日本ライトハウスでの嫌な思い出 | 視覚障害投資家のHappy Days

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お金について知識や知恵をもつことで、人生はより豊かになります。
すべてではありませんが、ある程度の問題はお金で解決できます。
お金に関することを軸に、視覚障害者(弱視)である僕が、言いたいことをどんどん発信していきたいと思います。

視覚障害者が利用できる図書として、点字図書やDAISY図書があります。
それらを一元的に管理し、その場でダウンロードしたり、各図書館から郵送してもらう手配を行なったりできるサービスとして、「サピエ図書館」というものがあります。
利用者は無料で利用できるのですが、運営費が足りないということで、「協力金のお願い」という案内が毎年送られてきます。

サピエ図書館の運営者は認定NPO法人なので、協力金を払った場合寄付金控除が使えます。
なので、「どうせ税金を払うなら、サピエのために支払おう」と考えたこともあったのですが、今のところサピエに協力金を払うつもりはありません。

その理由は、運営主体が日本ライトハウスだからです。


僕は以前、日本ライトハウスで臨時職員として働いていました。
日本ライトハウスは、視覚障害者のために生活用具を販売したり、歩行訓練・職業訓練を提供したり、点字図書やDAISY図書を製作したりしています。
しかし、僕が日本ライトハウスの臨時職員募集に応募したとき、ものすごい差別を受けたのです。
電話で「弱視の方は、応募できません」と言われたのです。

は?
そんなことは、募集要項には一切書いてありません。
その辺りをはっきりさせ話を進めようとしても、「とにかく無理です」の一点張り。
とてもショックを受けました。


抗議を重ねたところ一応の謝罪は受けましたが、自分達が悪いなんてこれっぽっちも思ってなかったのでしょうね。
翌年の募集で再度応募し採用されたものの、対話というものが一切できないところでした。
仕事を与えられて、「これは、もっとこうしたほうがいいのではないでしょうか」と提案しても、無視されるばかり。
カセットテープでつくられた図書をDAISY図書に加工するという仕事をしていたのですが、DAISY図書のことをよく知らない人が上に立ち、DAISY図書利用者である僕の提案を無視し続けるものだから、すごく効率が悪いままでした。



サピエ図書館はとてもありがたいサービスだけれども、日本ライトハウスが関わっているなら、まずそこから変えていかなければいけないと僕は考えます。
本当に視覚障害者のためを思うなら、「対話」ができる組織を目指し、「差別」を徹底的になくす取り組みが必要でしょう。

「協力金のお願い」の案内には「国に運営費の支援をお願いしているが、認められないので皆さんの協力を…」と毎年書かれてありますが、認められないのも当然です。
対話を重視し、サピエに関わる人すべての叡智を集めれば、運営コストをもっと抑え、より効率的なサービスを提供できるのは間違いありません。
それを、ただ「カネをくれ、カネをくれ」と国に、利用者に毎年言い続けるなんて、呆れるばかりです。



ああ、久しぶりに嫌なことを思い出しちゃったな。
日本ライトハウスからは本当にひどい扱いを受けた。人生をめちゃくちゃにされたと言ってもいい。本音を言えば、さっさと消えてほしい。