〈メリシェリ〉ファン集まれ❗️ | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
全ては自分の予習復習のため
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

と言っても、集まるのは2,3人くらいな気がします。でもとりあえず書こう。

 

〈メアリーシェリー〉はちょっと理解するのが難しい作品。でも惹きつけられる。音楽も聴きこむほど好きになって耳に残る。

 

ストーリーを超かいつまんで。

 

作家の両親を持つメアリー。母は英国初のフェミニストで批判も多く受けていたが、メアリーを出産後産褥熱で死亡。妹のクレアは継母の連れ子。

 

家は貧しく、継母とは折り合いが悪い。詩人パーシーと恋に落ちるが、実は妻帯者。当然反対に会うが駆け落ち。パーシーは才能のあるメアリーと一緒に書いた詩を自分の詩として発表してしまう。貧しさは続く。子供が生まれるがすぐに死んでしまい、精神的に不安定なメアリー。

 

駆け落ちに付いて来たクレア。その恋人バイロン卿の別荘に滞在することになる。ポリドリはバイロンの主治医。バイロンの要求に負けてアヘンを過剰に投与している。

 

クレアはバイロンの子を身ごもるが、それに対しバイロンは...。

 

妻が自殺した知らせが届き、衝撃を受けるパーシー。それを見るメアリーはますます追い詰められるが、亡き母の残したメッセージを読み、自分の中の恐れを直視し、怪物の物語を1人で書くことを決心する...。(詳しくは実際に見てください)


 

「恐れ」という言葉で表されているのは、恐怖心と言うより疎外感や自己否定感とか、そんなもの?



結局5回の配信を全部見てしまい、チョン・フィ君バイロンになぎ倒されると同時に、もがき苦しむリョウク氏ポリドリにもグッと心をつかまれる結果となりました。

 

フィバイロンのどの辺が好きかというと、まず、美しい。アヘンを要求してポリドリに手を差し出す姿!なんと高飛車で優雅なことよ。


そして激しく、冷たい。美しい男が冷酷な表情をすると怖い!メリハリある細かい演技ディテールで的確に表現される天才バイロン。凡人とは異なるのである。


フィバイロンは2回配信されたのだけど2回目の方が断然アップが増えていて、制作陣も「この表情はアップにせねば!」と思ったんじゃないかな。

 

リョウク君は善良そうなポリドリなだけに、苦しみが深い。一番悩んでて一番切なくて、妖しく美しいフィバイロンとのイケナイ関係が一番似合いそうな感じ。


チャンヨンさんバイロンは声が良いのだけど、妖しさに欠けると言おうか。フィバイロンを見てしまうと、普通の人に近い印象。

 

最終日のドビンバイロンは「道に迷った人間感」を強く感じる役作り。フィバイロンのようにブッ飛んでなくて、例えば「これが現実だ!」の所も立ったまま。とは言え、物足りなさよりは、そういうバイロンもあるかも、と受け入れられた。(でもフィバイロンが最高ラブ

 

弱さが垣間見えるドビンバイロンからは、高圧的に接しているポリドリに実は依存しているという関係性を強く感じた。パワハラしまくっているように見えるが、それは一種の甘え。

 

ウォングンポリドリは歌も演技も素晴らしいのだけど、体格の良さが邪魔かなーと思ってたので、依存系のドビンバイロンとならすごく似合いそう。

 

メアリーのお相手、パーシー・シェリーは誰から見てもクズ男という評判。駆け落ちする前に、奥さんがメアリーに「夫に近づかないで」と言いに来るのだけど、パーシーがその直後にスポットライトを浴びながら高らかに愛を歌いつつ出てくる時は、舞台に乗り込んでいって張り倒したくなった。

 

パーシーを演じたパク・ソニョンさんはアンサンブルとして活躍していて、ちゃんとしたキャラクターはこの作品が初めてだそう。なんとなく呑気そうな、キレのない感じがパーシーに良く似合ってた。ニヤリ

 

パーシーがクズなのは間違いないにしても、メアリー自身もネガティブな見方に囚われて不幸を招く(不幸と感じる)ことになり、一緒に暮らし始めた後、結果的に2人の関係に悪影響を与えてしまったんじゃないかという気もする。

 

初めの方のシーンで定義した言葉が、最後の方では定義が裏返っているのも要チェック。ネガティブな見方がポジティブに変わったのが良く表れている。

 

 

あるブログで面白い感想を読んだ。確かに!と思った。

 

「ポリドリが愛していたのはバイロンの文章だったが、バイロンはポリドリを愛していたんじゃないか」

「同様に、パーシーはメアリーの文章を愛していたが、メアリーはパーシー自身を愛していたのだろう」

 

ポリドリはバイロン自身を愛していた、もしくは愛していると考えていた時期もあったのだけど、「文章を書くバイロン」を立ち直らせるために、自分の中で気持ちを整理して、文章を最優先に押し上げたんじゃなかろうか。そんな事も思ったりした。


 

見るとき押さえておかないと分かりにくい点。

 

クレア役の俳優がパーシーの奥さんとメアリーの母も演じる。これはまあ分かると思うけど。

 

メアリーが1人で作品を書き始めてから出てくるポリドリ役の俳優は、ポリドリでなくてメアリーの頭の中の怪物です。これは重要。衣装が同じだから紛らわしいけど、緑の照明が目印。

 

メアリーが書いている所にパーシーが来る。話している途中から怪物と絡み始めてビクター(フランケンシュタイン博士)になる…ように見えるのだけど、どこまでがビクターでいつパーシーに戻るのか、それが分からないという意見多数。パーシーが訴えていることは、怪物に向けて言ってるのか、メアリーに向けて言ってるのか?

 

パーシーの言動でメアリーの頭の中のビクターのイメージが掻き立てられたのを表現しているのは確かと思われる。

 

もしかすると、パーシーはずっとメアリーに向かって話し続けていたのかもしれない。ビクターに変わったわけじゃなく。怪物はメアリー自身でもあるわけだから。

 

「僕も誰かとの完璧な幸せが欲しい。」パーシーは直接メアリーに本心をぶつけ続けていて、それを聞いているメアリーと作品に昇華させている2人のメアリーがいるのではないだろうか。

 

さて。


24日の最後の配信前に大部分訳してあったのだけど、その後教えてもらったりしてほぼ穴が埋まった...フル字幕版です。間違いはありそうですがストーリーは追えると思います。


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