現在『死霊館のシスター 呪いの秘密』が劇場公開されています。

ネタバレでもないでしょうが、ラストシーンでウォーレン夫妻がゴードン神父から電話を受ける姿が描かれます。この場面は『死霊館 エンフィールド事件』に繋がるものなのか、『死霊館』シリーズの4作目に繋がる筋振りなのか判然としません。


ここで簡単に『死霊館』ユニバースの歴代作品を表記しておきます。


〈死霊館シリーズ〉

『死霊館』

『死霊館 エンフィールド事件』

『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』


〈死霊館シリーズ スピンオフ〉

アナベル作品

『アナベル 死霊館の人形』

『アナベル 死霊人形の誕生』

『アナベル 死霊博物館』


ヴァラク作品

『死霊館のシスター』

『死霊館のシスター 呪いの秘密』


その他

『ラ・ヨローナ 〜泣く女〜』


本家シリーズよりもスピンオフ作品の方が多くなっています。

『死霊館』シリーズは、実在の心霊研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が調査した心霊現象を映画化したものです。


スピンオフの『アナベル』シリーズは、本家シリーズの『死霊館』に登場した死霊人形アナベルの過去を描いた作品。


同じくスピンオフの『死霊館のシスター』シリーズは、本家シリーズの『死霊館 エンフィールド事件』に登場したヴァラクの過去を描いた作品。


『ラ・ヨローナ 〜泣く女』には、『アナベル 死霊館の人形』のペレズ神父が登場し、瞬間的ですが死霊人形アナベルも登場します。


以前は『死霊館 エンフィールド事件』に登場したクルックドマンを描いたスピンオフの噂もありましたが、現在その企画が生きているのか詳細は不明です。仮に映画化が実現した時は邦題は『クルックドマン 死霊館の怪人』とかになるのでしょうか?


話を戻しますと、『死霊館のシスター 呪いの秘密』のラストに登場するウォーレン夫妻の場面が『死霊館 エンフィールド事件』に繋がるものなら、『死霊館のシスター』シリーズは2作で幕引きとなる可能性が高くなります。

そうではないのなら、あのラストシーンはウォーレン夫妻の第4の事件調査のプロローグと解釈出来ます。

(私個人の希望としては、今回登場したストーム・リード演じる黒人のシスター・デブラが、黒人差別の激しかったミシシッピ出身という設定なので、ヴァラクと人種差別を絡めた『死霊館のシスター』シリーズ3作目を期待するのですが……)


何れにせよ、『死霊館』シリーズは4作目が検討されていると思われます。

上述の様に本家『死霊館』シリーズはウォーレン夫妻が実際に調査した心霊事件の映画化(かなり誇張されフィクションも入っていますが)という体裁をとっています。


ウォーレン夫妻が調査した心霊事件で一番有名なのは「アミティヴィル事件」で、こちらは既に1979年に『悪魔の棲む家』として映画化されています。

日本で『悪魔の棲む家』が記録的大ヒットになったという話は聞きませんが、アメリカでは根強い人気があり、続編やら番外編やらリメイクを含めると、タイトルに「アミティヴィル」と付く映像作品は実に27本も存在。故にアミティヴィル事件は『死霊館』シリーズでは扱われないと公言されています。(権利関係の問題もあるでしょうし……)


またウォーレン夫妻が調査した「スネデカー家事件」は『エクトプラズム 怨霊の棲む家』として、「スマール家事件」は『ホーンテッド・ハウス』として其々映画化されており、こちらも『死霊館』シリーズの映画化からはスルーされそうな気がします。


『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』が製作される前に、本家シリーズ3作目として「サウスエンドの狼男/ビル・ラムジー事件」が映画化されるという噂が流れた事がありました。実際には「悪魔裁判/アーン・シャイアン・ジョンソン事件」と「サウスエンドの狼男/ビル・ラムジー事件」の映画化が検討され、前者が製作されたという経緯があった様です。


そうなると、数年後に「サウスエンドの狼男/ビル・ラムジー事件」がシリーズ4作目として映画化され、『死霊館 サウスエンドの人狼』みたいな邦題で劇場公開される可能性は高いのでは……と妄想しています。


正直な話、私個人は実在のウォーレン夫妻に対しては懐疑的なのですが、エンターテイメントとしては大歓迎という姿勢であります。