欲張り田んぼ | 尋スタジオの我がまま気まま

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 以前にもあるSNS書いたことがあるんだけど、下の写真の真ん中らへん、稲が倒れてますよね。稲の収穫時期になるといつも思い出します。台風も来ていないのに、ある田んぼの稲がほとんど倒れている。全部または一部倒れているもの、早い時期から倒れているもの様々です。ご存知の方も多いでしょうけど、地元に人に聞きました。すると「あれは欲張り田んぼって言うんですよ。」と答えられた。

尋スタジオの我がまま気まま-倒れた稲


 意味が分からなかったが、詳しく聞くと、実を大きくし収穫量を増やすのだと。それがために窒素肥料を加えるらしいのだ。その時期と量を間違えた結果、いや場合によっては知った上でやった結果なのだとおっしゃっていた。なるほど、欲張り田んぼだ。

 でも、稲は倒れて、雨などのために水に浸かると質や味は極端に落ちるのだ。それも承知でも行っているんでしょうね。米に限らず、実物の作物はその実を大きくし甘さを出す為には、窒素系の肥料が今や農業には不可欠なものとなっている。人口の増加のため、農耕地の拡大、農産物増産が必要になり、その肥料の必要性は近年増加の一途を辿っているようです。

 しかし、そこには大きな落とし穴もあるんです。窒素肥料は多く使うと、土壌の微生物が分解し、一酸化窒素など窒素酸化物を放出するそうです。この一酸化窒素や窒素酸化物は温室効果は二酸化炭素の260倍以上(一説には300倍)あるのです。つまり地球の温暖化にとって悪い貢献をしているということなのです。この辺の事情はググるといっぱい出て来ます。

 知らないところで、こういったこともあると思うとぞっとしますね。確かに必要とされることもあるでしょう。しかし上記のような使い方はどうかと思いますね。昔の堆肥などは、もちろん窒素も含まれるのですが、その量は今と比較にならない少ないのです。稲穂は頭を垂れるぐらいが一番で、立っているのが普通です。収穫量の問題だけでなく、味をよくするだけの為に温暖化のリスクを負うのは問題だと思います。もちろん米作の問題だけではありません。

 どん百姓出身の私がいうのもなんですが、農業って大変な仕事であることは百も承知ですが、農業も考えることは考えなきゃならないこともあると思いますね。こういって置きながら、私も電気などまだまだ節約できてないし、電力を多く使うパソコンでも仕事してるし、色々な意味で地球のためにはならないこともしている訳です。ただ、飽食や欲だけのために無駄な事はしてはならないと改めて思うことでした。