ODカンパニーによる
「全知的レンフィールドの視点から読む
ミュージカル〈ドラキュラ〉シノプシス」
ウェブ翻訳を手直し。
緑部分は私が追加したプチ背景解説です。
オリジナルシノプシス
ビクトリア時代が終わる頃、欧州トランシルバニアの領主ドラキュラは移住のため英国の土地を買い入れようとし、この仕事を委任された若い弁護士ジョナサンと彼の婚約者ミナはドラキュラの招待で彼の不思議な城に到着する。
ミナに対面したドラキュラは、彼女が長い間待っていた愛する人であると確信し、ミナはドラキュラに惹かれる運命にあがらうことができない。
一方、ミナの親友であるルーシーはドラキュラに会ったあと謎の病気を患い、著名な学者ヴァン·ヘルシング教授はルーシーを見るや否や、自分が長い間研究してきたヴァンパイアの存在を直感し、ドラキュラを追跡し始めるが…。
Warning
以下の内容は、実際の作品の中のレンフィールドの歌詞セリフを 部分引用して構成されています。
オリジナルシノプシスを精読した後に読むことをお勧めします。楽しみにご覧ください。
トランシルバニア城に、ついに彼が来ました。
ミスタージョナサン·ハーカーがです。
ご主人のロンドン移住のためです。
彼の婚約者、ミスミナ·マレーも到着したんですね。
彼女は翌朝、始発に乗って帰ってしまうらしいです。
でも、すべてのものが元の場所に戻りつつあります。
そうですよね、ご主人様?
(最初にドラキュラを担当した弁護士レンフィールドは血を吸われたらしくドラキュラに忠誠を誓っているが、周囲からはおかしくなったと思われロンドンの精神病院に収容されている。ジョナサンは彼の後任としてトランシルバニア城を訪問する。テレパシーのようなものでドラキュラと繋がっているレンフィールドは、トランシルバニア城の様子を感じ取ることができるので、計画の進展に興奮している。)
ご主人様! ミスタージョナサン·ハーカーの血で取り戻した若さとともに
今こそ偉大な旅程の第一歩を始める時が来ました。
ここ、ロンドンにいらっしゃり、生と死の鎖から私を自由にしてください!
…(中略) …
ミス·ミナ·マレーのいるウィットビー·ベイに向かうというお言葉にしばし戸惑いましたが、畏れ多くもご主人様の偉大な計画に疑問を抱いたわけではありませんでした。
すべてがご主人様の望み通り… つまらない僕はお待ちするのみ…
(不死の魅力に取り憑かれたレンフィールドはドラキュラが来るのをひたすら待ち望んでいる。しかしミナに出会ったドラキュラはロンドンに向かう前にウィットビーベイへ行ってしまう。ジリジリする気持ちを抑えるレンフィールド。)
ヴァン·ヘルシング教授という者が訪ねて来ました。
ネズミと虫たち… 私のコレクションを見ながら親しそうに振る舞ったかと思うと、いきなりご主人様について尋ね始め、あなたへの私の忠誠心を疑ったんです!
ご主人様のお召しに従うことを誓った日から
我々の偉大な計画を遂行するために忠誠を尽くした私を疑うなんて!
彼にご主人の帰還を知らせましたが、多くを語りはしませんでした…
...どうかすべてが始まるその日、私に自由を...自由!
(ヴァン·ヘルシング教授は妻を謎の病気で失って以来、ドラキュラを疑い追跡している。知り合いの精神病院の医師からレンフィールドの症状を聞いた彼は、ドラキュラの存在を疑いレンフィールドに会う。)
ウィットビーベイでミス·ミナ·マレーと彼女の友人、ルーシーに会われたんですね。
しかしミス·ミナ·マレーはご主人様を見分けられなかった...
彼女が長い間待っていたご主人様の愛する人、エリザベッサであるなら
その方も間もなくご主人様に気付くでしょう!