手取り11万円で楽しく生活する方法 | 視覚障害投資家のHappy Days

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お金について知識や知恵をもつことで、人生はより豊かになります。
すべてではありませんが、ある程度の問題はお金で解決できます。
お金に関することを軸に、視覚障害者(弱視)である僕が、言いたいことをどんどん発信していきたいと思います。

気になる記事を見つけました。

手取り15万円以下で生きていける?「生活費は毎月借金」「3000円の飲み会出費が痛い」「いつも貧相でみっともないです」(エキサイトニュース)


労働者の4割以上が非正規社員となっている今、賃金格差が大きな問題となっています。
ただ、これだけアベノミクスだ、戦後最長の景気拡大だと言われている中賃金が上がらないことを考えると、非正規社員は今の賃金に満足し、給料アップはあきらめるしかないと僕は思います。

そういう僕も非正規社員で、月の手取りはだいたい12万円。
幸いと言うべきかわかりませんが、僕は弱視で障害者とされているので、障害基礎年金をはじめさまざまな所得保障措置を受けられています。
障害基礎年金と税金の控除、交通費の割引・減免などを考え合わせると、実質的な手取りは月20万円といったところでしょうか。
今は働くことができて、恵まれているなあと改めて感じます。

しかし、6年ほど前までは、障害基礎年金と請負の仕事だけでずっと生活していました。
請負の仕事はあったりなかったりで、月の収入は平均して8万円程度だったと思います。
生活は楽ではなかったけれど、それでも楽しく生きてきました。
当時の生活費の内訳は、だいたい以下のような感じでした。

■家賃 20,000円
■水道光熱費 8,000円
■食費・日用品費 20,000円
■通信費 5,000円
■国民健康保険 2,000円

これで合計55,000円となります。
残った25,000円は、医療費や趣味のお金、被服費にあてていました。
ちなみに、奨学金の返済は猶予してもらい、低収入のため所得税や住民税は非課税となっていました。


今考えると「よくこんなので生きてたな~」と思いますが、それほどひどい生活をしていたわけではありません。
このブログでは毎月の収支を載せていますが、今はだいたい月13~15万円の支出となっています。
収入が増えた分、支出も増やすことができたんですね。

こう振り返ってみて、昔と今の中間、つまり月11万円の支出でも十分楽しく生きていけると感じます。
最初に挙げた記事を読むと、「手取り11万円=悲惨」といった印象を持ってしまいます。でも、実はそんなことはないのです。
では、手取り11万円で楽しく生活する、そのモデルケースを示してみましょう。


■住居費 40,000円
■水道光熱費 10,000円
■食費 20,000円
■日用品費 5,000円
■通信費 5,000円
■医療費 10,000円
■趣味のお金 10,000円
■貯蓄 10,000円


かなり余裕をもたせてみましたが、なかなかよさそうじゃないですか。

手取り11万円で生活を楽しむ最も大事なポイントは「足るを知る」です。
世の中のほとんどのことは、お金で解決できます。
でも、何でもかんでもお金で解決していては、いくらあっても満足感は得られません。
まずは、生きるのに最低限必要なお金を考えます。
生きるのに必要なのは、医・食・住です。

・適切な医療を受けられること。
・必要な栄養とカロリーを摂取できること。
・心も身体も安らげる住処があること。

この三要素を主軸に考えます。
そして、「この出費は最低限必要か、それとも贅沢か」を常に意識するのです。
はっきり言って、ほとんどの出費は「贅沢」です。
お菓子なんか食べなくても死なないし、何着も服を持たなくても死なない。
だけど、人はただ生命活動を維持するために生きているのではないのだから、「贅沢」は当然必要です。
ただし、それを常に意識しなければいけない、ということです。


手取りが低いと嘆いても、仕方ありません。
企業から見れば、非正規社員はしょぜん使い捨ての労働力でしかないのです。
それが嫌と言うなら、一生懸命頑張って正社員になるしかありません。
でも、僕は正直そこまで頑張れない。
だから、お金にあまり頼らなくて済むよう、生きていく。

「必要最低限のお金」と「贅沢のためのお金」をしっかり分けて意識すれば、非正規社員だって楽しく、幸せに生きられます。
嘆いてばかりいないで、楽しくいきましょう!!