高校は男子校……
この当時、何の違和感も感じかなった………
『女子』がいないことの違和感………
男だけの世界に、それほど違和感を感じなかった16の俺……
『女子』に何の恋愛感情も抱かなかった……
しかし、そんな感情が覆された時があったんだ……
あれは、高2の夏……
ある部活に所属していた俺は、夏の合宿の中間の日……
隣接してる女子高の同じ部活の子らと、練習終わりに花火大会をすることになる……
花火大会……
察しの通り、コンビニで買った手持ち花火や打ち上げ花火をやる催し……
うちら男共がやることと言えば、連発花火を人に向けて追いかけ回すこと……
今やったら、大問題の光景を遠目で見ていた……
俺と、先輩と一人の女子高生と……
女子高生は、合宿に参加してる子……
遠目に連発花火を浴びながら追いかけられてる顧問の先生を見ながら……
「やばくないあれ?」
ケラケラ笑う……
「速いな、コンドー」
……呼び捨ての先輩……
基本、顧問の先生は、影では、呼び捨てだ……
……俺もそうだった……
「お前、なんか、喋れよ!」
先輩に、つっこまれる……
……苦笑いの俺……
「なんも喋んないね」
……彼女に悪気はなかったのかもしれない……
しかし、その場は、気まずいムード……
俺は、たった2年間、女子と話さなかったことで、女子に対して、奥手になってしまったのだ………
それが、もう1年続けば、完成形の出来上がりだ……
そう、女の子とまぐわう事さえ、恐怖に感じてきてしまっていた……
最悪な状況……