2019年9月18日に公開のTVインタビュー。
後半は韓国での活動について。(12:30から)
MC: 先ほどお聞きしたように、海外でデビューされましたよね。学生としてオーディションを受け、海外でデビューし、英国でミュージカル俳優として実に輝かしい活躍をされ、キャリアを重ねている途中で韓国に戻られました。
韓国へ戻る選択をされましたが、契機と言うか、理由は何でしたか?そして戻られたのはいつですか?
スハ: 戻ることになったのは…今年の3月に戻りました。スイスがインターナショナルツアーの最終地の一つでした。スワッグエイジを制作されたPLエンターテインメントのソン・ヘソン代表が連絡をくださいました。こんな作品があって、こういう役だが、スハさんにやってもらいたいという話で。
私が考えていたのは…外国でデビューし4年という長くも短くもない期間、見方によっては長いですよね、その期間「キム」という役をずっとしてきて、韓国に戻るとき、どんな役で、どんな姿を韓国の観客の皆さんにお見せすれば良いのか、そうしたことを考えていたんですよね。なので私がその頃、韓服を着るような役はどうだろうと考えていたんです。
それで、その時連絡を貰い、内心嬉しかったです。私が考えていたのと凄く共通点があり、韓服も着てRapもするんですから。ラップですよ。想像できないでしょう?
MC: Swag ageですから "swag"な感じがあるんでしょうね。
スハ: そういう感じなので、お、新しい?と思って。それから「キム」は悲劇的な、悲劇のヒロインで悲しい人です。それとは違う姿をお見せできそうだったので、良さそうだなと。
MC: 気になるんですが、視聴者の皆さんもそうだと思います。創作ミュージカルですよね? "スワッグエイジ: 叫べ、朝鮮!" はどんな内容で、どんな役柄なのか説明してください。
スハ: 想像上の朝鮮で、フィクションで、「時調」を禁止されています。「時調」というのは今で言うSNSみたいなものです。私たちが自由に表現できていたメディアが禁止された時代に、自由に表現したい民衆がいます。
私はその時調を伝えるコルビンダンという秘密結社のメンバーです。でも実は私が時調を禁止した朝鮮の実力者、時調大判書の娘なんです。禁止した張本人の娘なので、私も、何て言うか、禁止する側でなければならないのに、逆に父に隠れて、実は後ろで、これをしたいの!という役なので、すごく魅力的な。結局は悲しい思いもするんですけど。キムとは違う魅力があります。
MC: ずいぶん違うキャラクターですね。
スハ: ダンスもするし。
MC: 韓服にラップだそうですから、ラップもされるんですか?
スハ: 私自身はしないんですが、男性主人公がラップをします。私はラップに近いようなものをします。韻を踏んでいるけど、ラップはしません。
MC: もしまた別のキャラクターをやるとしたら、どんなものをやってみたいですか?
スハ: セクシーな役もやってみたいんです。シカゴのロクシーとか。
MC: それもまた、全然違いますね!
スハ: 全く違いますよね。凄く魅力的だと思います。何回か公演を見ましたが、その時は十代の高校生だったから、いつか歳をとったら、俳優として余裕が生まれたら絶対やってみたいと、私のロマンのようなキャラクターです。30代とか40代になったら必ずやってみたいです。
MC: それではスワッグエイジの中のスハさんの姿を映像で観てみましょう。
(17:35から)
ミュージカル、スワッグエイジ:叫べ、朝鮮!は、朝鮮時代、差別の中で生きる民衆の '恨' を表現している。
スワッグエイジは8月25日観客の大歓声で最終日を迎えた。
キム・スハが演じたキャラクターは時調うたいのジン。ミュージカルの中のジンは不正と戦って正義を求めるキャラクターだ。ジンは観客に涙と笑いの両方を与えた。
スハ: なんと言っても私の韓国デビュー作なので、10年経っても20年経っても、私が引退するその日まで、心の中に自分の最初の作品として残るでしょう。韓国の観客に私という俳優がいることを示した瞬間なので感動と共に記憶に残ると思います。
海外での確固とした経験から、彼女は韓国でも見事なパフォーマンスを見せた。引き続き話を聞こう。
MC: 観客は…ありふれた例えですが、ファッションショーを見る観客は華麗な姿だけを目にするわけですが、舞台裏ではcrayziness(気狂いじみたこと)が繰り広げられていることはご存知ありません。ミュージカルも同じだと思いますが、実際にはどうですか?
スハ: 全く同じですよ。大騒ぎで。特に早変わりが凄く多いんですよ。アンサンブルは官軍になったり民衆になったり早変わりが多いので。そういう部分が大慌てで。私はそんなに早変わりは無いです。キムの時は多かったですが。
特に舞台の上で、ダンスして声を上げて駆け回るから汗だらけになります。今は特に暑い夏だから。裏では扇風機に当たっています。
MC: 記憶に残るエピソードはありますか?事件が起こりますよね。
スハ: 1回ありました。男性主人公が筆を落とす場面があります。私がそれを拾って「大切なものをちゃんとお持ちにならないと、旦那様」というセリフを言う、筆は凄く大切な小道具なんですよ、ストーリー上。
MC: なんだかもう笑いたくなる感じ。
スハ: そうですよね。私は2階から男性主人公を眺めていて、彼が後ろに筆を落とさないといけないのに、その筆が階段の下に入ってしまったんです。
私の位置からは筆が見えなくて、もともと私がする演技のタイミングより早く降りて。その時私が昔の女性がよくやる、服を頭からかぶって顔を隠すスタイルで、こうやって一生懸命探したあげく、その筆がちょうど階段の横に引っかかっていたんです。探してから拾って続けた記憶があります。
MC: 観客は気付いていましたか?
スハ: 気付いてましたね。特に韓国では一つの作品を何度もご覧になるから、あの瞬間、なんと言うか、劇場全体がfrozenした(凍りついた)雰囲気を感じました。民衆役の人たちも、あっ拾えるか?って。ただ1人、男性主人公だけが気づいていませんでした。舞台の後ろに行ってしまったから。
さっきこんなことがあったと話したら、上手に落としたとばかり思ってたって。
MC: 今回プロモーションビデオにも挑戦されたとのことですが、曲が「私の道」、ソロナンバーを歌われましたがいかがでしたか?
スハ: ミュージックビデオと言うものを初めてやることになったので、慣れなくもあり、楽しくもあり。録音する過程で1曲をこんなに集中的に、音楽監督と作家曲家と集中的に練習して録音したので、曲がdetailに(詳しく)なって、演技もそうですが。私が表現できる幅が広くなった気がします。成長できましたね。ありがたいことでした。
実は代表が後になって話してくれた事ですが、スポーツ選手や他の方たちが外国へ行って活動すればすごく大きな話題になって、多くの国民が関心を持ってくれるのに、ミュージカル俳優が若くして、あの頃私は23歳でしたが、若い子が助けてくれる友人もなく、行って苦労をしてきたと言うことを…
私が今までどこで公演をしたのかその場所を書いてくれと言われたので、書いて送ったんですよ。1人で夜明けに報道資料を作りながら、それを見て泣かれたそうなんです。若い子がこれほどたくさんの劇場で…涙が出たとおっしゃったんです。
それを見ながら、この「私の道」というミュージックビデオがスハさんの話のようでもあり、スハさんに送る、これまで4年間頑張ってwell-doneした(良くやった)という贈り物だとおっしゃって。
MC: とても大きな感動を受けられたのですね。今少し…私の見間違いかもしれませんが、話しながら目が潤んでいる様子が見えました。
スハさんのために計画されたことでもあると考えることはできますか?
スハ: どうでしょうか。キャスティングされた時はミュージックビデオを作る計画は聞きませんでした。私が韓国に到着してから夢中で作品の準備をする姿を好ましくご覧になったのかもしれません。
今回私がPLエンターテイメントの俳優として所属することになり一緒に働くことになったんですけれども。すごく良かったのは、私がこうして一所懸命努力してきた4年間の姿を、心から認めてくれる方と働けることになったので、私は感謝しています。
MC: 祝福ですね。
スハ: 祝福ですよね。
MC: さて、この場で少し聞かせていただけるのかどうか。お願いします。
(24:55から)
MC: ありがとうございました。ソロの2曲のうちどちらの曲ですか?題名は?
スハ:「私の道」です。ミュージックビデオの。韓国で録音しました。
MC: 芸術的才能を多彩に発揮されていますが、今後の計画について一言お願いします。
スハ: 今後の計画は…まだありません。番組の放送日が実は公演の最終日で、今はまだ公演中なんです。今週の土曜日が私の千秋楽で、日曜日が公演そのものの千秋楽です。終わるまで自己管理をしっかりして、観客の皆さんに最高の姿をお見せできるように努力したいです。
イギリスに「遊び」に行きたいですし、他の国にも、視野を広げるために行って遊んでくれば楽しいと思います。
MC: もう数日しか残っていないとおっしゃいましたが、素敵に最後を飾って、成功を収められますように。素敵な姿を見せてください。それからおっしゃったように、休む時間、relaxする時間も持ってくださいね。今日はありがとうございました。
スハ: ご招待いただき、ありがとうございました。
MC: 誰にでも心の中で大切にしている夢がありますね。今日はまさに、その夢を叶えて、素敵に活動されているキム・スハさんにお会いしました。皆さんも夢を叶えてください。またお会いしましょう。