に人が集まらない事も多く、
2時間12000円のコート代が掛かる中、当時の小平キャプテンと僕と2人でボールを蹴っていた事もありました。
リーグ戦を8人で戦い、4-4で引き分けることも今となっては懐かしい話ですww

様々な苦労をしましたが、その年には東京都4部を優勝。翌年は東京都3部を全勝優勝し、初の東京都2部昇格を決めました。

2011年11月 都4部最終戦

2013年1月東京カップ

2013年11月 都2部最終戦

その後は東京都2部に昇格するも

2013年 3位
2014年 3位
2015年 2位
2016年 3位
2017年 3位

上位には食い込むも、優勝出来ずに5年の月日が経ちました。
そして、僕自身もこの8年間で沢山の事を経験しました。良いことも悪いことも。
正直、嬉しいという感情よりも、悔しいという感情の方が多かった8年間でもありました。

ここからが本題です。
そもそも、どうして、こんなにも大変な社会人チームを続けてきたのか。どうしてこんなにもお金が掛かる社会人チームを運営し続けるのか。。

それは、僕の夢に関係しています。

僕の本業はサッカーのコーチ業です。
小さな子供から時には大人に、サッカーの楽しさを伝え、技術的•戦術的な指導を行い、上手くしていく。これが僕の仕事、本業です。

ですが、子供達が大人になって、大学を卒業した後にプレーする環境は東京では著しく少ない事はご存知でしょうか??

JFLには
武蔵野シティFC

関東リーグ1部には
東京23FC
東京ユナイテッド

関東2部には
早稲田ユナイテッド
エリースFC東京

この5チームです。
また、このチームはいずれも西多摩地区をホームタウンとしてない為、我々が暮らす街には、関東リーグ以上を戦うクラブがありません。

その現状を当時僕が23歳の時から、違和感としてもっており、将来自分がクラブを持って、自分達が育てた子供達が大人になった時に、高いレベルでプレー出来る環境(チーム)を作ってあげたい。その一心で8年間、仕事をしてきました。

ですが、この想いというのは、言葉にしてもなかなか上手く伝わらず、

『林コーチはトップチームしか興味がない』

『楽しいトップチームだけやってたらいいじゃん』

『トップチームを観に行くなら、Jリーグの試合を見に行く』

などなど、厳しい言葉も沢山頂きました。

沢山の葛藤がありました。

ですが、常に僕の心の中にあるのは、

"未来"です。

未来は"後ろ"にあるのではなく、"前"にあります。

そして未来を作るのは"現在"です。


僕は独立した25歳の時から『40歳までにJFLクラブを創る』と子供達やスポンサーの方々にお話してきました。

いくら、バカだと言われても、その信念は変わっていません。

それは、現在指導している、未来ある子供達のため。
それだけです。

そして、その現在を戦っている選手達もまた、
必死に頑張っています。

ジュニアユース、ジュニア、スクールに通ってくれている子供達、それを指導するコーチ達も、必死に頑張っています。

我々の暮らす街にも全国リーグを戦うチームがあってもいいんです!!

ホームゲームで2,000人や3,000人が集まる試合があってもいいんです!!

ただ、その環境を作るにはリーグ戦に勝っていくしか方法がありません。

そして、10年後に戦う選手達は、今の子供達の世代です。

以下は昨日のスクールで話した内容です。

『今君は何歳?12歳か。
10年後は22歳で大学卒業の歳だ。
想像してみてくれ。
22歳の時に大学サッカーを続け、関東大学リーグなどでプレーしたが、就職は決まったけれど、まだサッカーを高いレベルで続けたい。またはサッカーをメインに仕事も頑張りたい。そんな状況になる選手も沢山いるんだ。
その時にZIONがJFLにいたら、俺に電話してくる子もいるはずだ。「林コーチ、来季のチームが決まっていなくて、困っています。僕を獲ってもらえませんか?」と。
俺はそんなクラブを作りたいんだ。
ZIONで育った子が大人になっても仕事をしながら、プレーしやすい環境を作りたい。
それを実現する為の大切な試合が今週末にあるんだ。是非君達が将来プレーするチームを観に来てほしい。大人のサッカーからも学ぶべき事が沢山あるよ。』

ZIONには将来楽しみな上手い選手(スクール•キッズ•ジュニア•ジュニアユース)が沢山います。

そんな彼らが将来高いレベルで活躍出来る場を、作りたい。

これがトップチームを作った理由。
続ける理由です。

みんなで強くて、観ていてワクワクするチームを作りましょう!!!

その為には明後日の試合を勝たなければいけません。

相手の法政クラブも素晴らしいチームです。

必ず素晴らしい試合になります。

是非会場に足を運んで頂けると幸いです。

宜しくお願い致します。

ZION FOOTBALL CLUB
代表 林洋平