17.童話 Rep./18. 手紙〈ワイルドグレイ〉 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

さらに時間は遡り、ワイルドが出所した日に移動する。強制労働で衰えきったワイルドはロスにボシへの手紙を託す。面会もせず、手紙も寄こさず、外国に逃げていたボシだと責めるロスだった。しかし、ワイルドは美しいだけの過去ではないが、消えて欲しくはないと答える。芸術は、言葉で伝えてこそ存在するから。
 
ロスは、ボシのことは忘れて外国で再出発しようと提案する。しかし断るワイルド。ロスは、ボシほどではなくても自分のことも過去に愛していたし、少なくとも好きだろうと訴える。世界中が背を向けている今、そばにいるのは僕だけだ。なぜ僕では だめなのか?と問う。しかしワイルドは嗚咽するロスを黙って抱きしめて去ろうとする。
 
ロスは、一体ボシはどういう存在なのかと尋ねる。ワイルドは「私を俳優でいさせる、たった一人の観客」という言葉を残して去る。
 

 

그가 삶을 몰랐을 땐

彼が人生を知らなかった時

노래하고 글을 썼지

歌をうたい 文を書いた

하지만 삶을 진정 알게 된 후

だが人生を本当に知ってからは

침묵하게 되었어

沈黙するようになった

 

아무리 기다리고 기다려도

どんなに待っても 待っても

이젠 그 사람은 돌아오지 않아

もう 彼は帰って来ない

그래도 난 기다리겠지

それでも僕は待つだろう

그의 이야기를 전하면서

彼の物話を伝えながら

 

 

 

ワイルドが獄中で書いた手紙を、ボシとロスが読んでいる。ワイルドは苦しい獄中生活で、時にはボシへの想いを、時にはすべてを失った絶望と後悔を書き綴っていた。しかし、永遠に続くような苦痛の中で思い出されるのは結局、ボシとの美しい時間だった。


시간은 흐르지 않고

時間は流れず

끊임없이 순환하네

絶えることなく 循環する

고통은 하나의 긴 순간

苦痛は一つの 長い瞬間

그 순간은 끝없이 이어져

その瞬間は 果てしなく続く

 

세상도 버린 여기

世の中から捨てられた この場所

어둠이 찾아오면

闇が訪れれば

너와의 기억은 방문을 두드려

君との記憶は部屋のドアを叩く

 

함께한 순간은 날 흔들어 깨워

一緒にいた時間は 私を揺らして目覚めさせ

똑같은 이야기를 하고 또 하지

同じ話を何度も繰り返す

그 지루한 반복은 잠못들게 하고

退屈な繰り返しは 眠りを遠ざけ

너와의 작은 순간까지 떠올리게 해

君との些細な瞬間まで思い出させる

 

긴장한 듯 어색함이 느껴지던 너의 목소리

緊張したようにぎ こちなかった君の声

신경질적으로 손가락을 움직이던 모습

神経質に指を動かしていた姿

내게 속삭이던 말들 함께 거닐던 거리

私にささやいた言葉 一緒に歩いた街

우릴 비추던 달의 색깔까지도

私たちを照らしいた 月の色までも

 

난 알고 있어 이 모든 기억 속에서

私は知っている この すべての記憶の中で

우리가 사랑했단 걸

私たちが 愛したことを

모든 순간은 세상이 뭐라해도

全ての瞬間は 人が何と言おうと

바라던 결말처럼 아름다워

望んでいた結末のように 美しい

 

이루지 못했던 소설은 현실이 되고

叶わなかった小説は 現実になり

우리의 현실은 바라던 이야기로 남아

私たちの現実は 望んでいた物語として残る

영원히 아름답게 살게 될 거야

永遠に 美しく 生きるだろう

 

울지 마 보시 나의 도리안

泣かないでボシ 私のドリアン

웃어줘 보시 나의 도리안

笑って 私のドリアン

 

 

再びワイルドの死後。ボシがワイルドとの関係を書いた記事を告訴した裁判が行われ、ボシはワイルドとの恋人関係を否定する。ワイルドがどんな人か質問されると、かつての姿で現れたワイルドが答える。「私が知る限り『この世で一番大きな悪』でした。」

 

ワイルドがドリアンに望んだかのような姿で立つボシと、それを眺めるワイルドの2人は、見つめ合ったまま微笑み合い、ゆっくりと舞台は暗くなる。