〈小人たち〉観覧 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
自分の予習復習用につき、かなりの偏りあり
(注意: 目標はネタバレ100%)
メモ付き写真アルバムとしても使用中。

過去の写真整理&観覧記録は地味に続くのであった。

 

〈ワイルド・グレイ〉の作家さんによる、メルヘン味あふれる、ほのぼの…だけじゃない作品。作風が違いすぎてびっくりだ。

 

通常子供向けのミュージカルを「어린이 (オリニ)ミュージカル」と呼ぶのだが、

 

これは「어른이 (オルニ)ミュージカル」つまり、大人向けミュージカル。

 

「猫かぶり」を脱ぎ捨てた不埒な物語でもある。

 

 

【シノプシス】

王子と姫たちの美しい愛が叶う

童話の国! 

そこの小人村に

チャーリーとビックが住んでいる。 

 

彼らは毎日朝から晩まで鉱山で宝石を掘るが

いくら熱心に稼いだところで

苦しい現実から抜け出せる気配はない。

 

 そんなある日、

童話の国に舞踏会が開かれるという

公告が出る。

 

古くからの伝統通り、

舞踏会で真実のキスをするカップルが

新しい童話の主人公になる!

このニュースは人生逆転の

機会だけを狙っていたチャーリーの

心臓をときめかせる。

 

彼はビッグと共に

灰だらけのシンデレラを

プリンセスにしてくれた魔女を訪ね

「王子にして欲しい」と言うが

 

魔女は

「もう川から龍が飛び出す時代は過ぎた」

「魔法も無駄だ」と言う。

 

でもチャーリーとビックは諦めず

ついに魔女と

取引をすることになるが…

(インターパークより)

 

 

3月6日

登場人物は小人の青年チャーリーと、7人の小人最後の生き残りのビック爺さん。人魚姫、白雪姫、シンデレラの3大王女。


そして名前も付けてもらえない王子1,2,3。笑い泣き MC、シンデレラ、魔女なども兼任。

 

平民から王女になるというサクセスストーリーで伝説的な存在のシンデレラ。実はあざとい。大切なのは愛より富!

 

王子と結婚したものの、女として欲求不満の白雪姫。世間のイメージに縛られている。愛なんて笑い事。結婚は現実!

 

愛のために自分を犠牲にした人魚姫。あまりに哀れなので実は命を救われたが、王女ではなくただの人間になっている。(いまだに)愛こそ全て!

 

大人の童話って事で、あまりにも童話チックに進んでいくので、確かにのんびり癒しにはなるけど、このまま終わったらどうしようと心配していたら、さすが ”야름다운(ヤルムダウン)" な物語。刺激的な方向に話が進んで、最後は何気に感動した。自分の単純さが愛おしい。爆笑

 

ヤルムダウンとは、ヤハダ(エッチだ)とアルムダウン(美しい)をくっつけた造語。

 

チャーリー役のキ・セジュン君て、初めて見たアンナ・カレーニナのレビン役が演出的にパッとしないキャラだったのでそんなイメージがついてしまったけど、全然違うやん。面白かった。

 

白雪姫のムン・ジナさん。初めてだけど刺激的なコメディエンヌぶりでファンになった。

 

 

3月14日

 

涙出たー笑い泣き

腹筋使ったー爆笑

 

世界観が分かったせいか

ツボに入りまくって

声を殺して笑うのが大変!

 

それでいてラストは

感動の涙でハッピーエンド

 

とっても幸せだ。

 

チャーリーは、musical & talk collection最後のゲストのチェ・ミヌ君。人気者らしい。

 

ビックはチョ・プンレさん。(多分発音的にはプンネさん?なのかな。)演じる役柄の多彩さに驚かされる。

 

人魚姫のチョン・ウヨンさんがなぜか気になる。好きかもしれない。

(後日チャミ役でもとーっても良かったので、これからも追いかける予定。)

 

 

ホワイトデーにつき、制作会社ランの代表がキャンディを配ってくれた。ハッピー。

 

ジュエリーという指輪型のキャンディだ。劇中シンデレラがこれで魔女を買収しようとするシーンがある。

 

 

4月5日

最後の〈난쟁이들〉

〈ナンジェンイドゥル 〉(長い!)

(ハングルは確かに優れた表音文字)

 

王子様になるため王女とのキスを目指して旅立つ小人のチャーリー。

 

白雪姫を想い続けている7番目の小人ビック。

 

人からの期待に応えるべく偽りの人生を歩む白雪姫。

 

自分の欲望に気持ちいいほど正直なシンデレラ。

 

純粋な愛を成就できずに傷ついた人魚姫。

 

ふざけた喜劇のように展開していくのに、正直な愛を取り戻す登場人物たちに毎回泣かされてしまって、最後にはとっても幸せな気持ちで劇場を後にする、ビバ!ハッピーエンドハート!な作品でした。