国際拘留In パナマ | Travel is Trouble 109カ国目

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トラブルに塗れた旅行記
目指すはバックパッカー逆バイブル
反面教師で最高の旅を!

コスタリカ・サンホセからパナマ・ダビへ

国境に到着したのは18:30

この時は明日にでもパナマ運河行こう

という未来の妄想を膨らませていた

希望に満ちた未来は打ち砕かれていく


さて、コスタリカの出国手続きです

出国税として7$をこのマシンを使用して支払わなければならない


このマシン、たったの一台しかなく大渋滞

後ろの方で並んでいると、途中で全く進行していないことに気付く

スペイン語に疎い為、完全には状況を把握出来ないが、なにやらマシンが壊れている様子

それなら出国手続きする窓口で支払いをしようと試みるも却下される

「私達はキャッシュを受け付けません」

なんでだよ〜!

これはつまりマシンが復旧しない限り、国境を越えられないと言う事

融通効かせてくれ!


復旧しないまま21時を回った

なんとバスの運転手が痺れを切らし、コスタリカ側に帰ってしまった

ダビまでのバス代金を支払っているのに許せん!


それから1時間待っても復旧せず

それならとこの事情をパナマ側のイミグレに相談してみて何とか入国にこぎつけようと強硬手段に出た

この決断が裏目に出てしまったのである


歩くこと1時間、全くイミグレに辿り着かない

Google mapで確認すると、なんと既にパナマ入国を果たしているではないか!

てかこれって密入国ではないのか!

このままダビまで行くのは簡単な事だったが、この後パナマからボートでコロンビアに入国する際にパスポートの確認で密入国が発覚するのを恐れたため素直に引き返し、国境で野宿をしようと計画した


国境警察に見つからないように茂みに隠れながらゆっくりと歩みを進める

「は~い逮捕!」

バレた〜

パスポートを確認されるが入国スタンプなどない

最悪だ

いや待てよ!

なんて運が良いのだ!

ここで捕まり、長い時間かけて歩いてきた道のりを車でスイスイと行き、牢獄で一夜を明かせるではないか!


物事は計算通り上手く運び、国境まで車でスイスイと行った

そしてここに泊まって行けと警察

ガッツポーズ

を仕掛けたその時、眼科にはただの鉄格子と汚れに汚れたコンクリート床と壁

ベッドと電気はない

既に時間は夜中の12時


ただのコンクリートの床で寝れるのかと試みると意外に寝れた

しかし謎のベトベト汚れが体に纏わりつく

あまりにもベトベトなので半袖半ズボンから長袖、長ズボンにチェンジ希望

しかし呆気なく断られたのだがその理由は

首吊り自殺

いやするわけないだろ!

模索しているのではと言うことらしいが、イミグレを気付かずに通り過ぎた男がそんなことする訳無いだろ!

こうしてまた同じようにベトベトと戯れることに


トイレに行く為には衛兵を呼び牢屋の鍵を開けてもらう

私がトイレに入室し、ドアを閉めるとなんと中から開けられなくなった

すると外からも

「お前鍵を閉めるな!開けろ!」

と怒声が響く

国境警察はみんな英語が通じないため理由を言っても無駄

ドアを叩く音が異常にうるさかったので、耳を塞いで眠りにつくことにした

すると物凄い勢いでドアが開きほっぺたを強打し傷が残る

この時気付いた

野宿の方が増しだった


朝なのか夜なのか分からない牢屋だが、まあよく眠れた

ルームメートも五人にまで増え、これから力を合わせてジェイルブレイクかと思ったら突然呼び出された


牢屋から出所したのだが外では手錠をつけられる

人生初手錠

私と一緒に呼び出されたグアテマラ人と片手ずつ手錠をつけ、行動するのにいちいち手首が痛い

自由に動くことの出来ない格好から、あの頃の二人三脚を不意に思い出した

塀の外は牢屋からは想像し難いほどの快晴


それからパナマ側のイミグレに連れて行ってもらい国境警察達とはおさらば

晴れて自由の身になった

とは言えなかった

イミグレでは英語を爆発

全ての事情を話してパナマ入国だ!と思ったのだが…


一通り事情説明が終わると何故か反応が薄い

こいつ英語をあまり理解していない!

そして密入国という無実の罪を着せられたにである

与えられた罰は

5年間パナマ入国不可

もし入国したいのなら10万円払わなければならない

パナマなんてどうでもいい国に一生行くか!

とは思っていたが、まずはコロンビア入国の問題だ

パナマからボートで行くのが最良だったのだが


最終的に10枚程の書類にサインと拇印

頭にきたのでサインは全て違うサインにしてやった

「死ね」「バカ」「ブス」etc...

拇印は指紋が残らないように塗るように指をワザと滑らした


結局全ての手続きが終わったのは15時、昨日の国境到着が18時なので21時間も拘束されたことになる


中米旅行はメキシコから始まり、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカと順調に来ていたのに最後にパナマで前科者になる始末


今思えばコスタリカのマシンが壊れていなかったら

国境にしっかり警察が配備されていれば

許せん!

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