夕方のニュースで歩道での自転車と歩行者の接触事故について扱っていたので、交通について思ったことをだらだら書くよ。よく聞く話だけどね。

歩道を走行すれば歩行者との接触事故、車道を走行すれば車両との接触事故と、どちらを通ればいいのか、実際かなり問題となる自転車。

法律上は、原則、車道左側端で歩道を通行する場合は例外(歩道通行可を示す標識等がある場合、運転者が児童・幼児・70歳以上の者・身体障害者である場合、車道の交通状況から安全のため歩道を通行することがやむを得ない場合)。
当然、歩道では歩行者優先。

通常の2輪自転車は、道交法上は軽車両に含まれるが、道路運送車両法上は含まれない。
これも交通行政の矛盾の表れ。

でも車道左端なんて路駐だらけだし、専用レーンなんかほとんど無いし、はっきり言って、法規通りに運転してたら結局歩道を押して歩くしかないとか、自転車なんて使い物にならない。

そもそもなぜこうなったか。
原因は明確で、高度成長期の急激なモータリゼーション。
つまり産業が一気に成長する中で、トラックが必要になった。国民の所得が増えて自家用車が普及した。そして、大量の道路が必要となった。ところが、充分な土地がないので、住宅を立ち退きさせて狭い狭い道路をやっとのことで整備した。この道路は車両のためのものとして設計されており、自転車はおろか歩行者の安全さえ軽視されたものも多かった・・・。電柱でふさがってる歩道とかね。カニ歩き推奨かよ。

そうして車を大量に走らせることだけを考えた交通行政を続けてきたが、交通事故多発が深刻な状態になったので歩道を無理して作った。なんとか作れるとこだけね。自転車のことまでは考える余裕がなかった。

ヨーロッパなんかだと自転車専用レーンが充実していてこれが望ましい形だが、日本でこれを実現させるには車道をかなり犠牲にしなければならない。もともと車道の幅に余裕がないので、狭い自転車専用レーンを作るだけでも車道が一車線削られてしまう。その覚悟があるかどうか。生活道路などでは車両通行止めにするのべ時間も増えるだろう。

どういう解決方法を採るにしてもデメリット無しにはすまないが、やはり車両の総量を抑えることも必要だろう。様々な交通手段の中で、自家用車は非常に空間効率が悪い。税率の変更や通行税の設置などで、都市部の車両総数を減らしていくことは必要となるだろう。また公共交通機関の優遇を強化することも並行して行われるべきだろう。

まーね、自家用車で遊びに行くことも、人の心を満たして活力を生み出すし、経済効果もあるというのは分かるつもり。でも車両の過密による弊害はもうとっくに限界まで来ている。だからそこはスローな社会に後退するしかないと思う。それを後退と呼ぶのが適切なのかどうか分からないけど。

あとねー、本当に無茶苦茶な運転する奴が増えたよ。車にしても自転車にしても。
高速で携帯メールしながら運転してる奴とか、方向指示器出さない奴とか。出す奴もほんとに直前で出したりな。
自転車も無灯火でイヤホンしてメールしながら運転してる奴とか、どんだけ脳みそスカスカだよ。
そういうのは論外だとしても、例えば女性ドライバーの鈍くささを笑っている男性ドライバーって自信過剰な人が多いんだよね。本当はそういう人は気質的に運転に適していない。自分の能力や車の性能を越えた運転をして事故る。車って直前までは何ともなかったのに、ある一線を越えると急に制御不能になるからね。峠でドリフトやったぐらいで分かったつもりにならないで欲しい。

当たり前なんだけど、なかなか理解されていないこと。運転は正確に基本に忠実にやって欲しい。教習所で習ったことを忘れないで欲しい。教習所の授業はかなり重要なことをたくさん教えている。忘れた人は免許更新の際にもらう教則本を見ればある程度書いてあるので捨てないでね。制動距離とか知ってたら馬鹿な煽りとか出来ないよね。自信過剰は一種の技術力不足。


とにかく安全運転を心がけて、そのためにはどうすればいいのかを考えてから運転して欲しい。
俺も無茶苦茶してたから反省してる。

でも、さすがに飲酒運転する人はかなり減ったね。いまだにやってる奴は基地外だろうからもう免許永久剥奪でいいよ。酒気帯びも酒酔いもね。