恵化的公演生活(ふぇふぁろうん こんよんせんふぁる)YouTubeチャンネルの「ワイルドグレイ勉強放送」の抜粋。私にはこう聞こえたという意訳です。
(24:45)
Q.観客は「ワイルド・マウム(心)だ」「ロス・マウムだ」「ボシ・マウムだ」と言って、自分が味方するキャラクターを表現するが、自分自身あるいはキャラクターとして、最も気の毒で応援したくなるキャラクターは誰か?
ジョンミン:自分のキャラクター(オスカーワイルド)だ。公演のたびに気の毒に思う。応援に関しては誰をと言われても難しい。ボシを応援するのも何だし。(フィ:どうして?応援できるでしょ)
ロスも応援するにはもどかしい男だ。それに、何も言えずにいるように見えるが、実は言いたい事を言っている。(フィ:おしゃべりだよ)感情を隠してるようでいて、怒るし。応援しなくても…。(フィ:僕には言いたい放題だ。ワイルドの前では黙っていても)
フィ:僕もボシを応援したい。
スビン:僕はロスだけど、ボシを応援したい。ボシという人物は現実的に見ると、財閥だけど親の愛を受けられないで悪い方向に進んだ人だから。愛情の欠如でそうなったから気の毒だし可哀そうだ。(フィ:なのに、なぜ僕にひどい事を言うの?笑)
フィ:(ボシは)病気じゃないか。ワイルドとロスには一応社会性があるけど、ボシには無い。環境のせいで。可哀そうだ。
ジョンミン:そうだとしても、正しい道を行かなきゃ。
フィ:だから、そうできるように応援したくなる。どうせ(正しい方には)行かないけど。笑
MC:気の毒なロスはここでもスルーされる。でもスタッフは皆ロスの味方っぽいが?
フィ:良く考えるとロスが変な奴なんだ。最初っから一貫して、寂しくても悲しくても最後の最後までワイルド。とことん。死んでからもワイルドの横に葬られたし。執着男。
ジョンミン:切実なんだよ。
(32:48)
Q.自分のナンバー以外で愛着があるのは?
フィ:ワイルドの「童話」だ。歌詞もいい。ワイルドの芸術的な感覚とかを良く表していると思う。セリフもいい。「想像だけしていたことを実際に見たら、もう何も話せなくなった」というのが、素敵だし物悲しいし、すごく共感できる。
ジョンミン:楽しいとも悲しいとも様々な解釈のできる台詞だが、音楽自体が悲しみを帯びているから悲しい印象が強い。(ボシとの付き合いをやめたらどうかという)会話の続きだから、ワイルドとしては明るく希望を持たせて歌いたいが、どうしても悲しく聞こえる。この物語全体の悲劇が既に始まっていることをお互い知りながらも、やり取りを続けている感じもある。切なさがこみ上げてしまうから、いつも違うことを考えようとしている。(最後に出てくる)「墜落のための展開だとしても」この歌詞に対する感情が常にまとわりついてくる。
MC:歌う時の感情を良く説明してくださったが、コメント欄には「ロスは血の涙を流してる!」と書かれている。
ジョンミン:「童話」の後、ワイルドが退場してロスが内心を表現する時、申し訳なく思う。盛り上げようとした雰囲気をつなげてくれるといいのだが、彼がとても辛いのを知っているから、明るく去っていくのも簡単ではない。
MC:観客が退場するとき(励ますために)ロスの肩を叩いてあげる「トントンする日」を作ってあげたい。(スビンに)本当にはやらないから安心して。
ジョンミン:私が好きなのは「お前はいなかった」のナンバー。唯一テンポのいい曲だから。そして、この曲の時だけ裏で休む時間があるから。他の時は着替えたり鼻をかんだり、その暇も無かったり、ドタバタ走り回ってる。この曲の時だけゆっくり水を飲んで一息つける。
(スビンは22:32で「あなたの目」を披露済みなのでパス)
(44:18)
Q.初演から共演しているお2人(フィ、ジョンミン)がマンネリ化せず、更に深い感情演技を見せてくれるので毎回感動だ。お2人としてはどうか?
ジョンミン:普段、いつ誰と共演するか気にしてスケジュールを見ることは無いが、〈ワイルドグレイ〉の場合はフィとやるのが楽しみでスケジュールを見る。でも会社であまり組ませてくれないんだ。(長いこと一緒にやってきたから)情が移ったし。初演はコロナ時代で大変だったから連帯感もある。
フィ:先輩なのに気楽に合わせてくれて感謝している。3回も一緒にやったせいか、口では説明できない阿吽の呼吸で演じられるようだ。だから自分も楽しみにしているが、今日が久しぶりの共演だった。
MC:契約する時、お互いメンバーにいると知っていたか?
フィ:僕は知っていた。
ジョンミン:当然いると思っていた。
(49:10)
MC:スビンの場合は初めてだから役作りに苦労したと思うが、こういう専門家たちのいる練習室はどうだったか?経験者が羨ましいとか、何か今なら言えるエピソードはあるか?
スビン:ああ、うーん、練習室では、実は…こう言ってはなんだが…あの頃はフィ先輩を良く知らなくて、少し…怖かった。
ジョンミン:フィが怖かった?本当に?!
スビン:だからこそ、ありがたかった。背筋がピンとする類の怖さだったから。
ジョンミン:俺の知らないことがあるのか?あそこに屋上はなかったけど?(裏に来い的な?)
スビン:ロス役が3人とも初めてだったから、キャラクター構築に苦労していた時期にフィ先輩が助けてくれた。カツを入れてくれたということだ。
フィ:3人とも初めての子たちだから、試行錯誤していた。練習過程で俳優としてもう少し積極的に本人たちがキャラクターに対してアピールして欲しかった。
MC:泣いてる?!(後ろを向いて目のゴミを取ろうとしているスビン)
フィ:(画面に向かって)申し訳ございません!私が!(一同爆笑)僕を奈落に落とそうとしてる?
スビン:本当に違いますから。
フィ:タイミングが絶妙すぎる!