宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』。公開初日2回目の上映回で鑑賞出来ました。
事前に殆ど宣伝活動をしなかった事の反動でしょうか、鑑賞し終わってスマートフォンの電源を入れると早速本作品の情報が解禁とばかりに、映画ニュース関連サイトに、出演者の名前や粗筋、更には作品考察が続々とアップされていました。
作品自体も、オープニングにクレジットされるのはタイトルのみ。誰が出演しているのか、誰が関わっているのか、本篇が進まないと判らないという徹底ぶりでした。
公開されたばかりの作品ですので、取り敢えず記す事が出来るのは……
①『風の谷のナウシカ2』ではない。(これは評論家の岡田斗司夫さんの予想が拡散)但し、風を捕まえて進む乗り物は登場。
②『NEMO ニモ』の要素は拡大解釈すれば在る様な……(これも評論家の岡田斗司夫さんの予想)主人公の眞人が要所要所で●●●●、●●●●●●する展開は『NEMO ニモ』の影響?
③「宮崎駿監督の自伝」の要素は“表面的”には僅か。
④鈴木敏夫プロデューサーが仄めかしていた、ジョン・コリナー著『失われたものたちの本』の影響は、かなり在り。
⑤江戸川乱歩 著『幽霊塔』、ポール・グリモー監督作品『やぶにらみの暴君』を連想させる場面が、少しだけ……?
⑥噂されていた木村拓哉さんは、主役ではありませんが出演。正直、木村拓哉さんの助演は珍しい。●●役というのは意味深?
⑦主題歌は噂された通り、米津玄師さんが担当。
⑧スタジオカラー、スタジオポノックが製作に参加。
⑨映画本篇上映前に、スタジオジブリ製作の日清製粉のCM上映あり。コニャラが劇場のスクリーンに登場。
⑩幕間で、スタジオポノックの新作『屋根裏のラジャー』予告篇が解禁。
……といった処です。
私個人が気になった事の1つに……劇中、ある場面で「13」という数字が出てくるのですが、この「13」の存在を「創造、創作」と解釈するなら……
宮崎駿監督の長篇劇場映画は『ルパン三世 カリオストロの城』〜『君たちはどう生きるか』で合計12本。13本目の監督作品を製作する企画が既にあるのか、チャップリンが言ったとされる「最高傑作は次回作」に近いニュアンスなのか、13本目に予定している作品を誰か(庵野秀明監督、宮崎吾朗監督、米林宏昌監督……=君たち?)に託す暗示なのか、或いはそんな意味は全く込められていないのか……
『君たちはどう生きるか』
2023年 スタジオジブリ
【出演】
山時聡真
菅田将暉
柴咲コウ
あいみょん
木村拓哉
木村佳乃
竹下景子
阿川佐和子
風吹ジュン
大竹しのぶ
滝沢カレン
國村隼
小林薫
火野正平
【監督/脚本】
宮崎駿
【作画監督】
本田雄
【音楽】
久石譲
【主題歌】
米津玄師
【プロデューサー】
鈴木敏夫
“常識の範囲内で使ってください“との事で……