ごきげんよう、岸田です。

今日はややのオタク話を…。

ご存知、オーデマ ピゲ
「ジュール・オーデマ イクエーション オブ タイム」。 


オーセンティックな顔でお上品。

さてコチラ
モデル名にもあるイクエーション オブ タイム(均時差表示)
サンライズ&サンセット時刻表示
アストロミカルムーン永久カレンダーなどの超絶機能を備えた
非常にコンベンショナルな時計。

それゆえ、わかるひと(今回はとっても時計オタクなひと)には
インパクトがあるのですが
一般には高度な知識を要求されるゆえわかりにくい。
(ま、直裁にいえば"ミーハー"でない、のですね)


裏は当然、シースルーになっております。

本来純正ベルトとしては
ホワイト・ゴールドのケースに合わせ
黒のクロコダイルのベルトがついておりました。

ただ、どーにも"地味"なのです。

で、がんばってみました

ベルトをガルーシャ (エイの皮)に。


ただ、そうは言っても難題が……。

つまりはガルーシャなる素材
材質がクロコやリザードと比較して
とても硬いのです。

加工に限界があるのですね。

そこで、別注をかけたのがコローレ ボルサ

カバンや小物など
ガルーシャを使った製品作りに
一番こだわっているブランドでして
ここの特殊な加工技術に加え
何十年と時計ベルトばっかり作っている
小林さんという職人の方の技で
実現したのです。


よ~く見てください、時計本体とベルトの接続部分を。
通常ガルーシャで作った場合
硬くて一枚で仕立てることができず、
裏に張った革との継ぎ目が見えたりするのですがなんと一枚革。
さらにはケースに沿ってキレイなU字型にカーブさせています。



硬いガルーシャはステッチを入れることさえ難しいのですが
キレイに均一なステッチに仕上がっています。


このガルーシャ
素材自体はそれほど高価なものではないのです。
ただ、加工に特殊技術が要求される点では
チタンとよく似ていますね。
(モノの価値っていろいろでしょ)

「オタクを唸らせ、かつオシャレ」
な時計が完成したと思うのですが…。
どない?なもんでしょうか。

というわけで、
本質同じでも
付加価値で魅力倍化!
磨けば光る、のは人とて同じ、の
キ・シ・ダ・イ・ズ・ムでした。


シブヤ西武B館6階にて「岸田書斎」開催中!