・小沢民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の会計処理を巡る問題で、政治資金収支報告書に記載 されていない資金移動が05年と07年にも計約12億円あることが関係者の話で分かった。小沢氏の私設秘書だった同党の石川知裕議員=北海道11区=が主導しているとされ、同会の会計処理のずさんさ(悪辣さ)が鮮明になった。

新たに判明した05年の資金移動は、小沢氏の個人資金計約4億円を複数の政治団体を介するなどして、3月までに複数回に分けて陸山会の口座に集約。5月に全額が一気に引き出された。総額は約8億円に上る。

07年は4月に約4億円が陸山会から出金され、石川氏の後任の事務担当者で元秘書が小沢氏宅に運んだとされる。

一方、04年の約5億 円の資金移動についても詳細が分かった。石川氏は10月上旬、小沢氏から約4億円を現金で借り入れ、土地購入(代金約3億4000万円)の手付金約1000万円を不動産会社に支払った。

借り入れた残りは10月中旬以降に現金で入金したり別の複数の政治団体を介在させるなどして陸山会の口座に集約。ここから10月29日午前、土地代の残金約3億3000万円を支払った。

同日午後には、小沢氏の複数の政治団体の保有資金から1億数千万円を陸山会の口座に入金し、陸山会の資金と合わせて4億円の定期預金を組み、これを担保に金融機関から同額の融資を受けた。

小沢氏側は従来、この融資金を土地購入に充てたと説明していた。

05年の約8億円▽07年の約4億円▽04年の小沢氏からの借入金約4億円▽同年に複数の政治団体から 入金した1億数千万円--の17億数千万円は、いずれも収支報告書への記載がない。

特捜部は、05年分については小沢氏の個人資金をいったん陸山会に入れてすぐに出金していることから、陸山会の政治資金と認定するのは困難とみている模様だ。一方、04年の約4億円は陸山会の土地購入に充てられていることから同会の政治資金とみられ、一連の不透明な会計処理のきっかけにもなっているため、政治資金規正法違反(不記載)で石川氏を在宅起訴する方針を固めている。(抜粋)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100106ddm041010040000c.html

検察に応援メッセージをビックリマーク
https://www.kensatsu.go.jp/kensatsumail/feedback.php?id=006

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