作品についてはこちら。
上演期間の短い本作品のために渡韓を追加した。
入口脇にポスターというか、バナーというか?
まるで小人の国的なサイズのものがちょこんと置いてある。
恐怖のベンチシート。1番端なので全力で詰めて座ります…と緊張していたが、スペースはゆったりめだった。ホッ。
クッション性も左右の余裕もあったけれど、背もたれがバーだけってのは腰が痛くなるし、腹筋背筋が弱いので結構疲れる。
7/25
劇場内に足を踏み入れたら、席の場所を教えてくれる青年が1人。
私のチケを見て「あの端っこですね」と指差す彼はキム・ギテク君 ありがたや
考えてみるとそこから演劇は始まっていると考えることもできる。俳優Bの彼はアンダースタディで、毎日劇場に通っているけど舞台に立つわけではないのだから、雑用をやっていても不思議じゃない。そして案内を読み上げた後「始まります!」という掛け声と共に暗転して開始。
AとBは同じ職場にいるという接点のみで、ほとんど別の2つの話。
舞台に穴をあけることになった俳優Aと、実際舞台に立つとは予想していなかった代役俳優B。
全員どこかに怒りポイントがある。幼い頃の出来事や俳優として今日に至るまでの経緯が語られる。どこかに何らかの形で「死」が存在しているけど、そのあり方や関連性は様々。
彼らの語りで、個人的事情が明らかになっていくと同時に、彼らの心も穏やかになっていった気がする。
なので、キャスボがBefore / After形式。
劇場としては大きな空間ではないものの、壁に家庭用みたいなエアコンが一つ。(反対側に座ってみたらもう1台あった。)
客席は上着が要らない程度に冷えているけど、話しながら舞台を動き回る俳優はすぐに汗びっしょり。
俳優Bは途中でパーカーを着込み、さらに制服のブレザーまで着込み、Aは通気の悪そうな上着プラス首に何か巻いてることが多い。熱中症にならないか心配だ。
黒く四角い空間。全て白熱灯のような黄身を帯びた照明。2つ、あるいは4つの立方体。服の入ったボストンバッグ。
それだけしか無いので、空間を満たすのが演技だけ。本と俳優が良ければ、他には必要ないんだな。
面白かった‼️
7/27
今日のアッシャーはチャンヨンさん。座ったのを見届けて私ににっこり。惚れてまうやろー
(こんな顔もできる人。)
チケットもぎりは男女2人。どうもソム(島)でチャンヨンさんと共演の俳優さんたちに見えたんだけど、気のせいだろうか?
客席に着いてみるとやはり共演の方たちが観劇に来ていた。
ギドゥンさんが、孤独だったことを「まるでソム(島)のようだった。陸から切り離された島。」と描写していて、いつもそうなのか、特別サービスだったのか。多分自由にやってるような気はした。
どうも登場人物の家族構成や思い出のエピソードは俳優ごとに全部違うらしい。
ギテク君は一人っ子だったのに、チャンヨンさんはお兄さんのいる設定。小道具も衣装も全然違う。(つまり毎回新規で聞き取らねばならない)
チャンヨンさんは紐を巻いて回すタイプのコマを手にしていて、ギドゥンさんは活躍しているベテラン俳優設定でスーツ姿。
それぞれの設定はある程度実話に基づいているのか?今日の俳優Aはギドゥン氏と同じチェジュ出身だったところを見ると。
同じなのはアンダースタディの俳優が説明する、劇場でのルーティーンくらい。
(あと、ものすごい汗をかきながら演技することくらい?)
7/28
ジョンテクさんでオールキャスト制覇。
ジョンテクさんもパリッとスーツを着こなして、普通に活動している俳優設定だが、家でひたすらオーディションの知らせを待つ過去が語られる。毎日妻だけが仕事に行き、自分は時間の感覚を失ったままずーーーっとソファに横たわっている毎日。
それぞれのエピソードのどこまでが実話なのか非常に気になる。
今日の俳優Bは初日のAと同じ俳優さん。(衣装が上着は無しでTシャツだけになっていた。見ているこちらもその方が楽。)
立場の違いで若干カットや付け足しはあるけど、過去エピソードはAでもBでも同じらしい。2回目だと理解も楽。
全体で3回見れば、さすがに理解が追いつくだろうと踏んでいたのに、5人とも違う話でアップアップ。
再演されたとしても、また違う話になるんだろうか。