宝石の定義については、先ずひとつの大原則として『天然石』であることが挙げられます。
  
それを踏まえた上でさらに『美しさ』『耐久性』そして『希少性』があることが宝石の要素と言えるでしょう。
  
これらを全て兼ね備えた石に対して『宝石』という称号が与えられるわけですが、じゃあ万人にわかるような数値とか基準があるかといえばそれはなかなか難しいようです。
   
例えば『美しさ』。これって人によって捉え方は違いますしね。でも見て明らかに美しくないものは宝石とは言えないですかね。。。
『耐久性』でいえば正式な宝石の定義の中では「ある程度の硬度を備えていなければならない」とあり硬度6~7以上あるものが定義を満たすとよく聞きます。が、実際は硬度の低い石も宝石として扱われている気がします。トルコ石・ラピスラズリ・オパールあたりは硬度は7より低いです。でも皆さんの中では宝石の位置づけになっていませんか?
   
ですので、定義は定義として頭の片隅に置いておき(宝飾関連のお仕事の方はお客様に聞かれた時に答えられる程度に覚えておくと役立ちますね!)、普段はご自分のお気に入りの石を感じるままに愛でて下さい。(*゚▽゚)ノ
   
定義に沿った宝石であろうが無かろうが、気に入った石はきっと貴方に力を与えてくれるはずです。
   
そうそう。最後におまけですが、一番最初にいった原則『天然石』に関して補足させてもらいます。
ここで言う『天然石』とは、生成の過程が自然界で成された石のことを指し、人工的に作られた石は含みません。ただし自然界で作られた石に見映えを良くするための人工的に処理を施したもの(例えば色を鮮やかにする処理など)はこの場合『天然石』と位置づけられます。
ちょっと難しい表現をしてしまいましたが、分かりやすくひとつ例を挙げると【自然界で取れたものに熱処理したルビー】は天然石(=宝石)となり【人工ルビー】は天然石ではありません。
   
さて、宝石の定義についてはここまで。次はどんなお話をしましょうか?
どうぞお楽しみに♪
今日は朝から良い天気
どこか出かけたくなります(・∀・)~
 
さて、先日ご紹介したマリッジリングの中でピンクゴールド枠にピンクダイヤを入れるとピンクダイヤの色が目立たなくなるとお話しました。
 
今日はその延長のお話をしたいと思います。
 
地金の色で石の色をあえてぼかして利用するケースがあります。
それは、ゴールド枠にブラウンダイヤを使用するケースです。ゴールド枠にセッティングすると淡いブラウンカラーはぼけてあたかもホワイトダイヤのように見えます。
 
一般的にブラウンダイヤはホワイトより価値・値段共に低くて手頃です(※1)。高価なジュエリーにはブラウンダイヤはあまり使用されていません。
 
※1=ブラウンダイヤにも照りがよくきれいなものはたくさんあります。一概に粗悪品と思われがちですが決してそのようなことはありません。ホワイトダイヤでも粗悪品はいくらでもありますしね!
ブラウンダイヤも使い方次第でいくらでも素敵なジュエリーに仕上げることができます。
 
なので、ゴールド枠の量産品など安価な品物に安価なブラウンダイヤを入れて値段を安くする手法を用いてる品物がままあります。お手持ちのゴールドジュエリーの中で、ホワイトダイヤが入った品物があったとしたら、石を外してみたら実はブラウンがかったダイヤモンドだった、なんてこともありえます。
個人的には、淡いブラウンダイヤはゴールド枠では色が死んでしまいますが、色がはっきりしたブラウンダイヤならゴールド枠と相性が良いと思います♪
結局は、地金と石の色・そしてデザインの総合的なバランスでおしゃれな品物になるかどうか決まるということですね!
最近けっこうお問い合わせが増えて参りましたので、ここで皆さんにもご紹介しつつ今後のご相談の材料にしてもらおうという情報をご案内致します。
久しぶりのジュエリー豆知識です!
 
今回ご説明するのはジュエリーの製法です。
大きく分けて『鍛造(たんぞう)』と『鋳造(ちゅうぞう)』の2つがあります。
字が似ていて分かりにくいですが、中身は全く違うのでぜひ覚えてくださいね!
 
『鍛造(たんぞう)』
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金属を加熱してから金槌等で叩く・延ばす・曲げるなど圧力を加えて鍛えながら自在に成型していくことをいいます。
金属は叩く(鍛錬する)ことによって金属の内部組織が緻密(ちみつ)で均質になるため強度に優れ材質に粘り強さと硬さが出てきす(←靭性【じんせい】といいます)。
そのため成型された品物には鍛錬前より硬度が出ます。
 
『鋳造(ちゅうぞう)』
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型(=鋳型:いがた)に溶かした金属を流し込んで冷却&凝固させて目的の形状に加工する方法です。
既製品や量産品はこちらですね。
鋳造の最大のメリットは、鋳型の形状に応じて複雑な形を製造することができることで、鍛造では難しい形や模様でも鋳造製法なら可能になることも多いです。
鋳造の場合は、溶かした金属が冷え固まった時点でほぼ造形されるため、鍛錬する工程がないので鍛造のような硬度(靭性)はありません。
 
 
 
ジュエリーの製作方法は大きく以上の2工程に分かれます。
 
・全て鍛造で作る
・全て鋳造で作る
・鍛造と鋳造を部分ごとに使い分ける
 
など、デザインに応じて最適な方法を選んで製作をします。
デザインによって鍛造に向いてる品・鋳造に向いてる品がありますので、どのようなデザインでもご希望の作り方で承れるわけではありませんのでご注意下さい。
 
 
・永く着ける品【ex:マリッジやファミリーリング等】=鍛造(たんぞう)がおすすめ
・浮き彫り模様を入れたり特殊な形のデザイン=鋳造(ちゅうぞう)がおすすめ
 
 
と、個人的には思います。
 
ちょっと営業トークさせてもらえば、うちの職人は共に鍛造・鋳造どちらもOKです
強いていうなら父親は鍛造(たんぞう)デザインに強く、むーさんは鋳造(ちゅうぞう)デザインに強い、となりますでしょうか。
でも基本的に2人ともどちらの製法もOKです。承れます。
 
工房にお越しいただければ鍛造と鋳造の地金の硬さを比べられるサンプルもご用意してますので、ご予約の際にサンプルで体験したいと言って下されば準備しておきます。
 
以上
製造に関する豆知識でした