2016年も物凄いスピードで進んでいき、気付けば3月後半です。卒業式や入学式でバタバタする季節、ZION FOOTBALL CLUBもスクール生が卒業したり、退団したりと寂しい反面、沢山の新たな選手•子供達に出会える喜ばしい季節でもあります。
そんな中、沢山のスクール入会のお問い合わせの中で、「ZIONさんってドリブルを中心に教えてくれるんですよね?」と質問を頂く事が多くあります。
何か特色があり、こだわっている部分がピックアップされる事は大変嬉しいことです。が、、、
実はZIONってドリブルのスクールではないんです(^^)
ドリブルだけを上手くするという考えは一切ありません!
ただ、どうしてもボールを触るトレーニングが多くなってしまいます。
一見”矛盾”しているように聞こえますが、今日はその面白い”矛盾”を保護者の皆様をはじめ、これからZIONのスクールへの入会やジュニア•ジュニアユースへの入団を考えてくださっている保護者と選手の皆様に伝えられれば嬉しいです。
まず、サッカーというスポーツは点を多く取った方が勝ちというスポーツです。フィギュアスケートのように審査員の判定で勝敗がつくスポーツではありません。
いくら、ドリブルが下手でもパスが下手でも、相手のゴールにボールを多く入れる事が出来れば、それが正解なんです。
しかし、試合に勝つ為には点を取る事だけに執着していてもダメです。点を取られないようにする事も大切です。
よって、サッカーは相手に点を取られないように、相手よりも多くの点を取る事が重要です。
さて、その中で、サッカーは点を取る為に沢山の手段があります。
ロングシュート、セットプレー、クロスボールからのヘディングシュートやボレーシュート、ドリブル突破からのシュート、スルーパスからのシュート等々。
数え切れない程の戦術やアイデアがあります。
また、その逆で、それを阻止する為の守備が存在します。
なので得点を奪う為には、相手の守備を打ち破る術が必要なのです。それは、パワー•スピード•テクニック•アイデアのいずれかに絞られます。
では何故、ZIONのトレーニングではボールを触るトレーニングが多くなるかというと、キッズ年代と小学生~中学生年代というのは筋肉量が少なく、誰もがしなやかな柔らかい身体です。(個人差はあります)
そのしなやかな柔らかい身体のうちに、テクニックを身につけさせたいのです。
柔軟な脳のうちに、アイデアが無数に出てくる、発想豊かな脳にしたいのです。
中学生になり、大人の身体へと変化する際に、筋肉量が増えてから、テクニックを身につけさせようとしても、しなやかな柔らかい身体の時に身につけたテクニックとの差は全くの別物です。
では、ZIONの考えるテクニックとはなんなのか。
それはボールタッチが上手い事ではありません。
シザースが早く出来る事ではありません。
”自分の意図した場所に良いタイミングでボールを置く•止める•運べる•出せる•蹴ることができ、相手の狙いの逆を取れる”
ことをテクニックと考えています。
ドリブルやボールタッチが上手い=テクニックではないのです。
では何故ボールを触るトレーニングが多くなるのかというと、”自分の意図した場所に良いタイミングでボールを置く•止める•運べる•出せる•蹴ることができ、相手の狙いの逆を取れる”というのは、自由自在にボールをコントロールできるテクニックと、相手の狙いの逆を取る為の観察力と洞察力が必要となります。
なのでキッズ年代と小学生~中学生年代での”触る”トレーニングはZIONにとっては必要不可欠なのです。
良いタイミングとういうのは周囲の状況を常に理解し把握していること。
相手の狙いの逆を取る為には常に相手を”観ておく”観察力と洞察力が大切です。
どちらもボールコントロールがおぼつかず、ボールばかりに視点を奪われていては、良いタイミングも相手の狙いの逆がどこにあるかを知る事が出来ないのです。
良い判断が出来ないのです。
良いタイミングでプレーし、相手の狙いの逆を取る観察力や洞察力というのは結局”観る”という動作が出来なければいけません。
手ではなく足でボールを扱うわけですから、普通はどうしても腰が折れ、ボールを見る為に顔が下がり、目でボールを追いかけます。本当は相手や周囲の状況を”観”なくてないけないのに。
なので、身体が柔らかいうちに、ボールコントロールがストレスなく出来れば、自然と顔が上がり、良い判断が出来る選手になります。
ZIONはそこの部分を大切に指導しています。
一見、ドリブルだけを教えていると思われがちですが、大切なのはむしろその先です。
文字にしてみると伝える事は難しいですが、簡単にいうと、良い判断をする為のボールコントロールやドリブルなのです。
相手の守備を打ち破る為に、相手を良く観察して、逆を取る。その際に周囲や相手を観ているのに、卓越したボールコントロールのテクニックで、相手ゴールまで突き進める。
また、そこからロングシュートやスルーパスが狙えるようなアイデアを常に持っていてほしいです。
サッカーというスポーツは点を多く取った方が勝つという単純なルールですが、とても奥深く、正解や不正解もありません。だからこそ、指導には拘りや信念が必要で、十人十色のサッカーがあっていいのです。
ただ、ZIONは選手の将来を見据え、その年代や身体の変化に適した指導をしていきたいと考えています。
複雑な内容となってしまいましたが、ZION≠ドリブルではないことをご理解頂けたら嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ZION FOOTBALL CLUB
代表 林洋平
