チョン・ドンソクのジキルとハイド 観劇メモ | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

これまでに見たウンテ/グァンホのジキルには余裕を感じていたらしい。こちらも余裕を持てるから、どんな風に見事に歌い上げてくれるか、関心がそちらに向いていた模様。


ドンソクジキルの場合、人としての不器用さを感じた。若くて真面目なジキル。まっすぐで必死。他のことに目がいかない不器用さがあるので、ハイドになってしまったことがすごくショック。ああ、どうしようってドキドキ。


4回目にもかかわらず不思議に新鮮な観劇体験。ジキルの行く末が心配で感情移入してしまう。


薬を注射して転げ回っているとき、今!ハイドに変わった!という声の変化に鳥肌。声質が変わっただけではない。まがまがしさが滲み出ている。期待度が跳ね上がった。けれどストーリーが進むにつれその後のハイド表現は鳥肌モノとまではいかなかった。


それにしても長髪が似合わない!悲しいほど似合わない。ハイドの扮装がしっくり馴染んでいないと思うのは私だけか?


そして話題のDangerous Game。後ろから覆いかぶさる。はいはい、ルーシーの体を撫で回しているね。彼女のうなじに唇を寄せながら、彼女の首を横にカクッと倒した。瞬間思う。整体マッサージ?そう思ってしまうと、まさぐる手もツボを探しているかのよう。あの手にねちっこさが加わればマッサージを脱することができるだろうか?(すみません。自分がしょっちゅう整骨院に通ってるもので)


全体的な印象として、彼が思い切り自分を広げられる場を得たように見える。一人芝居が多い舞台だったと改めて気づく。どれほど力を振り絞って表現してもやり過ぎにならない舞台。翻って考えると彼にはまだまだ伸び代があるということか。挑戦を続けて欲しい。今後が楽しみ。


ウンテさんはカーテンコールで前をバーっとはだけてくれたけど、ドンソクハイドは髪をほどいた後、大仰にお辞儀して終わり。真面目か!



(オマケ)

もう一度最後にジキハイを見ようと思ったのはコンジュさんがキャスティングされていたのも理由の一つ。


以前からエスメラルダを演じるコンジュさんの動画を見て、いつか本物に会いたいと思っていた。昨年「ラマンチャの男」で念願叶うも、意外にもキンキンとわめきたてるような歌い方で失望。


しかしいざルーシーを見てみたら、キンキンさは影を潜め嘘のように素晴らしかった。抑えるところ、解放するところ、全てがコントロールされていて感銘。今回もやはり熟練の技を感じて満足だった。