熊本地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます | 視覚障害投資家のHappy Days

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  一昨日、熊本地方でまた大きな地震がありました。避難所で水や食料の取り合いになったり、避難されているところに空き巣が入ったりと、「人間の本性」もかいま見える事態となっているようで、治安の悪化も心配です。
 ところで、東日本大震災で被災された方のこんなお話が話題になっていて、とても考えさせられました。「何日も水や食料が不足する中、やっとダンボールが届いた。支援物資が来たと喜んで開封したら、千羽鶴がどっさり入っていた…」。
 送り主は気持ちを込めて千羽鶴を折り送ったのでしょうが、やはり状況を考えていない対応だったように感じます。今回の震災でも、「ボランティアは控えて。支援物資を個々に送るのも控えて。とにかく募金してほしい」と呼びかけられています。これは全く正しいことだと思い、僕も些少ですが昨日募金させていただきました。
 世の中全般、「気持ちが大事だ、思いが大事だ」とよく言われます。しかし、僕はこれにとても違和感があります。もちろん気持ちは大事だけれども、状況をしっかり見て、まずはしっかり制度をつくったり、その制度をきちんと運用したりするほうがよほど重要ではないかと感じます。先日あった「児童養護施設にランドセルは要らない。現金や商品券の寄付を」という問題提起も、根本はここと同じ気がします。募金であれ寄付であれ制度であれ、それらに気持ちはついてくる。気持ちだけを送ってもしょうがない――そんなふうに考えます。