7. パク氏伝 最初の話 / 10. 2番目の話〈ピファダン〉 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

フリャンが洞窟に行く約束の日となる。ちょうど隣家では清国から戻ってこない娘の誕生祝いを準備している。カンアジが誕生祝いの料理も貰って洞窟に持っていくことを提案する。

 

ウンビは「パク氏の話」を書き始めていた。洞窟に着いた2人は第1話を読み始める。

 

(フリャン) このシベクが格好いいソンビのようだから、私が読んでみよう。

(カンアジ) 私は父親をやります!

 

「漢陽城の中に1人の技術者が住んでいたのだが、息子のイ・シベクとパク氏の娘を結婚させることにした。婚礼の当日新婦が顔の覆いを外したら…!」

 

 

(フリャン) 얼굴은 검고 눈은 달팽이 구멍

黒い顔に 目はカタツムリの穴

코는 깊은 산골짜기에 있는 험한 바위

鼻は深い山里の 険しい岩

키는 팔척 장신이오

身丈は八尺の長身で

한 팔은 비틀어지고

片腕はねじれ

한 다리는 절뚝발이처럼 굽어 있었다네

片足はびっこのように曲がっていたんだと 

 

시백은 용모가 추하고 더러운 박씨를 매우 미워해

「シベクは容姿が醜くて汚いパク氏をひどく疎んだ」

 

(フリャン) ちょっと待て!このシベクって嫌な奴じゃないか。役を代われ。私が父親をやる。

(カンアジ) 嫌ですよ。そんなのないでしょ。続けてください。

 

(フリャン) 박씨는 홀로 빈 방에서 잠자기만을 일삼았다.

「パク氏は1人で空き部屋で寝るだけの日々だった」

그러던 어느 날 박씨가 시백의 아버지에게 말하였다.

「そんなある日、パク氏がシベクの父にこう言った」

 

(パク氏/ウンビ) 이는 모두 소부의 용모가 추하고

これは全部 容姿が醜くて

덕행이 없는 탓

徳行がないせい

후원에 초당 한 칸만 지어주시면

裏庭に離れだけ建ててくだされば

그곳에서 남의 이목을 피하겠습니다

そこで他人の耳目を避けます

 

(父/カンアジ) 아가, 자식이 못나고 어리석어

娘よ、息子が馬鹿で愚かで

내 말을 듣지 아니하고 너를 박대하니

私の言葉も聞かずに お前に冷たくする

이는 가문의 운수가 불행한 탓

これは家門の運が不幸なせい

내 조만간 초당을 지어주마

近いうちに離れを建ててあげよう

 

(フリャン) 그리하여 박씨는 몸종 계화와 함께 초당에 거처하는데 그 초당의 이름을 피화당이라고 하였으며 후원엔 여러 색들의 나무를 심고 계화와 오색 흙을 가져다...

「そうして、パク氏は小間使いのケファと一緒に暮らしたが、その離れをピファダンと呼び、裏庭には様々な色の木を植え、ケファと五色の土を持ってきて...」

 

동쪽에는 청색에 맞춰 푸른 흙으로 나무 뿌리를 북돋우고

東には青色に合わせ

青い土で木の根を盛り上げて

서쪽에는 백기에 맞춰 흰 흙으로 북돋우고

西には白旗に合わせて

白い土で盛り上げて

남쪽에는 적기에 맞춰 붉은 흙으로 북돋우고

南には赤旗に合わせて

赤い土で盛り上げて

북쪽에는 흑기에 맞춰 검은 흙으로 북돋우고

北には黒旗に合わせて

黒い土で盛り上げて

중앙에는 황기에 맞춰 노란 흙으로 북돋우었다

中央には黄旗に合わせて

黄色い土で盛り上げた

 

(フリャン) 「一方、科挙の前夜パク氏が神秘的な夢の中で見た清国の水差しが池の上に置かれていた。喜んでその水差しを持ち帰り、シベクに伝えるようケファに命じた。」

 

(ケファ/ケファ) お嬢様が

お伝えすることがあるそうです
ピファダンにおいでください

 

(シベク/フリャン) 軽率な女め

男が科挙を受けに行くことを
台無しにしようとするのか
こんな(?)事がどこにある

 

(カンアジ) 「シベクがケファを捕まえ」

…どうしたんですか。読んでください。

 

(フリャン) 「(?)すると、これにパク氏が天を仰いで嘆息しこう言った。」

 

(パク氏/ウンビ) 悲しいことだ
私の罪のせいで

何の罪もないお前が
こんな目にあうとは

この水差しを旦那様に差し上げなさい

 

「そして、こうおっしゃいました。」

 

この水差しの水で墨をすり

字を書けば

首席合格なさるでしょうから

必ず そうしてくださいませ

 

「パク氏の言葉通りシベクは首席で合格し、頭に花飾りを差し身には金布玉帯をまとって意気揚々と家に戻った。その翌日、祝いの宴会が開かれたが…」

 

パク氏は宴会に出ることも叶わず

独りピファダンに座っていた

独りで ピファダンに

独りで ピファダンに

 

フリャンの残していったのが生家の料理だと気付くウンビとケファ。以前の生活を思い出す。

 

政治の失策の結果、国のために清国に差し出された彼女たち。ウンビは世間体を気にする婚家に命を狙われていた。なので実家に帰るわけにも行かない。メファは幼い子供に会いたい一心で婚家に戻るが、子供の将来に害が及ぶのに戻ってきたことを責められ、海に身を投げろと追い返される。

 

元に戻れるのかこのまま山中で死ぬのか、行く先を嘆く三人。

 

 

再び洞窟を尋ねたフリャンと、カンアジ。第2話を読み始める。

 

(フリャン) 分かったよ。それじゃあ一度、お前が読んでみろ。

(カンアジ) 私が?

 

박씨가 시집을 간 지 삼 년이 지났을 때 박씨의 아버지인 박 처사가 찾아와 말하기를

「パク氏が嫁に行ってから3年が過ぎた時、パク氏の父親、パク師が訪ねてきて言うには」

 

이제 네 액운이 다했으니 누추한 허물을 벗거라

もうお前の悪運が終わったから、むさくるしい殻を脱ぎなさい。』

 

그날 밤에 박씨는 목욕재계한 뒤 허물을 벗었는데 시백이 방문을 열어보니 전에 본 적 없는 미인이 화월같은 얼굴을 숙이고 앉아있었다.

「その夜、パク氏は湯浴みのあと殻を脱いだが、シベクが戸を開けてみたら、これまで見たことのない美人が花月のような顔をうつむけて座っていた。」

 

(シベク/フリャン) 바삐 들어가 수작을 하고싶으나

急いで入って話してみたいが

박씨의 기상이 첩첩산중의 호랑이 같구나

パク氏の気性が山奥の虎のようだ

 

(カンアジ) 이후 시백은 상사병에 걸려 마치 실성한 사람 같았다

「以後、シベクは恋わずらいで、まるで気のふれた人のようだった」

 

(フリャン) 이거 진짜 최악이구나!

これって、本当に最悪だ!

 

(メファ) 엣헴!

エッヘン!

 

(カンアジ) 그러자 박씨가 꾸짖길

「すると、パク氏が叱るように」

 

(パク氏/ウンビ) 그대는 부부간의 오륜을 생각하지 않았으니

あなたは夫婦間の五倫を考えなかったから

그렇게 무식한 사람이 효제충신을 어이 알며

それほど無知な人が 孝行忠信を知り

제세안민을 어찌하리오

済世安民をどうするのですか

나 같은 아녀자라도 그대 같은 대장부를

私のような女子供でも あなたのような偉丈夫を

조금도 부러워하지 않나이다

少しも羨ましいと思わない

 

(シベク/フリャン) 나 같은 티끌세상의 사람이

私のように ちりの世界の人間が

식견이 부족해 착한 사람을 알아보지 못했소

見識が不足し 優しい人に気づかなかった

 

(カンアジ) 이후 시백의 거듭된 사죄에 박씨는 결국 시백을 용서해 주었다...? 용서해 주지 말지!

「以後、シベクの度重なる謝罪に、パク氏は結局シベクを許した。」...?許しちゃだめだよ!

 

(ケファ) 저도 그렇게 말했어요.

私もそう言ったんですよ。

 

(メファ) 저도 마찬가지입니다.

私も同じです。

 

(フリャン) 그런데 왜 용서해 주신 겁니까?

ところで、どうして許してあげたんですか?

 

(ウンビ) 그러지 않으면 박씨는 살아갈 수가 없을 테니까요. 누군가를 원망하고 미워하는 마음은 사람을 서서히 죽이니까요.

そうしないとパク氏は生きていけないでしょうから。誰かを恨んで憎む気持ちは、徐々にその人を殺します。

 

이후의 이야기는 이렇게 진행됩니다

この話はこうやって続きます。

 

시백의 아버지가 돌아가셨다

「シベクの父が亡くなった」

 

(カンアジ) 死んじゃうんですか?

(フリャン) だから交代しようって言ったろ?

(カンアジ) いっそ死んだ方が(シベクより)マシですよ

 

(ウンビ) 오랑캐들은 조선에 신인이 있다는 소식을 듣고 그 신인인 박씨를 없애기 위해 자객을 보내는데

「オランケたちは朝鮮に時の人がいるという知らせを聞き、その時の人のパク氏を消すために刺客を送るのだが」

 

(カンアジ) 제 역할인가요

私の役ですか?

 

(メファ) 접니다

私です。

 

(カンアジ) 죄송합니다

すみません。

 

(ウンビ) 박씨는 시백에게 한 여인이 찾아올 것이니 피화당으로 보내라 말한 뒤

「パク氏はシベクに、一人の女性が訪ねてくるからピファダンへ寄こせと言った後」

혹여나 동침이라도 할 경우 큰 환란을 면치 못할 것이라고 미리 알려 주었다

「もし床を共にでもした場合、大きな患難を免れないだろうと前もって教えてやった。」

 

(シベク/フリャン) 너는 어떠한 계집인가

お前はどんな女か

 

(雪中梅/メファ) 천하다고 부모님께 버림받아

下品だと親に見捨てられ

성을 버렸으니 그냥

名を捨てたから ただ

설중매라 부르소서

雪中梅と呼んでください

 

(シベク/フリャン) 설중매.

雪中梅

눈 속에 피는 매화라

雪の中に咲く梅とは

아름답구나

美しい

 

오늘 밤은 머리가 많이 어지럽구나

今夜は頭がとてもクラクラするな

뒷날을 기다리고 섭섭하게 생각지 말고

後日を待ち 寂しく思わないで

오늘 밤은 피화당에 머물러라

今夜はピファダンに留まりなさい

 

(ウンビ) 박씨는 설중매에게 술을 대접해 취해 잠들게 한 후, 그녀의 행장을 열어보니 그 안에 비연도라 새겨진 칼 한 자루를 발견하곤

큰 소리로 꾸짖어 말하였다.

「パク氏は雪中梅に酒をご馳走し酔わせて眠らせた後、彼女の旅支度を開けてみると、その中に飛燕刀と刻まれた刃物を1本見つけ、大声で叱って言った。」

 

(パク氏/ウンビ) 이 오랑캐야 내 말을 들어라

このオランケよ、私の言葉を聞け

너는 한낱 자객으로 우리나라를 염탐하고

お前はしがない刺客で 我が国を密偵し

또 내 집에 와 나를 해치려하니

しかも私の家に来て 私を傷つけようとするから

너는 목을 늘여 내 칼을 받아라

お前は首を伸ばして 私の剣を受けよ

 

(雪中梅/メファ) 은혜를 베풀어 목숨을 살려주소서

恵みを施して助けてください

본국에 돌아가 부인 말씀을 전하면

国に帰って夫人の言葉を伝えたら

어찌 다시 주제넘게 조선을 침략할 뜻을 먹겠습니까

どうしてまた身の程も知らず

朝鮮を侵略する気になりますか

 

(パク氏/ウンビ) 누구를 원망하고 누구를 탓하겠는가

誰を恨んで誰を責めるのか

이 모든 것은 결국 국운이 불행한 탓

この全ては結局 国運が不幸なせい

이 모든 것은 결국 국운이 불행한 탓

この全ては結局 国運が不幸なせい

 

(ウンビ) 설중매를 돌려보낸 박씨는 곧 오랑캐들이 쳐들어올 것이라 경고를 하지만 사대부들은 그 경고를 무시합니다.

「雪中梅を送り返したパク氏は、もうすぐオランケたちが攻め込んでくると警告するが、四大夫たちはその警告を無視します。」

 

그렇게

そうして…

 

(フリャン) 그렇게 

「そうして」

유난히 추웠던 그 겨울의 이야기가 시작되는가 봅니다.

「やけに寒かった、あの冬の話が始まるようです。」