言葉のチカラ | もょじののブログ

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言葉には凄い力があります。その力は相手を活かす事も、殺す事もできる。

そして言葉とは、発した者の意図に関係なく、受け止めた相手の解釈が全てだという事。

だから言葉というのは、誤解されないよう慎重に選んで、受け止めた相手の立場になって発信しないといけない。


かくいう私も、ラジオのDJゴトウさんにため息を吐かれた事があります。スターに冷たく遇らわれた事があります。


当時、ラジオで洋楽の番組を担当していたゴトウさん。ギタリスト・ゴトウさんのファンだった私は、ある時その番組にお便りを投稿しました。


その番組が始まり、リスナーからのお便りが読み上げられるコーナーで、ゴトウさんからリスナーさん達のお便りが読み上げられ、それに楽しそうに答えていくゴトウさん。


私はそのやり取りにほんわかしながら聴いていました。そんな時、ゴトウさんから遂に私のラジオネームが読み上げられました。


「○○さん」


来た!ドキッとし、ドキドキと緊張しながらラジオに耳を傾けてると…


「はぁーーーーー。」


私のお便りは読まれず、ゴトウさんから発せられた、私への言葉はこれだけ。その後は淡々と、楽しそうに他のリスナーさんのお便りを読み上げていくゴトウさん。私は一瞬何だか分からず、え?何?と思いながらも、内心ショックでした。


けど、投稿したお便りを読み返してみると、この「はぁーーーーー。」は、ゴトウさんの優しさからくる発言なんだと、私は後から気付いたのです。


きっとゴトウさんは「伝えたい意図は分かるけど、この文章じゃ相手は不快な思いをするよ」という事を、ラジオを通じて教えてくれたんだと思います。

だって普通なら、そんな不快なお便り、無視する筈。わざわざ貴重なラジオ放送時間枠から時間を割いて、私のラジオネームを読み上げてため息を吐いてくれる筈がないですよね。


そう解釈した私は、その番組終了後に、改めて文章をじっくり考え、受け止める相手の立場になって書き、それを何回も読み返し確認してから、再びゴトウさんのラジオ番組に投稿しました。


そしたら次週の番組でゴトウさんは、リスナーからお便りを読み上げるコーナーの一人目に、なんと私のラジオネームを読み上げて下さり、


「○○さん。(お便りを読み上げ)応援して下さってるみたいで。ありがとうございます。」


と、これだけではありますが、コメントして下さいました。冷たく遇らわれていたスターの、私に対するラジオ番組内での対応が、凄い親近感ある対応に変わったのも、このお便りの後からでした。


そんなやり取りから、きっとゴトウさんとスター。私の為に、ふたりで私のことを色々考えて下さっていたんだな。というのが伝わってきて、私はお二人のDJの事が益々好きになりました。


そういう言葉の大切さと難しさを、身をもって教えて下さった、ゴトウさんとスターの寛大な対応とお気遣いに、私は今でも物凄く感謝しています。


言葉というのは、これだけ大きな影響力を持ち、簡単に勘違いされ傷付く事もあれば、その言葉の優しさ温かさに癒され、死をも踏み留まらせる事もある。言葉にはそんな力もまたあるのです。


某アイドルがいたとします。ライブやSNSなどでそのアイドルを応援するファンの声は、そのアイドルがアイドルとして生きていけてるという実感と手応えと、これからもアイドルを続けていけるという自信を生み出す力があります。


その反面、人気が出て名前が売れてくれば、ファンの声援に比例するかのように、アンチからの根拠のない誹謗中傷の声が生まれてくるのもまた事実。

某投稿掲示板を見れば、そんな誹謗中傷に溢れていますし、直接的で無くても間接的に、本人の耳には必ず入り、傷付けています。


孤独に苛まれたアイドルは、鬱病になったり、死を選ぶ子もいます。言葉の力とは、時には鋭利な刃物に化け、ひとりのアイドルを引退に追い込んだり、殺す事もできるのです。


そんな時にアイドルの心を救うのは、周りの人達やファンからの言葉の力。言葉なのです。


私の知り合いに、某国民的アイドルグループに所属している、とあるアイドルの女の子のファンがいて、その知り合いは、そのアイドルの女の子を応援するプロ野球でいう私設応援団みたいな、サポーターズチームの中のひとつに所属していて、ライブや握手会や、年に一度ある総選挙などイベントがある度に全国を駆け回っているのですが、

(ひとりの女の子に複数のサポーターズチームがあるって、その某国民的アイドルグループって凄いスケールですよね。)


その知り合いの話から想定すると、ファンとそのアイドルの女の子との間には、第三者では想像できない、とても深くて強い絆で結ばれていて、

その絆は、恋人でもなく、夫婦でもない、例えるなら恋に恋する少女が心に抱いているような、とってもピュアな感情。そんなピュアで深い信頼と絆で結ばれている、とても素敵な関係。


アイドルの女の子とファンは、時にはライブで、時には握手会で、時にはSNSを通じて、会話を通じてお互いを励まし鼓舞し合い、言葉というコミュニケーションを繰り返す事で、こういう素敵な関係を築き上げているみたいですね。


某ビジュアル系バンドもまた、そういうファンの女の子たちとの、とってもピュアで深い信頼関係をとても大切にしていて、そのビジュアル系バンドメンバーとファンクラブ会員の女の子たちとで、年に一度、旅行に行くそうです。

その旅行ではライブは行わない。一緒に観光地を巡って、一緒にご飯を食べて、とにかく話す。そして旅行中に必ず一対一で話す時間を作る。時にはお互いの悩みを打ち明けたり。お互い心を開いて会話を繰り返す。そうやってファンの女の子たちとのピュアで強い信頼関係を築き上げているみたいですね。


つまり、アイドルとファンとの間には、第三者では部外者ではわからない、蓋を開けて覗いてみて初めてわかる、とってもピュアで純粋で、それでいてとても深くて強い絆で結ばれているのです。


そうやってアイドルはファンを心の支えに励みにして、明日を生きる希望と力を。ファンはアイドルを心の支えに励みにして、明日を生きる希望と力を、それぞれ貰っているのです。


それを知らない部外者は、アイドルとファンの関係を憶測で判断して、SNSや投稿掲示板で誹謗中傷したり揶揄したりして、それはアイドルやファンを傷つけ、明日を生きる希望を削ぐ事もある。


これが「言葉の力」相手を救う事も殺す事もできる、とても強い力を持っているのです。


そして言葉とは、発した者の意図に関係なく、受け止めた相手の解釈が全て。

心を通わせる深い絆を築き上げるのに必要不可欠な要素であると共に、簡単に誤解され軽蔑され疎外される事もまたあるという事。


だから言葉というのは、誤解されないよう慎重に選んで、受け止めた相手の立場になって発信しないといけない。とても難しいものなのです。


言葉は何かを抱えている人を救う。また何かを抱えている人を殺す。その事をしっかり意識して、会話なりSNSなりを通じて発信していきたい。私はそう思っています。