ごきげんよう、岸田です。

実は、ユリスナルダンフリークが欲しいのです。


こちらは2008年の最新モデル。

高級変態時計(ちょっと表現に適切を欠くか?)
といえるような一本。
かつてないこの"変態"具合がいいんですよ。

針自体がムーブメントの一部(ガンギ車+アンクル・テンプ)
になっているカルーセル・トゥールビヨンという機構を搭載。

そして、裏蓋部分外周リングによる巻き上げ式のため
リューズがありません。

要は、超高級でとってもユニークな機構。
古典的機構ではなく、先進の機構のなかでは
抜きん出てスバラシイ。

だけれども日本にはなかなか入ってこない。
頼んでいるのだけれども、いつになることやら……。

とっても地味なブランドではありますし、
ご存知の方も少ないかもしれませんが
ワタクシ、昔から目をつけておりました。

堂々、歴史もウンチクもある

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ユリスナルダンの歴史

1823年、スイスのル・ロックルで創業。
1878年に開かれたパリの万国博覧会でマリーンクロノメーター
(航海用の時計で、船の現在位置などを計算することができる)が金賞を獲得。
その評判は日本にも伝わり、日露戦争時には日本海軍も使用していたそう。
1908年に開かれた東京の万国博覧会では
当時の天皇陛下と皇太子が懐中時計を購入した記録も残されています。

現在、自社でムーブメントを開発することができる
マニュファクチュールとして君臨。

1985 年から1992年にかけて発表された天文三部作とよばれる
「アストロラビウム・ガリレオ・ガリレイ」
「テリリウム・ヨハネス・ケプラー」
「プラネタリウム・コペルニクス」は
それぞれの天文学者の発見をもとに地動説・公転を体感することができる時計。

地球上から見える太陽・月・星の位置を把握できる
「アストロラビウム・ガリレオ・ガリレイ」は
1988年にギネスブックにも載るほどセンセーショナルなモデル。

(本日、ちょっとオタク入ってます)

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さて、フリークが手に入らないとはいえ
ユリスナルダンで一本、としたらこれかな?
ということで手にしたのが、こちら。


18KRGケース、アリゲーターストラップ。

マキシ・マリーン・クロノメーター43mm
ユリスナルダンのフラッグシップモデルですね。


ケースサイドには限定のシリアルナンバーが刻印。


裏蓋はスケルトン仕様で
COSC認定の自社ムーブメントUN-26を覗くことができます。


一見オーセンティックなデザインながら
200m防水と、スポーツウォッチ並みのスペック。
カレンダーの文字もでかいですし。
(ややの老眼も大丈夫)
ラグジュアリースポーツの新機軸かな、と。

そしてなにより、夏は特にそうですが
ブルーが合わせやすい。

ラバーベルトもあったのですが
アリゲーターベルトにしたのは
紺色のアリゲーターに金のケースが
とってもギトッとしていてイイんです
(嗚呼、イヤラシイ)。


というわけで、
みなさんお分かりの通り
極端にカジュアルなファッション(デニムにTシャツとか)に
ちょっと人が持っていない高級時計、が
夏の差別化の基本ですね、の
キ・シ・ダ・イ・ズ・ムでした。


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