(ジンミョンの家に矢が飛来し「キル・サンボンが戻り、大同契の時代が開かれるだろう」と書かれた文が結び付けられている。幻影に怯えるジンミョン。)
M5. キル・サンボンが戻ってきた
길삼봉이 돌아왔다 (キル・サンボンたち)
キル・サンボンが戻ってきた
주인 없는 하늘을 내 것이라 말하랴
主人なき天を我がものと言えようか
흘러가는 강물에 어찌 이름 새기랴
流れる川に いかに名を刻むのか
만물에 주인 없음을 사람들만 몰랐더라
万物に主人のなきことを
人々だけが知らなかった
길삼봉이 돌아왔다
キル・サンボンが戻ってきた
길삼봉이 돌아왔다
キル・サンボンが戻ってきた
(ジンミョンの父、チョン・チョルが無実の人間を粛清したと責める幻たち。)
M6. 私の父は
ジンミョン)내 아버지는 걸음마다 선비의 귀감이 되었고
私の父は歩みごとにソンビの手本となり
그 업적 또한 이 시대를 이끌었다
その業績もまたこの時代を導いた
ギル・サムボン)그런 자가 이 발의 가족을 그리 고신하였나?
そんな者がこの?家族をこんなに苦しめたのか?
ジンミョン)내 아버지는 자신에게 주어진 소명을 다했고
私の父は自らに与えられた召命をつくして
나라를 위해 해야 할 일 하셨을 뿐
国のためにすべきことをなさっただけ
ギル・サムボン)임금의 밀지는 어딨느냐?
王の密旨はどこにあるのか?
그 밀지를 받아 정여립과 동인들을 엮지 않았더냐!
その密旨を受け、チョン・ヨリプと東人たちを結びつけたのではないか!
ジンミョン)임금을 능멸한 죄 역모자들과 내통한 죄
王を侮辱した罪 逆族と内通した罪
그 수많은 증좌와 증인들
多くの証拠と証人
그들은 죄를 지었고 그렇게 벌을 받았소
彼らは罪を犯し そのように罰せられた
오직 그뿐이다
ただそれだけだ
ギル・サムボン)단 하나의 조작도 단 한 명의 억울한 이도
たった1つの操作も たった1人の冤罪も
없다고 단언할 수 있는가
無いと言い切れるか
ジンミョン)큰 뜻을 행하는 데 도가 지나쳤다 하나
大志を行うのに度が過ぎたが
역도를 잡으려면 나라가 바로 서려면
逆族を捕まえるには 国を正すには
작은 희생이 따르는 법
小さな犠牲は付きもの
ギル・サムボンたち)정녕 옳다고 생각하는가
本当に正しいと思うのか
그게 진정 정의인가
それが本当の正義か
ジンミョン)그게 누구더라도
それが誰であろうと
내 아버지가 아니더라도
私の父ではなくても
손에 피를 묻혀야 했고
手は血塗られるべきだったし
그 칼을 휘둘러야 했다
その剣を振るうべきだった
ギル・サムボンたち)동인들의 피 위에 서인이 서 있네
東人たちの血の上に西人が立っている
ジンミョン/ギル・サムボン)
몰아내지 않으면
追い出さなければ
죽여내지 않으면 / 그런 세상에서
殺さなければ / そんな世の中で
그런 세상에서 그래야만 했고 / 그래야만 했나
そんな世の中でそうしなければならず
/そうすべきだったのか
/そうすべきだったのか
그리 살아야만 했소 / 그리 살아야만 하나
そう生きなければならなかった
/そう生きるべきだったのか
ジンミョン)내 아버지도, 내 아버지도
私の父も 私の父も
ギル・サムボン)그 아버지가 그대에게 물려준 그 짐들을 이제
父があなたに譲ったその荷をもう
벗어 던져야 하지 않겠나
脱ぎ捨てるべきではないのか?
(錯乱しているジンミョンを見つけるギョンシン。ギョンシンの父、イ・チャンも粛清に関わっている。幼い頃からの友、ジンミョンを守ると約束するギョンシン。)
チョン・ジンミョン
己丑士禍(キチュクサファ)の中心に立っていたチョン・チョルの息子として、深い罪悪感に苦しむ登登会の最年少。
「この目まぐるしい世界
遠く離れて眺めていたかった」
M.7 おお、よしよし
(墓石も無く辺鄙な場所に葬られた母の墓前に佇むユン。探しにきたチョは、ユンの父チェ・ギチョムが科挙を受けない息子に怒って探していると伝える。気にしないユン。
ユンの母は奴婢だった。
ユンは友達になろうと言い出してチョを慌てさせる。それならと、チョは車庫の本を読ませて欲しいと頼む。
そして、そこが家を追い出され道端で死んだユンの母の墓と知ったチョは、目印に付近の草を縛り始める。
次に来る時は目印を頼りに、すぐに見つけられるだろうと涙ぐむユン。)
チェ・ユン)그 언젠가 잠에 들었다가
いつしか眠りについて
나비가 되는 꿈을 꾸었지
蝶になる夢を見た
이리저리 날아다니다가
あちこち飛び回って
그리운 어머니를 뵈었지
懐かしい母上にお目にかかった
비석 없는 무덤가에 풀을 묶어 곁에 두니
碑石のない墓の脇 草を縛っておくと
다음에 올적엔 한 걸음 더 빨리 찾아뵙겠으나
次に来るときはもう一歩早くお伺いするが
그리운 저 이름은 여전히 부르지 못하리
懐かしいあの名は未だ呼べない
갓난아이를 품에 안고
赤ん坊を胸に抱いて
달래시던 내 어머니
なだめていた私の母上
혹여 꿈에서 깰까 봐
もしや夢から覚めるかと
곁에서 가만 지켜보았지
そばでじっと見守っていたよ
어화둥둥, 어화둥둥
おお よしよし、おお よしよし
울지 말고 잘 자거라
泣かないで よく寝なさい
우리 아가
私の赤ちゃん
어화둥둥, 어화둥둥
おお よしよし、おお よしよし
깨지 말고 잘 자거라
起きないで よく寝なさい
우리 다시 만나는 그날
私たちまた会うその日
내 모든 사랑을 드릴 테니
私のありったけの愛をあげるから
천년만년 맘껏 누리소서
千年万年思う存分楽しんでください
(チョには生まれた時から母がいないと聞いたユンは、誰が名前を付けてくれたのかと尋ねる。名前を付けてくれたのはヨンウンだと言うチョの耳に、彼の言葉が蘇る。
「ユンの奴婢になれるか?ユンの家にある王の密書を必ず見つけ、キチュクサファが王の指示だと明らかにしなければならない」
ユンは平等な世界に憧れていると言い、チョと友になりたいのは本気だと言う。)